基礎データ
全国図鑑 | No.0503 |
---|---|
イッシュ図鑑 | No.009 |
ヒスイ図鑑 | No.009 |
ブルーベリー図鑑 | No.208 |
ローマ字表記 | Daikenki |
ぶんるい | かんろくポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 94.6kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
特性 | げきりゅう:自身のHPが1/3以下になった時、みずタイプの技の威力が1.5倍になる |
隠れ特性 | シェルアーマー:相手の攻撃が急所に当たらなくなる |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ダイケンキ | 大剣+剣鬼 |
英語・スペイン語・フランス語・イタリア語・ポーランド語 | Samurott | Samurai(侍)+otter(カワウソ) |
フランス語 | Clamiral | clam(貝)+admiral(提督) |
ドイツ語 | Admurai | admiral(提督)+Samurai(侍) |
韓国語 | 대검귀 | 대검(大剣)+귀(鬼) |
中国語 | 大剑鬼 | 大+剣+鬼 |
進化
ミジュマル(Lv.17) → フタチマル(Lv.36) → ダイケンキ
リージョンフォーム
タイプ | みず / あく |
---|---|
たかさ | 1.5m |
おもさ | 58.2kg |
『ポケモンLEGENDS』に登場する、ヒスイ地方と呼ばれしかつてのシンオウ地方に影響されたダイケンキのヒスイのすがた。
概要
ポケットモンスター 第5世代『ブラック・ホワイト』から登場した、ミジュマルの最終進化系。
進化した事でそれまでのモデルだったラッコの面影は見事に無くなり、アシカまたはオットセイはたまたオオカワウソに近い色々な海獣(鰭脚類)の意匠を組み合わせた姿となった。
2足歩行から4足歩行になっているのも特徴的で、これは進化という観点的にはやや特異である。
立派な白ひげを蓄えた頭部には法螺貝のような兜を被っており、そこからイッカクを思わせる鋭い一本角が伸びている他、縅のような装甲(鎧)が脚部に付いた。
ミジュマル・フタチマル時の武器「ホタチ」は無くなったが、前足の鎧の一部が大きな剣「アシガタナ」となっており、突起を手に持って抜刀し一振りで相手を倒す。その斬撃速度は、斬りつけて納刀するまでを、敵が瞬きする間に済ませてしまう程。
短時間なら後ろ足での直立歩行や、ジャンプで飛びかかる事も出来るため、両手にアシガタナを構えた二刀流をとったりもする。
また「貫禄ポケモン」と云うだけに、一睨みで敵を黙らせたり、吠えるだけで相手を威圧する。
一応ポケモン図鑑では、「ほえる」を使えるようになっているが、実際はわざマシンで覚えることは出来ない。
エンペルトやゴリランダー同様に野生下では群れのリーダーを務めるが、ルールに背くものは誰であれ容赦なく叩きのめす厳格な統治手段を取っている。
ミジュマルからの変わり様に初見の中には「誰だお前」と思ったプレイヤーもいるかもしれない。
ただし、デザイン担当のインタビューによると、元々ダイケンキのイメージの方が先に出来上がり、そこからミジュマルに繋がっていったという。
実際、ダイケンキのデザイン自体は非常に評判が良いのだが、ミジュマルの進化系として見るとあまりにもぶっ飛んだ変化をしている為、割とネタにされやすい。特に二足歩行化が進む炎御三家に対してダイケンキ(四足歩行化)が槍玉に挙げられたりしている。
名前の由来はおそらく「大剣+剣鬼 or 軒騎」と推測される。
色違い
色違いは貝の部分の色が濃くなり、身体の色も暗い青色っぽくなる。
ゲーム上の特徴
入手に関してはミジュマルの記事も参照。
- 『BW2』ではみずタイプが増えた上にジム戦がハードモードになってしまうため、違うポケモンも使っておくように。特にドラゴンタイプに有効なれいとうビームが使えるのはシャガと戦った後になり、くさむすびに至っては殿堂入りした後になるのでシズイのポケモンとは有利に戦えない事には注意。
- 最初にポカブを選ぶとヒュウの手持ちとなるミジュマルが進化する形で登場。
- 『LEGENDSアルセウス』ではヒスイダイケンキというリージョンフォームが登場。
- 第9世代『スカーレット・バイオレット』では、内部データは存在していた為、当初はHOMEの解禁待ちかと思われたが、2023年3月下旬~4月上旬にかけて開催の最強テラレイドバトルにおいて入手が解禁された。
性能
種族値
比較 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
原種 | 95 | 100 | 85 | 108 | 70 | 70 | 528 |
ヒスイ | 90 | 108 | 80 | 100 | 65 | 85 | 528 |
御三家らしくそこそこの耐久とそこそこの火力とそこそこの速さを併せ持つ。物理・特殊どちらにも適性がありどちらの技もそれなりに覚えるため対応範囲も広い。
見た目的にははがねタイプが入っていても不思議ではないが、タイプはみず単タイプ。
全体的にステータスは高く、その上でバランスも良い。具体的にいえば、「とくこう」が"108"で、「こうげき」が"100"という種族値で、次いで高い「HP」が"95"である。やや鈍足かつそれ程硬いとは言えないが、流し性能も優れているので起点にされにくい。
鈍足とはいえ一応「すばやさ」は"70"あるので、最速スカーフで使うのも一つの手かもしれない。
上記のステータスの為、物理型も特殊型も可能で、二刀流も可能である。
技
覚えるタイプ攻撃技は豊富で、みずタイプでもトップレベルの範囲をカバーできる。かなりの広範囲をカバー出来てしまう器用さを兼ね備えている。
【 物理技 】
【 特殊技 】
- 第9世代追加
【 補助技 】
欠点
器用すぎる故に何をやらせても中途半端になりがち…言ってみれば器用貧乏になりやすい。
【他みずタイプ御三家との比較】
- 物理特化
- オーダイルに劣る(こうげき オ 105 / ダ 100)。あちらはアクアブレイクだけでなく、「りゅうのまい」も覚える。
- 特殊特化
- アシレーヌに劣る(とくこう ア 126 /ダ 108)
- すばやさ
実際のところ言うほど珍しい技を覚えるわけでもなければ補助技も特別器用という程でもない。悲しいが単に貧乏というのが現状。
メガホーンやエアスラッシュ、せいなるつるぎ等、単みずとしては珍しい技を覚えるが、珍しいだけで特に優れた範囲というわけでもなく元の凡庸なスペックとタイプ不一致が祟り、結局他の水複合タイプに劣る威力しか出せないのが現状。
【 ヒスイダイケンキの存在 】
更にリージョンフォームのヒスイダイケンキがタイプ面でも特性面でも圧倒的に優秀になってしまったので原種のダイケンキの立場は更に苦しくなってしまった。
あっちはあらゆる主力技を強化してくれるきれあじ、こっちは特に用途が見つからないシェルアーマー。リージョンは片方が優秀である場合もう片方がパーティに入り難くなってしまう問題も同時にのしかかってしまう事になる。唯一のメリットだったタイプ的弱点が少ない点もテラスタルによって追いつかれてしまう。タダでさえ御三家内ですら器用貧乏状態だったのに同名の上位互換の存在はつらいの一言。
一応、「ダイケンキ」という種族としては他の水ポケモンと比べると桁違いに強化されてはいるのだが、結局原種のダイケンキ自体は据え置きなのは歯痒い点であろう。尤もダイケンキに限らずリージョンフォーム全般に言える問題ではあるのだが。
正直な話でいうと、ダイケンキとの相性は非常に悪い。
本来シェルアーマーは相手の攻撃または特攻を下げるか自身の防御または特防を上げる事で初めて有効に活用できる特性である。一応、急所事故を防げるという利点こそあるが、ダイケンキ自体は急所込みでも耐えてしまうこともあるため、正直げきりゅうの方が使い勝手が良い。
しかしダイケンキが使える上記の効果を持つ技は何と「ないしょばなし」のみ(しかもこの技は第6世代から)。他のポケモンからバトンタッチでもすれば活きるかもしれないが、そもそもがアタッカー気質のダイケンキでそこまでする理由は……。
ダイマックスが可能になれば覚える技にじめんタイプとはがねタイプがあるおかげでダイマックスわざで耐久面を上げることが出来るので、単体でも活かせる…が結局のところガラルへは入国できなかったので、将来的にダイマックスが復活でもしない限り活かすことはできないだろう。
ただし、後述するヒスイダイケンキ(リージョンフォーム)の隠れ特性は一転して非常に優秀なものになるため、それを踏まえればこの隠れ特性持ちの個体も厳選の元手として入手しておいて損はないと言える。
もっとも、現状では第9世代の作品内でどのようにしてヒスイのすがたへと進化させることができるかまだはっきりしていないのだが…。
【 逆に考えるんだ 】
ただ、逆転の発想としてその特化させづらさから相手にとってはどの型が来るか看破することは非常に困難である上、攻撃範囲の広さから読み違えれば即座に弱点を突けるため、そこを生かしたい。イメージ上も「たつじんのおび」がよく似合うポケモンである。最も型が豊富で何してくるかわからないみずタイプのポケモンとしてはカメックスの方が圧倒的に選択肢や爆発力が高く、ダイケンキならではの戦術には繋がりにくいのだが…なんとか上手く技を組み合わせて活路を見出したいところだ。
第6世代では急所の仕様が変更になり、「きあいだめ」からの確定急所(無論ピントレンズ所持)を狙うという、他の水御三家に出来ない戦法が出来るようになった。御三家全体ならバシャーモも出来る芸当ではあるが、あちらと違い弱点も少なく耐久もあるので幾分か狙いやすいのが利点。
第9世代
レイドの詳細や攻略法については『最強のダイケンキ』の記事を参照のこと。
一世代まるごとお休みをもらったと言う事もあり、多数の新技に恵まれた。
特に嬉しいのは、安定じめん技となるドリルライナー。今までじめん技は「あなをほる」程度しかなく、第7世代ではそれすら奪われていた事もありこの習得は非常に大きいと言える。「じしん」は相変わらず習得不可だが贅沢も言えないだろう。
ちなみにマスカーニャの登場によってむしテラスタル+シェルアーマーでトリックフラワーを受けきり、メガホーンで対処するという使い方が考察されている。実用性があるかどうかは別として、使い道0だったシェルアーマーにも漸く光が見えてきた。一応、HPに努力値を204振っていればテラスタル無しでも確定で耐えられる。
また、テラレイドバトルでもこの急所無効という効果により活躍できる機会があり、なんならとある最強レイドでは最強テラレイドバトルに登場したポケモンの中で唯一活躍できるポケモンとして扱われると、今までと比べると恵まれていると言えるだろう。
対戦においては、ヒスイの姿が専用技で活躍し使用率で押されている一方、現状トップメタに君臨する連撃ウーラオスに対しすいりゅうれんだを半減かつシェルアーマーで急所無効にすることで受けるという活躍の道が見出され、自身も躍進を遂げている
使用トレーナー
ゲーム版
- トウヤ:BW男主人公※1 ※2
- トウコ:BW女主人公※1
- キョウヘイ:BW2男主人公※1
- メイ:BW2女主人公※1
- チェレン:BWライバル※3
- ベル:BWライバル※4
- ヒュウ:BW2ライバル※3
- コーン:『BW』のジムリーダー(PWT)
- シアノ:ブルーベリー学園校長
- モトチカ:ポケナガのブショー
※1 最初に選んだミジュマルを進化させた場合
※2 ポケモンマスターズのバディー
※3 主人公がツタージャを選んだ場合
※4 主人公がミジュマルを選んだ場合
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンマスターズ
トウヤ&ダイケンキ
2019年9月24日に実装。当初はミジュマルだが、条件を満たせば進化させる事が可能。
技
アクアテール | 追加効果なし |
---|---|
スピーダーG | 味方全員の素早さを2段階あげる |
ひとりじゃない! | 自分の残りHPの割合が少ないほど味方全員の攻撃を最大で6段階あげる |
たきのぼり | 20%の確率で相手をひるみ状態にする |
バディーズ技
真剣勝負奥義シェルブレード | ★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる |
---|
パッシブスキル
全ダウン無効 | すべての能力がさがらない |
---|
優秀な物理アタッカー向けのサポートで、自身の残りHPが少ないほど味方全体のこうげきを上げる(最小で3段階、最大で6段階)ことができるトレーナー技「ひとりじゃない!」は2手で味方全体のこうげきを最大まで上げられる優れもので、ゲージの重い強力な技を使うアタッカーのためすばやさを上げるどうぐ「スピーダーG」の存在も魅力。
実装からしばらくの間はバディストーンボードが拡張されず、急所率を上げられないこともあってフヨウ&ヨノワールに遅れをとっていたが、待ち侘びたバディストーンボードの拡張で一気に大躍進を遂げる。バディストーンボードではひんしになるほどのダメージを受けてもHPを1残して耐えるスキル「無傷時こらえる」や「スピーダーG」に自身の回避率を上げる効果がつき、自らの耐久・居座り性能が強化されたばかりか元から優秀だった「ひとりじゃない!」に追加で味方全体の急所率を2段階とぼうぎょを1段階上げる効果がついた。
これにより2手で味方全体のこうげきと急所率を最大まで上げられるという物理アタッカーのサポートとしては最適解とも言える破格の性能に化け、目の上のたんこぶであったフヨウ&ヨノワールを一気に飛び越して高難易度のステージに引っ張りだこに。
上記の強化によりチームスキル「イッシュ」、「イッシュの冒険」の補正が乗る上にファンデッキとしても魅力的なN&ゼクロムはもちろん、同じ「イッシュ」のチームスキルが乗る上に「素早さ↑分B技威力上昇」ですばやさが上がっているほどバディーズわざが強力になるトウコ&エンブオー、マジコスギーマ&サメハダー、カミツレ&ゼブライカなどとも相性抜群となり、様々な編成で活躍できるようになった。
ポケパーク2
ポートエリアのエリアマスター。他のエリアマスターとのネットワークを有しており、親子ではないが主人公ピカチュウの仲間であるミジュマルに寄せる信頼も厚い。
ポケモン+ノブナガの野望
モトチカ(ランク2)のベストリンクとして登場。
ステータスは平凡だが、技や特性が使い易く、安定した性能を持つ。
アニメ版
アニポケ・第1~7シリーズ
- コテツのダイケンキ
BW94話でコテツのポケモンとして初登場。コテツのエース的存在、ベルのエンブオーのメロメロの餌食にされてしまったことから恐らく♀だと思われる。
シズイとのジム戦で2匹目として登場しマンタインと戦って勝利。イッシュリーグの1回戦ではベルのシュバルゴを倒したが、エンブオーに敗れた。4回戦ではサトシのチャオブーを倒したが、ピカチュウに倒された。
その他
めざポケ | 3話(幻覚) |
---|---|
劇場版 | ビクティニと黒き英雄ゼクロム・白き英雄レシラム |
BW2紹介スペシャルムービー
ヒュウの手持ちとして登場する。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- アララギパパのダイケンキ
10章から1年前、ブラック達に渡したのとは別のイッシュ御三家をアララギパパが研究していたが、研究所に侵入したNの手に逃がされてしまう。ツタージャはNに着いていき、ポカブはホワイトに保護されBWエージェンシーの女優・ぶぶちゃんに。そしてミジュマルはアララギパパに保護され育てられた。
10章本編でNがアデクに勝利した現場にダイケンキに進化した姿で現れ、ブラックのブオウ、ホワイトのあまんだ(Nに着いていった後ホワイトの手持ちとなった)と共に攻撃を仕掛け、Nを捕らえようとするが逃してしまい、アララギパパが持っていた図鑑を破壊される。
第11章では墜落するプラズマフリゲートの激突で炎上するNの城にいるポケモン達を守るためにホワイトのあまんだ・チェレンのジャノビー・ヒュウのツタージャ・ブラックのブオウ・バンジロウのチャオブー・N(代理ファイツ)のぶぶちゃん・ラクツのフタチマル・ベルのミジュマルによる「ちかい」の9体合体技で鎮火を行った。
なお、図鑑所有者こと主人公でミジュマル系統を持ってるのはラクツであるが、彼のは国際警察出身の個体で始終フタチマルのままであった(更にミジュマル時代でもない為、異質な存在と言えるだろう)。
ポケモンローカルActs
三重県の地域応援ポケモンにミジュマルが任命され、進化後であるダイケンキも四日市市にミジュマルと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
ちなみに三重県全体で見れば刀剣との関わりはあり、千子村正の出身地であったりする。
余談
一部では雷狼竜に似ているとの声も。
関連イラスト
関連項目
Ver | 第5世代 ブラック・ホワイト ブラック2・ホワイト2 LEGENDSアルセウス |
---|---|
タイプ | みずタイプ 単タイプ |
進化 | 2進化ポケモン レベル進化 分岐進化 ミジュマル フタチマル ヒスイダイケンキ |
図鑑番号順
0502.フタチマル→0503.ダイケンキ(ヒスイダイケンキ)→0504.ミネズミ
水御三家・最終進化
関連ポケモン等・グループタグ