データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
タイプ | むし |
分類 | 物理 |
威力 | 80 |
命中率 | 100 |
PP | 15 |
直接攻撃 | ○ |
範囲 | 単体 |
効果 | 追加効果なし |
概要
第4世代から存在する技の一種。
カマやツメをハサミのように交差させ敵を切り裂く技。
初登場時から技マシン80の常連となっている。
英語名は「X-Scissor」。ちょっと中二っぽくてかっこいい。
第3世代までまともなむしタイプの技が準専用技のメガホーンしかなかった時に漸く現れた汎用性の高い物理攻撃技。
威力・命中率共に安定した技ではあるが、カマやツメがないと使えないからなのかむしタイプの習得者はそこまで多いわけではない。一方で刃物になる部位さえあれば大体のポケモンが使うことが出来るため習得者自体は多い。
名前からきりさくのむしタイプ版という連想をされやすいが急所に当たりやすくはない。敵を切り裂いているんだから当たりやすくてもいいとは思うが。
同じ威力でカマやツメを使って攻撃するドラゴンクローのむしタイプ版といった感じだろうか。
第4世代当初はこの安定性と汎用性でメインウェポンに採用する事も少なくなかったが、第7世代現在この技を主力に据えているポケモンは余りいない。ヌケニン・アーマルド・ハハコモリ等が採用する程度である。
……と言うのも、
- そもそもメガホーンがあるので採用の意義が薄いペンドラー・シュバルゴ・アリアドス
- スカイスキンが強力なのと、技スペースが不足しているメガカイロス
- 特性・テクニシャンのせいで「むしくい」の方が強いハッサム・コロトック
- 専用技・こうげきしれいの方が強いビークイン
…と言うように、「習得者の大半が他の技を採用した方が強い」という状況なのである。
何か追加効果や特殊効果でもあれば採用の余地が生まれるのだが……
サブウェポンに据えるにも、むし技は決して通りのいい技とは言えないため辛いところ。一応5世代ではサザンドラ対策として搭載するポケモンも少なくなかったが、フェアリータイプが追加されてサザンドラの数も減り、技の通りもより悪くなった6世代以降はサブとしての役割もほぼなくなった。
第7世代では「きゅうけつ」に威力が追い付かれる+わざマシン化と言う異常事態が発生。
むしタイプの強力な技が大量追加される中、「シザークロス」は相変わらず。
新登場のむしポケモンも悉く「シザークロス」より強力な技を覚えてしまう。「シザークロス」の冬の時代はまだしばらくは続きそうである。
例外としてヌケニンはどちらも習得可能ではあるものの体力回復効果に意味がないどころか、特性「ヘドロえき」を持つポケモンに使ってしまうと即死してしまう関係で上述した通り「シザークロス」が採用される。
第8世代でもコレと言った強化は貰えず、それどころかアイアントには新しくであいがしらが与えられたことによりむしポケモン自体は増えたのに更に使用者が減ってしまう自体に。
しかし第9世代では漸くまともな強化が施された。新たに切断技というカテゴリーが登場しこの技の威力を1.5倍に強化できる新特性きれあじも同時に登場した。これによってバサギリはメガホーンと同じ威力で攻撃できるので強力なメインウェポンとして扱える。他にも、エルレイドもあく・エスパーへの有効打としてサブウェポン候補のひとつとなった。
アニメではサトシのルチャブルなどが使用。
マーシュ戦ではシュシュプの展開したトリックルームをシザークロスで破壊するという離れ業を見せつけた。
「むしタイプはエスパータイプに効果抜群」だかららしいのだが、いいのかそれで。
サン&ムーンではアーゴヨンが使用したが、黄緑のオーラを纏った針で突撃するというもので、どう見ても「シザー」でも「クロス」でもないのは突っ込んではいけない。