基礎データ
全国図鑑 | No.635→No.0635(第九世代から) |
---|---|
イッシュ図鑑 | No.275 |
マウンテンカロス図鑑 | No.144 |
ガラル図鑑 | No.388 |
パルデア図鑑 | No.372 |
ローマ字表記 | Sazandora |
ぶんるい | きょうぼうポケモン |
タイプ | あく / ドラゴン |
たかさ | 1.8m |
おもさ | 160.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ふゆう |
タマゴグループ | ドラゴン |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | サザンドラ | 3×3=9(さざんがく)+ドラゴン |
英語・スペイン語・イタリア語 | Hydreigon | hydra(ヒュドラ)+drei(ドイツ語で3)+dragon(ドラゴン) |
ドイツ語 | Trikephalo | tri-(接頭語、3)+κεφαλή(ギリシア語で首) |
フランス語 | Trioxhydre | trio(フランス語で3人組)+Hydra(ヒュドラ) |
韓国語 | 삼삼드래 | 삼(sam、3)+ドラゴン |
中国語(簡体字) | 三首恶龙 | 三(三つの)+首(首をもつ)+恶(邪悪な)+龙(龍) |
中国語(繁体字) | 三首惡龍 | 三(三つの)+首(首をもつ)+惡(邪悪な)+龍 |
中国語(大陸) | 三头龙 | 三(三つの)+头(首)+龙(龍) |
中国語(香港・台湾) | 三頭龍 | 三(三つの)+頭(首)+龍 |
ロシア語 | Хайдрайгон | 英語名の音写 |
タイ語 | ซาซันดรา | 日本語名の音写 |
進化
モノズ → ジヘッド(レベル50) → サザンドラ(レベル64)
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)に初登場した、モノズの最終進化系。
進化したことでさらに首が一つ増え、とうとう三つ叉の首を持つドラゴンになった。
しかし両側の頭には脳みそが入っていないため、「頭」と言うよりは「頭部の機能を備えた腕」という方が近いかもしれない。
目や舌などもあるが、感覚器官として機能しているのかは不明。しかし腕の頭も物を食べることは出来るので、食道はちゃんとある様子。
図鑑では「両腕の頭」という、生物的には良く分からない表現がされているが、腕には良く見ると関節があるので、やはり手の代わりに頭がついている形なのだろう。
目元を覆っていた毛も逆立って赤く鋭い眼光をさらしており、今まで退化していた目が十分な視覚を持つようになった。背中の羽も左右対称の合計6枚に増えて、自在に飛び回る飛行能力を会得し、洞窟暮らしから日中の野外にも活動の場を広げたことが窺える。
分類どおり性格は非常に凶暴で、6枚の羽で空を飛び続け、動くものを敵もしくは獲物と判断して襲いかかり、3つの頭ですべてを喰らい尽くし破壊してしまう。実際、サザンドラに村を滅ぼされたという言い伝えも多い。
勿論戦いにおいても、3つの頭で代わるがわるりゅうのはどうやかみつく攻撃を繰り返し、相手が倒れるまで攻撃の手を休めない。
まさにあくタイプ、つまりおおかたの属性で言う「闇属性」の凶悪さを極限かつ究極なまでに体現した存在と言える。
だが、知能自体はドラゴンタイプの中でも高い方という意外な一面もあり、(特攻の高さを反映したものと思われる)目の利きづらい夜におけるオンバーンの相手は厄介に思うなど、意外にも怖いもの知らずという訳ではない。
下記トレーナーやアニメの通り、(個体にもよるだろうが)人間が手懐け使役・共存する事も決して不可能ではない模様。
実は昔はもう少し落ち着いたポケモンだったらしいが、当時の人が「邪悪そのもの」と忌み嫌い攻撃し続けたため、種族全体の気性が荒んでゆき凶暴になったと言われている。
ちなみにポケパルレ(ポケリフレ)では真ん中の頭でハイタッチ(?)をする可愛らしい姿を見ることができる。「邪悪そのもの」とは…。
名前の由来は、頭と羽を足した数が9のため九九の「3×3=9(さざんがく)」+「ドラゴン」。
色違い
色違いは、毛の部分は灰色に近くなり、お腹の模様は青色に、それ以外の部分は緑色。
ゲームでの特徴
- 組み合わせとしては初登場となるあく・ドラゴンタイプポケモンの最終形態で、第5世代における600族ポジションにあたる。
- 大器晩成型のポケモンとしては、カイリューのLv55、ウルガモスのLv59 、ドラパルトのLv60を抜き、なんと60越えのLv64でようやく進化する。歴代ポケモンの中で最も進化が遅く、その都合上後述するトレーナーはLv.64未満という本来ではありえないサザンドラを使ってくる。
- BW1ではLv40前後のモノズがチャンピオンロードで登場するのみであったため、第5世代でのレベル差による経験値減算の仕様も相まってサザンドラまで育て上げるのに苦労した人は多いはず。
- BW2ではジヘッドがLv50前後で登場するようになったものの、育てるのに手間がかかるのは変わらない。剣盾以降は、レイドバトルを熟知していればけいけんアメを入手できるようになったため、手っ取り早くレベル上げを行えるようになり、育成難易度は大分下がった。また、SVでは、エリアゼロの最深部付近にレベル60台のジヘッドが出現するため、ここから育てていけば楽にサザンドラへと進化させることが可能。ずいぶん良心的になったものである。
- 大半のソフトでは入手が終盤になるのに加え、あまりの進化レベルの高さ故にシナリオの旅パで使う場合も普通の育て方では進化するのはクリア後になるのは不可避であり600族内でも旅パで使うには難易度が高いポケモンの一体であった。SVではオープンワールド故に中盤以降は比較的入手のタイミングが選べる上に3つのシナリオを攻略する都合上長丁場になりやすい事もあり、これまでのシリーズに比べある程度旅パでの進化のハードルも下がっている。
- ちなみに、進化して首の数が増える度に初期技が「たいあたり」→「ダブルアタック」→「トライアタック」と変化する。
BW1
- シナリオ終盤で本性を表したゲーチスが、実際ではありえないLv.54の個体を使用してくる。
- ボス系NPCトレーナー共通である全ての個体値が30(いわゆる6U)に加え、覚えている技もりゅうのはどう/きあいだま/なみのり/だいもんじと実戦仕様な構成。「こいつ一体だけでパーティーが壊滅した」という報告もされているように、そのあまりの強さに発売数カ月ほどは「CS252H4の努力値が振られている」というデマが信じられていたほどであった。
- また、サザンドラの弱点である氷・虫・格闘・ドラゴンタイプ(当時4倍弱点のフェアリータイプはまだ無い)を持つポケモンが仲間にいたとしても、格闘タイプ以外はサザンドラのいずれかの技で弱点を突かれて返り討ちにあってしまうので、苦しめられたプレイヤーも多いのではないだろうか。
- 直前に捕獲することになる、泣く子も黙る禁止伝説レシラム・ゼクロムを出したとしても、微妙にLv差がある上に素早さ種族値で完全に負けているため、ほぼ確実に返り討ちに遭うと思っていい。
- 以上述べたように力押しでの突破は難しいが、特定のポケモンを利用することで、標準的なレベルでも倒すことは可能である。
- まずは弱点を突くことができ、かつ返り討ちに遭うことのないポケモンを使う方法で
- もう一つはサザンドラを抜ける素早さを持つポケモンで弱点を突く方法で
- また、パーティに対抗できるポケモンが全くいない場合でも
- 最初に繰り出すデスカーンが耐久型のため、先に積み技や薬を積みきっておき、そこから最後まで無双する。
- 特性が「がんじょう」かつ低レベル(Lv10程度)のダンゴロにおいしい水を延々と飲ませ続ける。
- などなど、凄まじい強さながら一応何とかする方法は用意されている。
BW2(ゲーチス)
- BW2でも引き続きゲーチスの手持ちとして登場。ブラックキュレム(ブラック2)・ホワイトキュレム(ホワイト2)を倒すと戦闘に入る。
- レベルが2つ下がってLv52となっているが、クリアしたブラック2からチャレンジモードキーを貰えば前作よりもレベルが上がった状態を見る事が出来る。
- 今回はなんといのちのたまを持っており、凶悪さに拍車がかかる…かとおもいきや、性格はようき、技構成がかみくだく/ドラゴンダイブ/いわなだれ/やつあたりとまさかの物理特化なため、前作に比べると苦労はしない様子。
- 上記の通り攻撃の種族値もそれなりに高く、「いのちのたま」効果込みのドラゴンダイブの威力は馬鹿にならないが、はがねタイプに半減されてしまう。
- 殆どのプレイヤーが用いない「やつあたり」を覚えさせているのは、ゲーチスが最早自分のポケモンすらまともに扱えなくなっている様の表れなのだろうか。
BW2(アイリス)
- BW2ではゲーチスだけでなく、アイリスも先鋒として使用してくる。
- 最初の挑戦ではりゅうのはどう/チャージビーム/なみのり/かえんほうしゃを覚えている。
- チャレンジモードや強化後は、前作のゲーチスと同じ技構成(りゅうのはどう/きあいだま/なみのり/だいもんじ)になり、なおかつレベルも76(81)と非常に高くなる。
XY
- トレーナーの手持ちとしての登場はしないものの、チャンピオンロードにおいてジヘッドと共に野生として登場するようになる。しかも進化必要レベルが64に対し、野生のサザンドラは59である。ちなみに姿を現すのは洞窟外のみで、エアームドと同じぐらい低確率である。
SV
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
92 | 105 | 90 | 125 | 90 | 98 | 600 |
主な性能
- これまでの600族と言えば全て攻撃の方が高い傾向にあったが、サザンドラは特攻が最も高く設定されており、その種族値は125とラティオスの130に次ぐ高さで、伝説を除いたドラゴンタイプで第2位の値である。
- 一方、素早さの面では、低くはないが98という微妙な種族値のため、激戦区である素早さ100族を抜けないのが難点。サザンドラはこだわりスカーフを持たせて運用することが多く、その場合は最速必須のラティオスと違って特攻補正がかけられることから、火力はサザンドラ>ラティオスになれる場合も多い。
- 覚える技も豊富。
サザンドラの火力と素早さを考えると不一致でもかなりの有効打になり得るだろう。
- 一方で補助技は乏しく、有用なのは「みがわり」「でんじは」「ちょうはつ」「リフレクター」「はねやすめ」位しかない。このため採用しても1つくらいで、(セミ)フルアタ構成になりやすい。
- 高火力技が多く揃っており、読みに頼り切った戦術をしなくてもよく、高種族値であることからあくタイプとしてはバンギラスと並んで最高水準の能力である。
- 一方で、先述した微妙な素早さの関係で他のメジャーなドラゴンタイプに先制を取られてやられてしまうことが多く、ドラゴンタイプとしての評価は微妙。
- 多くの「メジャーなポケモンの対策」がサザンドラに対してはあまり有効でないことが強み(ふいうちが半減、汎用ドラゴン対策のめざ氷や冷凍ビームで即死しない等)であり、弱い者いじめに特化した性能といった評価が長く続いている。
- …一応サザンドラの名誉のために言ってしまうと強い相手に強く弱い相手に弱いのはサザンドラに限った話ではない(実際ドサイドンやユキノオーなど強ポケと評されたポケモンにもその傾向が多い)。
- この様な評価になってしまったのは600族やドラゴンタイプの括りで見られることが要因な事と前世代までに登場したラティオスやガブリアスなどが凄すぎた部分がある(似たような評価をされやすいヌメルゴンやジャラランガにも言える話ではある)。
第5世代
- 初登場したBW時代の当初中途半端な素早さのため微妙な評価を受けていたが、BW2では当時のドラゴン対策はめざ氷や不一致れいとうビームで済ませることが多く、4倍弱点であるガブリアスやボーマンダは倒せてもサザンドラには通用しなかった。ラティオスはふいうちに弱かったがサザンドラはふいうちに強く、鋼タイプ相手でもだいもんじで焼き払える点で差別化が出来ていた。
- ダブルバトルでは半端な素早さを補いやすく、加えて、主力の特殊ドラゴン技の使い勝手が物理のそれを上回る(ダブルだと「げきりん」でどちらを攻撃するかはランダム)ため、シングル以上の活躍ができていた。
第6世代
- フェアリータイプの登場でさらに評価が下がると思われたが、あく技がはがねタイプに半減されないという仕様変更・タイプ一致「あくのはどう」「ふいうち」・フェアリーとはむしろ自身の弱点であるかくとうタイプやドラゴンタイプの牽制・サザンドラと共通した弱点を持たないギルガルドと言う最高の相方を得た(通称サザンガルド)事から環境的にはむしろ動きやすくなったと言う評価が非常に多い。
- 無論、全ての相手の攻撃をいなしきれるかと言うとそうでもなく、複合タイプ(ウルガモス、バシャーモ、ガブリアスなど)の存在への注意・きもったま持ちの格闘技やかたやぶり持ちの地面技が相方に刺さったりはしていた。
- これらの対策でマリルリ、ニンフィア、ファイアローなどでさらに補完を取る形が多く、最高の戦友を得たお陰で第6世代で着実に数を増やした。
- とは言えやはり仲間ありきのポケモンでもあり、自身のスペックは600族とは言え尖ったスペックと言うわけでもなく、ましてや第6世代では高威力特殊技が軒並み弱体化しており、天敵も多いため、止まる時は結構呆気なく止まってしまう。特にサザンドラ1匹が残ってしまうと悲しみを背負う羽目も。やっぱり600族とは言え、サザンドラもあくタイプと言う事なのだろう。
第7世代
- 第7世代ではアローラ図鑑からハブられてしまったが、「しまスキャン」でモノズを入手できる為図鑑に載らないながらも使用自体は可能。しかし環境的はフェアリー全盛期と言う物凄い環境的逆風であくタイプの大半が環境から駆逐される異常事態。ほぼラスターカノン一本しか有効打を持たないサザンドラも例外なく数を減らしてしまった(ダブルでは味方でフォローできる為生き残っていたがシングルでは消えた)。
- USUMで新たな遺伝技としてフェアリー対策の「ゲップ」を習得。ただでさえ特攻の高いサザンドラにこれをZ技化する事できのみの条件を無視しつつ耐久特化のカプ・レヒレですら確1で沈むと言う破壊力を持つ。
- 問題はZワザとして打つ機会がない限り完全に腐るゲップの為に技一枠切れる余裕があるかどうかと特防が一番高いミミッキュの存在である。
- いるだけでフェアリーを呼ぶという問題もあり、フェアリー対策でメタグロスやギルガルドとは別にフシギバナやドヒドイデといったどくタイプの存在が重要であった。
- 一方であくタイプを持つ故「いたずらごころ」の影響を受けない強化点もある。当のいたずらごころの第一人者はいたずらごころを捨てたものの、いたずらごころ自体はそれでも強いことに変わりはないため一概に役に立たないとは言い切れない。
第8世代
- サザンドラ自体に目立った変化はなかったが、カプ系やガブリアス・ボーマンダの不在などから非常に動きやすい環境となった。
- 相方であるギルガルドの続投や、ゴーストタイプの流行でかくとうタイプが少なく、逆にゴーストタイプに対抗可能なあくタイプがメジャーなタイプとなり、その中で種族値が高い故に猛威を振るった。
- ただし最も主流となるゴーストタイプが続投したミミッキュと圧倒的な速さを誇るドラパルトと逆に不利な相手で、一致技を1/4以下に抑えるオーロンゲなどの天敵が登場し、「鎧の孤島」でウーラオスが登場、「冠の雪原」では上記のポケモンが復帰し、それに加えてゴーストタイプメインの環境が終了した為にポケモンの最盛期も終わりを告げた。
- その後、禁止級が1匹だけ使えるようになりザシアンが環境の中心に立つとフェアリータイプがザシアン1強となり、黒バドレックスに有利を取れる点を買われて採用率が再び増加した。
- とは言っても、元々苦手な相手と強引に張り合うようなポケモンではないので致命的ではなく、少なくとも当初ではメジャーなポケモンの一体であったのは事実で各世代の中では恵まれた世代と言えよう。
第9世代
- テラスタルが登場し、テラスタイプはがね状態になれば、課題であったフェアリー4倍弱点を解消でき、それだけでなく「ふゆう」ではがねの弱点の1つであるじめんタイプをシャットアウト可。テラスタイプあくで元々有利なゴーストタイプを攻め切れるようにすることもできる。
- フェアリータイプを見たいがテラスタイプはがねでは抜群になってしまうほのおやかくとうが厄介な場合はどくタイプに変わるという手もあり、これならエスパーを呼んでのこのこと出てきたところをあくウエポンで刈るという使い方も場合によってできる(元々あくタイプのサザンドラ相手にエスパーが出てくるかどうかは別として)。
- 技面では「ステルスロック」を新規習得しており、第8世代で没収された「おいかぜ」を再習得している。これによりアタッカーのみならず基点作成型のサザンドラも数を増やしている。
- 更に最高の相棒だったギルガルドがリストラされてしまったものの、同複合に新しくサーフゴーが参戦。2匹揃ってトップメタとして大暴れする事になった。
- 総合的に見るとこの世代でははがねテラスタルと相性が良い上に苦手なフェアリータイプをはがねテラスタルと合わせてみることができる「ラスターカノン」型が目立つ。
- ランクバトルシリーズ1
- シリーズ1ではS98の優位性、サーフゴーに有利な事、あく枠の貴重さなどから環境に進出。
- 余りに環境に増えたため、フォルムチェンジロトムを始めとして多くのポケモンがフェアリーテラスタル+「テラバースト」でサザンドラを包囲するようになった。
- シーズン1の上位構築記事の多くには様々な型やシチュエーションのサザンドラを意識したS調整が掲載されており、如何にサザンドラのSが指標として周知されていたかが分かるだろう。
- シーズン1の上位構築に「わるだくみ」「あくのはどう」「メトロノーム」型が散見され、シーズン2上位に「ねばりのかぎづめ」「ほのおのうず」型が見られるなど、それまでの常識では冗談のように感じられる型もいくつか開発された。
- シリーズ2
- シリーズ3以降
- シリーズ8
- ダブルバトル
持ち物
遺伝技
- 「あくのはどう」と「だいちのちから」は、BW1の頃ではそれぞれ同時遺伝が出来ず、第4世代のわざマシンと教え技を利用しなければ遺伝が不可能であったため、HGSSやプラチナ版を持っていない人はGTSでLv1モノズを探す作業から入らざるを得なかった人も多い。
- BW2では教え技で両方とも追加される事となり、遺伝の心配がないどころか同時に持つ事も出来るようになった。
- XYでは再び「あくのはどう」のわざマシンが登場しているので、「だいちのちから」の遺伝だけ考えれば良い。ただし1から作る場合はBW2で教えた個体を親にしなければならない点は注意。ちなみに同時遺伝する場合は、BW世代では♂が両方覚えていることが条件だったが、XYでは♂♀が片方ずつでも問題ない。
- なお、2021年10月現在、せっかくの三つ首を活かす三刀流的な特性は持ち合わせていない。
- 尚、だいちのちからはUSUMで教え技。8世代ではわざレコードに入っているので覚えさせる事が容易になっている。又、第8世代では『わるだくみ』をレベルアップや技レコード等で覚えるようになったので特殊技の能力強化にも貢献している。
- ちなみにドラパルトですら覚えられる「ふいうち」を習得できない。あれば高めの攻撃を活かしつつ微妙な素早さを補える面で優秀だっただけに残念ではあるが、あくタイプのポケモンでありながら正々堂々と真正面から戦いを挑むのが好きなのかもしれない。
使用トレーナー
ゲーム版
- ゲーチス:プラズマ団
- アイリス:イッシュチャンピオン
- シャガ:ジムリーダー(イッシュ)
- ワタル:ジョウトチャンピオン
- ノブナガ:ブショー
- キリヤ:ポケモンマスターズライバル※
※レンタルポケモン、メインストーリーのイベントのみ
アニメ版
- コテツ(BW)
- ワタル(新無印)
- ポケモンハンター(めざポケ10話)
- カリータ(黒き英雄・白き英雄)※黒き英雄では色違い
漫画版
- ゲーチス(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
第5世代の600族として実装。初登場時は入手難易度が高かったが、卵からの孵化、イベントでの野生出現、コミュニティデイなどで、数カ月やっていたらゲットできるぐらいになった。
肝心の性能はと言うと、原作同様、非常に攻撃力が高く、アタッカーとしては申し分のないステータスである。通常技は「かみつく」「りゅうのいぶき」、ゲージ技は「あくのはどう」「りゅうのはどう」「ラスターカノン」「ぶんまわす」(限定技)といったラインナップ。ドラゴン・あくのどちらにも特化させることのできるものとなっている。
ただ、ドラゴンポケモンとして見た場合、「げきりん」or「りゅうせいぐん」を覚えられないためジム・レイドで使用する際には他のドラゴンタイプの強豪と比較して聊か火力に後れを取りがちなのが難点。何よりも、ドラゴンタイプにはレックウザやカイリューといった強力なライバルが既にゴロゴロいるため、サザンドラにはあまり出番が回ってこないのが現状である。
一方、あくタイプのポケモンとして見た場合も、攻撃種族値では下回るもののDPSでこちらの上を行くバンギラス、攻撃種族値であくタイプ最強を誇るダークライの存在が大きく、こちらでも長い間実戦に投入される機会がほぼないという状況が続いていた。
しかし、2022年6月25日のコミュニティ・デイで、限定技の「ぶんまわす」を習得したことで遂にサザンドラが覚醒する。
この技はジム・レイドでは3分割ゲージ技で威力65と極めて優秀な性能を誇り、短いスパンで高威力の技を連発することが可能。威力こそ同じような性能である「かみくだく」に僅かに及ばないものの、サザンドラの攻撃種族値がそれをリカバリーするため、結果として同技を覚えたバンギラス…はもとより、「バークアウト」+「あくのはどう」のコンボを覚えたダークライよりもさらに上のDPSを叩き出せるようになったのである。
これにより、あくタイプの優秀なジム・レイドアタッカーという確固たる地位をようやく確立することができ、長い不遇時代をようやく脱却することができたと言える。コミュニティ・デイの開催により育成難易度が大幅に易化したのも追い風と言えるだろう。……が、その1年後の2023年6月にバンギラスも「ぶんまわす」を習得しサザンドラとの火力差は誤差レベルにまで追いつかれた。
ちなみに、モノズ系統のコミュニティ・デイが開催された時は、ちょうど限定技を覚えたミュウツーの復刻が行われていたタイミングとも重なっており、コミュデイ後のミュウツーのレイドでは多数のサザンドラが降臨する様子を拝めた(ただし、相手が「れいとうビーム」or「きあいだま」持ちだった場合はこちらも弱点を突かれて返り討ちにされるので、絶対的に有利というわけでもない点には注意)。
なお、PvPにおいては、弱点の数が多すぎる(特に対戦環境下でよく使われるフェアリー・かくとう技に滅法弱いのが痛い)ため、相手の手の内が読めるGOロケット団戦を除けば使用されることはほぼない。
ジム防衛においてもこおり・かくとう弱点、フェアリー二重弱点のためかオススメできない。一応メタグロスにはタイプ相性で有利を取れるが、原作と異なり特性システムが無いのでじめんの一貫は切れない。素直にジム・レイド向けのアタッカーに専念させてあげよう(ちなみに、このあたりもライバルであるバンギラスと共通する部分だったりする)。
余談だが、「かみつく」と「あくのはどう」を両立することのできる地味に珍しい存在だったりする(大抵は「バークアウト」+「あくのはどう」若しくは「かみつく」+「かみくだく」の組み合わせになることが多いため)。
ポケモンマスターズ
アイリス(アナザー)&サザンドラ
2021年3月18日にチャンピオン仕様のアイリスのバディーで実装。ドラゴンタイプのテクニカルで、EXロールはスピード。
性能はゴリゴリのデバッファーで、ワイドブレイカーは全体攻撃デバフ、バークアウトは全体特攻デバフをばら撒く。さらにデバフ性能だけでなくドラゴンダイブによるアタッカーとしての運用も可能。
アイリス曰く、頭をなでると気持ちよさそうに目を閉じるそう。
技
ワイドブレイカー | 相手の攻撃を1段階さげる |
---|---|
バークアウト | 相手の特攻を1段階さげる |
ドラゴンダイブ | 20%の確率で相手をひるみ状態にする |
あなたに勝ちます! | 味方全体の場をわざゲージ加速状態にする。自分のバディーズわざ発動可能状態までのカウントを1減らす。自分の攻撃を2段階+急所率を1段階あげる |
バディーズ技
心を研ぎすます全力のドラゴンダイブ |
---|
相手の能力がさがっているほど威力があがる |
★6EX+EXロール解放後: 初めてバディーズわざをつかったときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを3減らす |
パッシブスキル
必中化 | 技が必ず命中する |
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相手能力↓分威力上昇 | 相手の能力がさがっているほど自分の技の威力をあげる |
能力ダウン効果2倍 | 相手の能力をさげるときにさげる段階を2倍にする |
初登場時攻撃ダウンG2 | 専用Pクッキー1ポテンシャルで解放。初めて登場したときだけ相手全員の攻撃を2段階さげる |
ポケパーク2
ロックエリアのバトル大会の参加者として登場するが、実はオノノクスと共にロックエリアのポケモン達をウィッシュパークへと攫っていた悪人でもあった。ピカチュウ達に追い詰められ、協力者のゴチルゼルに切り捨てられたと悟り反逆するも、現れたダークライに倒されてしまう。
事件後は改心し、再開したバトル大会では最終ステージの二番手として登場。この後に控えるルカリオが非常に強力なため、極力消耗を抑えたいところ。
ポケモン不思議のダンジョン
主要キャラクターの1匹として登場。ゲーム本編のネタバレを含むため、リンク先を参照。→サザンドラ(ポケダン)
上記と同個体がゲスト出演している。
ポケナガ
ノブナガのベストリンク。「ランセの伝説」編ではイクサに出してはもらえないようだが…
アニメ版
アニポケシリーズ
第4シリーズ・ベストウイッシュ
- カリータのサザンドラ
劇場版ポケットモンスター『ビクティニと黒き英雄ゼクロム/白き英雄レシラム』で、アイントオークに暮らす少女・カリータの手持ちで登場。「黒き英雄」では色違いの個体となっている。
【シーズン2】
- 第89(S2・5)話『アイリスと暴れ者カイリュー!』
アバンでカイリュー(後のアイリスの手持ち)とバトルして負傷させる。
- 第100(S2・16)話『アイリス、竜の里へ帰る!』
アイリスの幼馴染であるショウブが育てている2匹のジヘッドの中で兄貴分のジヘッドが進化するも、突然の進化であった為に驚き暴走。アイリスとアイリスのポケモン達によって宥められた。
- コテツのサザンドラ
コテツ曰く「秘密兵器」。第106(s2・22)話『ダゲキ登場! サトシ対ケニヤン!!』から、イッシュリーグ4回戦でコテツが先鋒として繰り出し、サトシのパーティを半壊させる強さを見せたが、チャオブーに敗れる。
【デコロラアドベンチャー編】
- 第141話:回想で登場
第5シリーズ・XY
【XY編】
- 第77話『挑戦ポケモンスカイリレー! 飛べ、オンバット!!』
何故かスカイレースに参加するただのモブ選手扱いで登場。最終的に岩にぶつかってリタイアするという凶暴な設定はどこへやらと言わんばかりの情けない一面も見せていた。
【XY&Z編】
- 第126話『メガジュカイン対ライチュウ! 経験値いただきます!!』
ルイの対戦相手のポケモンで登場していたが、メガガブリアスに敗北した。
第7シリーズ(新無印)
【新無印編】
- 第47話『ポケモンチャンピオン! 大食い王決定戦!!』
やはりただのモブ扱い。頭が3つあることを利用して3倍の速さで食べることができたが、胃袋は1つしかないため早々に満腹になってしまい、初戦敗退してしまった。
- ワタルのサザンドラ
第116話『チャンピオンの誇り! ワタルVSカルネ!!』では、ワタルの3番手のポケモンとして登場。カルネのパンプジンをあくのはどう連発で撃破するが、その後繰り出されたメガサーナイトに対しては相性最悪で敗れてしまった。
- ポケモンハンターのサザンドラ
第10話にて、ラティオスとラティアスを狙うポケモンハンター(CV.遊佐浩二)のポケモンで登場。『サトシの旅シリーズ』最終回目前にして初めて悪役である。
ハンターと共にラティオスとラティアスを襲撃しラティアスを拉致。追跡しに来たサトシのオオスバメと交戦後、ラティオスとサトシ達を岩場がそびえ立つ場所まで誘き寄せ、オオスバメとタケシのハガネールを行動不能にさせるも、ラティオスの真下からのはどうだんを受けてしまい、ハンターの持っていた機械をピカチュウにより破壊されてしまう。オオスバメとハガネールが行動不能になったのは、サザンドラに敗れたのではなくこの機械によって結晶化したためで、機械の破壊によって無事元に戻った。
尚もラティオスを狙うが、サトシが指示した「サイコキネシス」で油断してしまい、上空からのはどうだんを受けて敗北。ハンターもラティアスに動きを止められた直後、ヘリでジュンサーが駆けつけた事からようやく観念しお縄についた。
かなり強力な個体で、ラティオスとサトシのピカチュウ・タケシのハガネールの3対1の状況にも拘わらず攻撃を全て躱して見せ、不意打ちのピカチュウのアイアンテールと先述のラティオスのはどうだん以外まともに攻撃を当てることは出来なかった。
使用技は「りゅうのはどう」「スケイルショット」「かみくだく」
第8シリーズ
- 第75話『託された未来、この世界の輝き』
恐らく野生のポケモンで登場。いにしえの冒険者・ルシアス達に襲いかかってきた様だが、ギベオンのジガルデにやられていた。
ポケモンローカルActs
島根県大田市にエルレイドと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された(参照)。
大田市はスサノオ伝説が有名で、エルレイドがスサノオノミコト、サザンドラがヤマタノオロチだろう。
余談
徳間書店から刊行されている『ニンテンドードリーム』のVol.205(2011年5月号)に掲載された「ポケモン誕生秘話 総集編」(P33)では本来は戦車をイメージしたポケモンになるはずだったらしく、企画側の「ドラゴンタイプで2回進化するポケモン」というオーダーを基に現在のデザインになったと杉森建氏は証言している。ジヘッドやサザンドラにキャタピラ状の模様があるのはその名残である。
全体的にヤマタノオロチをイメージしており、腕の顔や翼を複数の頭に見立てているが、あくまでも本体は中央の首であり、両腕に意思は無いとの事。
なお、アートディレクターの海野隆雄氏はヤマタノオロチなのに首が一本多い(意訳)と突っ込んだという。
三つ首と名前の響きから、あの特撮キャラクターの影響もありそうだが、そこは流石に明言されていない。そしてこいつの初登場は1964年である。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0634.ジヘッド→0635.サザンドラ→0636.メラルバ
600族
同複合タイプ
関連ポケモン等・グループタグ