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概要

ポケモンが新シリーズを出すたびに毎回登場する、合計種族値600の一般ポケモンの俗称。当然、公式用語や正式名称ではない。
その合計種族値の高さからいずれも相当な強さを誇り、対策を練っておかないと600族1匹にパーティが壊滅させられることすらある。
合計種族値が600のポケモンは、いわゆる伝説のポケモンの中にもいるが、単に「600族」と言われた場合にそれらを含むことは稀で、あくまで進化前が存在するポケモンだけであることが多い。
海外では「Pseudo-legendary(偽伝説)」と呼ばれている。

各世代で1匹ずつ追加されており、今のところ第3世代のみ新規の600族が2匹存在している。ちなみに、今までの本編シリーズの中で(全国図鑑を除き)既存と新規含め一番多く600族が図鑑登録されているのは剣盾である。

なお、例外として、合計種族値が禁止級伝説に匹敵(もしくはそれ以上)する一般ポケモンにケッキングヨワシがいるが、強烈なマイナス特性を持っているが故の数値であるため、基本的に600族には含まれない。
また、メガシンカポケモンの中には、メガゲンガーのように合計種族値が600となるポケモンが複数存在しているが、こちらも基本的に600族に含まれない。

2019年10月にポケモンセンターが600族の関連グッズを販売した際、ポケモン公式サイトでは600族のポケモンのことを「進化するほど強くなる!「大器晩成」なポケモンたち」と呼んでいる。

600族の特徴

・・・と言ったふうに各世代でまちまち。

  • 必ず2進化の最終形態であり、進化レベルがとてつもなく高い。レベルアップに要する経験値も多い。所謂大器晩成型。
  • ドラゴン或いは怪獣系統のデザインのものが多い(メタグロス除く)。
  • チャンピオンかそれに準ずる者の切り札であることが多い。ストーリー上のラスボスに近い扱いとも言える。
  • 種族値のHABCDSのうち少なくとも2つが100以上
  • 全9匹のうち6匹が4倍弱点を持つ。
  • メタグロス以外、メインウェポンは威力100以上の技が使え、その他にも覚えられる技のバリエーションが広い。メタグロスも、コメットパンチの仕様が変更される以前は威力100のメインウェポンを持っていた。
  • ジャラランガ以降は、そのポケモンだけのワザを持っている
  • 進化前となるポケモンは、シナリオ中では出現率が低く、終盤・クリア後にならないと入手できない、あるいは入手の経路が特殊
  • 現時点で、タイプは全てドラゴンタイプか砂嵐無効タイプ(じめん、いわ、はがね)となっている。

600族のポケモン

  • 太字は初のタイプ。
  • 特性の詳細はリンク先参照。


第1世代

そらもとべるはず
▽カイリューのドラゴンクロー!


タイプドラゴン/ひこう
通常特性せいしんりょく
隠れ特性マルチスケイル

HP攻撃防御特攻特防素早さ
911349510010080
以前は600族ながら不遇であったが(後述)、第5世代で手に入れた隠れ特性「マルチスケイル」のおかげで弱点を突かれても簡単には倒れない耐久力を手にし、一戦級のポケモンと化した。
ほぼ確実に1ターンを確保でき、そのターンに「りゅうのまい」を積んで相手パーティを壊滅状態に追い込む戦法の他、回復技「はねやすめ」を使って居座るといった戦法も可能。
高威力先制技「しんそく」を覚えるため、相手がこおりタイプであっても先制技同士の競り合いには結構強い。
また、「しんそく」の取得経路はHGSSのみ(ミニリュウはタマゴ技で覚えられる)に限られたものの、第8世代では基本技としての習得が可能となった。
第6世代では隠れ特性との相性が良い「じゃくてんほけん」と「とつげきチョッキ」が登場したが、ボーマンダのメガシンカ解禁やフェアリータイプの追加が向かい風となってしまった。
第7世代ではフェアリータイプの流行や先制技無効要素が増えたため肩身が狭くなったが、Zワザの登場で物理飛行技が若干使いやすくなったこともあり、爆発力は未だに健在だった。
第8世代では前述の隠れ特性「マルチスケイル」と今世代からの新要素「ダイマックス」のシナジーも相まった活躍を見せている。
通常特性の「せいしんりょく」も「いかく」無効の効果が追加されている為、油断できない。

主な使用者
ワタルイブキミラーボ(ダークポケモン)・クロツグアイリス(アニメのみ)・バンジロウ(ホワイト2のみ)・リュウキサトシ(アニポケ)

第2世代

(「・ω・)「がおー
すなおこし


タイプいわ/あく
通常特性すなおこし
隠れ特性きんちょうかん

HP攻撃防御特攻特防素早さ
1001341109510061

メガシンカ

メガバンギラス


タイプいわ/あく
特性すなおこし

HP攻撃防御特攻特防素早さ
1001641509512071
複合タイプの関係上、弱点が非常に多いが、自身の特性のおかげで特防は種族値換算で160にもなり、ラティオスの「りゅうせいぐん」はもちろん、多くの弱点技もかくとう以外の特殊技なら平然と複数回耐えることも。
物理、特殊共に強力な技を豊富に覚え、「りゅうのまい」や「ステルスロック」といった小技も得意。
まさに万能型と言えるポケモンであり、全てのルールでトップメタ=バンギラスがマイナーとなるルールは存在しないことからもその器用さが分かる。
特性「すなおこし」と相性の良いポケモンが世代ごとに徐々に増えていることなども追い風となっている。
後述するガブリアスとのコンビネーションはまさに凶悪の一言。
第6世代ではメガシンカを習得。「りゅうのまい」と相性が良い。
砂嵐補正込みならば全ポケモンナンバー2の種族値となる。
第7世代では前世代に追加されたフェアリータイプの流行、第8世代ではメガシンカが没収されたものの、それでも600族のトップメタとしての立ち位置をキープし続けている。

主な使用者
ワタル(ポケスタ金銀)・グリーンワルダック(ダークポケモン)・ヒョウタギーマタケシ・クリフ(GOロケット団)・マクワ

第3世代

らくがき 33
しねんのずつきボーマンダ


タイプドラゴン/ひこう
通常特性いかく
隠れ特性じしんかじょう

HP攻撃防御特攻特防素早さ
951358011080100

メガシンカ

メガマンダ


タイプドラゴン/ひこう
特性スカイスキン

HP攻撃防御特攻特防素早さ
9514513012090120
攻撃と素早さ共に高く、特攻も600族の中ではサザンドラに次いで高いので、両方に特化することも可能。
また、タマゴ技として600族で唯一ハイドロポンプ」を覚えたポケモンだった(後にヌメルゴンもわざレコードを使うことで習得可能となった)。
特性「いかく」のおかげで繰り出し性能も高く、600族の中ではやや控えめな物理耐久を補える。
隠れ特性の「じしんかじょう」も強力で、特性が発動すればそのまま3タテコースも狙える。
第5世代でカイリューが躍進、加えて第6世代でフェアリータイプが登場したことで止まりやすくなったりと、シングルでは衰えたかに見えた…が、ORASでメガシンカを獲得。
特性「スカイスキン」のおかげで物理技だけでもフェアリーでは受けられないという状況になっていた。
もちろん、特殊型や両刀型はメガシンカでも十分可能。
第7世代ではフェアリー環境の中、バンギラス・メタグロスと並ぶ600族メガシンカポケモンのトップメタとして活躍した。
第8世代でメガシンカを没収された事で弱体化し、同タイプのカイリューが再び躍進しているが、「じしんかじょう」を生かしたダイマックスエースとしての運用も可能な為、差別化は十分可能。

主な使用者 
ゲンジワルダックエルデス(ダークポケモン)・ゲンワタルアイリス(BW2)・イブキ(PWT)・シャガ(PWT)・ヒガナリラショータ(アニポケ)

メタグロス
コメットパンチ


タイプはがね/エスパー
通常特性クリアボディ
隠れ特性ライトメタル

HP攻撃防御特攻特防素早さ
80135130959070

メガ進化

ビックリマン風ポケモン「メガメタグロス」


タイプはがね/エスパー
特性かたいツメ

HP攻撃防御特攻特防素早さ
80145150105110110
攻撃範囲の広さ、耐久力の高さ、はがねタイプ特有の半減の多さなど、繰り出し性能が高い。
通常特性の「クリアボディ」で能力低下を無効にできるのが強み。
高い攻撃から繰り出される高火力技「コメットパンチ」→先制技「バレットパンチ」の破壊力は抜群で、耐久調整の指標として『(プレート)コメバレ耐え調整』なる言葉が生まれたほど。
600族で唯一「だいばくはつ」を覚えるため、苦手な相手に一矢報いてやることも可能。
第5世代以降は(事実上の)威力が下がってしまったが、それでも強力。
しかし、第6世代であくタイプとゴーストタイプが弱点に加わってしまい、本来2つしかなかった弱点が4つになってしまった上に「コメットパンチ」の威力まで下げられたため、一気に弱体化。
ただし、新タイプのフェアリータイプははがね技が弱点であり、逆にこちらはフェアリー技を半減できるので、新たな強みを得たとも言える。
よって、依然として強力なポケモンである事実は揺るがない。
そして、ボーマンダ同様ORASではメガシンカを獲得。
「コメットパンチ」「バレットパンチ」を含め、接触技の威力を上げることが出来る「かたいツメ」に特性が変化。
素早さも上昇し、その種族値は脅威の110と、あのラティオスやゲンガーと同速である。
第7世代ではバンギラス、ボーマンダ以外の600族がフェアリー環境で採用率を下げる中、メタグロスはそのフェアリーキラーとして採用率を伸ばしていた。
第8世代では「だいばくはつ」とメガシンカが没収されたものの、新要素のダイマックスの適正の高さからダイマックスエースの一角として活躍している。

主な使用者 
ダイゴジャキラ(ダークポケモン)・ミカンカトレア・タダカツ(ポケナガ)・アクロマナツメ(PWT)・アラン(アニポケ)・マーレインデクシオ

第4世代

ガブリアス
げきりん


タイプドラゴン/じめん
通常特性すながくれ
隠れ特性さめはだ

HP攻撃防御特攻特防素早さ
108130958085102

メガシンカ

メガガブリアスのドラゴンクロー!!


タイプドラゴン/じめん
特性すなのちから

HP攻撃防御特攻特防素早さ
1081701151209592
ひとたびWi-fi対戦、特にシングルバトルに足を踏み入れればイヤというほど目にする人気ポケモン。
攻撃力、耐久力、素早さが無駄なく高水準な数値をマーク。特に素早さ種族値の102が絶妙。
タイプ一致の主力技である「げきりん」が強力で、その高い攻撃種族値も相俟って、多くのポケモンを葬り去る。
唯一これを半減できるはがねタイプ相手には、これまたタイプ一致技の「じしん」で突破できる可能性が高いなど、攻撃範囲に死角が少ないのが強み。
さらに、「じしん」が通用しない一部の特殊なはがねタイプに対しても「だいもんじ」で対応出来る。
つるぎのまい」を使おうものなら、その攻撃力はもはや手に負えないレベルに。
じめんタイプであるが故に「でんじは」が効かないのもポイント。
特性「すながくれ」がひとたび発動すれば「かわせ!」まで実装されるため難攻不落。
だが、天候が下方修正された第6世代では「さめはだ」の方が主流。
ドラゴンタイプの天敵であるはずのフェアリータイプ相手にもなかなか止まらない。
フェアリータイプのほとんどに「じしん」が通用し、おまけにフェアリータイプに効果抜群な技も習得できる(「アイアンヘッド」など)。
「ドラゴンタイプに強いフェアリータイプ」とは何だったのか………?
第6世代ではメガシンカが追加されたものの、攻撃・耐久面は上昇するが長所である素早さが下がってしまう為、対戦での使用率は高くなかった。
第7世代でもその強さと使用率は相変わらずであり、遂には同作に登場した準伝説ポケモンであるカプ神の名をもじってレー島の守り神ガブ・リアスとまで呼ばれ始めた。
ところが………(後述)
第8世代は後述のドラパルトの登場によりメガシンカ時を除いた600族最速の座から陥落してしまった上、「つばめがえし」が没収されたことで素早さを自力で上げる手段がDLCで教え技として追加された「スケイルショット」のみに限られるものの、新要素「ダイマックス」との相性も良好なのでまだまだ活躍の場は多いとも言える。

主な使用者
シロナワタルサカキ(PWT)・バンジロウ(ブラック2のみ)・リュウキ

第5世代

サザァァアアン
図鑑No.635 サザンドラ


タイプあく/ドラゴン
通常特性ふゆう

HP攻撃防御特攻特防素早さ
92105901259098
最終進化レベルは64と、カイリューとバンギラスのレベル55を超えて歴代最高。
600族では珍しく、攻撃<特攻のステータスを持ち、「りゅうせいぐん」は600族最大の威力を発揮する。
あく・ドラゴンでは相性補完できずに弱点が若干多いことと、素早さが中途半端という難点はあるものの、第5世代で唯一対ドラゴン耐性を持つはがねタイプへの対抗策がこれでもかというほど存在するため、総合的な火力ではあくタイプ中最高。
強力なエスパータイプが幅をきかせるダブルバトルでは非常に強力な存在だった。
第6世代では、新登場のフェアリータイプが追加の弱点となってしまい(おまけに4倍)、こちらのメインウェポンも通らないという辛い立場に立たされた。
ただし、サザンドラの弱点であるドラゴン・むし・かくとうを軽減できるポケモンの相方としては逆に相性が良い。
また、同時期に登場したギルガルドとの完璧な相性補完の関係(通称サザンガルド)、はがねタイプの耐性変更によるあくタイプの通りやすさの向上など、第5世代においてあまり評価されなかったシングルバトルでも復権の道を辿っている。
第7世代ではフェアリー天下の時代、第8世代では初期環境こそ活躍したものの、他の600族や準伝説が復帰した事により、第6世代以上に辛い立ち位置となってしまっている。
しかしサイクル戦で重宝される耐性は健在なので、これをどう活かすかが鍵となるだろう。
ちなみに第7世代当時の対戦環境では前述のメガメタグロスドヒドイデあたりと組まれることが多かった。

主な使用者 
ゲーチスアイリス(BW2)・シャガ(PWT)・ワタル(PWT)・ノブナガ

第6世代

ぬめ
ヌメルゴン


タイプドラゴン
通常特性そうしょく/うるおいボディ
隠れ特性ぬめぬめ

HP攻撃防御特攻特防素早さ
901007011015080
これまでの600族は種族値がアタッカー気質だったが、耐久寄りな種族値という異色なポケモン。
意外にも600族ドラゴン最終進化系で初のドラゴン単タイプ。
そして600族全体で初の単タイプでもある。
それ故に弱点が少なく、4倍弱点も存在せず、メタグロスを抜いてガブリアスと並んで1番弱点の数が少ない600族となった。
特殊技ならば弱点を突かれても平然と耐えてくれるのはもちろん、無視されがちだったドラゴンの本来の耐性を最もうまく使えている1匹であるとも言える。
さらに、物理にはカウンターもある。
特性は、「ほうし」や粉系の草技に対応できる「そうしょく」か、相手の物理技を牽制できる「ぬめぬめ」が一般的。
他の600族と比べると地味であまり目立たないものの、技範囲の広さから型が読まれにくいのも強みとも言える。
因みに他の600族と違って入手難易度は低め(初登場のXYでは中盤に捕獲可能)だが、その代わり進化条件がかなり特殊で、進化させるのも一苦労のポケモンでもある。

主な使用者
カルネサナヒガナサトシ(アニポケ)・キバナ

第7世代

ジャラランガ
~ 逆鱗の警鐘 ~


タイプドラゴン/かくとう
通常特性ぼうだん/ぼうおん
隠れ特性ぼうじん

HP攻撃防御特攻特防素早さ
7511012510010585
今までいそうでいなかった、初のドラゴン/かくとうの複合タイプ。
どのステータスも概して高めだが、他の600族と比較すると防御以外は平凡に見えてしまう。
特に、HPの数値の低さはちょっと気になる。
ドラゴン/かくとうのタイプ複合は7つものタイプに対して耐性を持つ一方、5つものタイプが弱点となり一長一短。
特にフェアリータイプが4倍弱点になるのはツラい。
アタッカーとしてのステータスも物理・特殊のどちらかに偏っているわけではなく、良く言えば器用、悪く言えば中途半端。
専用技「スケイルノイズ」等は持っていたがダブルはともかくシングルではどうにも他の600族と比較して見劣りしがちという評価が大勢だった。
また当初、どういうわけか高威力の物理かくとう技を覚えられなかった。
しかし、ウルトラサン・ウルトラムーンにおいて「インファイト」と「ばかぢから」を習得。さらに相手2匹同時攻撃かつ自身の全能力を1段階ずつ上昇させる超強力な専用Zワザ「ブレイジングソウルビート」を会得した。
これらの強化により、ダブルではかなり高い地位まで上り詰め、シングルでもかなり戦いやすくなった。
第8世代ではZワザが没収され、新たに体力を削って全能力を上げる専用技「ソウルビート」を新たに習得したが……(後述)
因みに入手難易度も進化難易度も上記の先輩たちと違ってかなり緩め。

主な使用者
リュウキマスタードシロナ(マジコス)

第8世代

ドラパルト
ドラパルト


タイプドラゴン/ゴースト
通常特性クリアボディ/すりぬけ
隠れ特性のろわれボディ

HP攻撃防御特攻特防素早さ
881207510075142

ギラティナ以来のドラゴン/ゴーストの複合タイプ。
素早さは142と600族で文句なしの最速。
攻撃と特攻の双方が高いアタッカー向きの種族値構成をしている。
しかしその反面防御や特防は低く、4倍弱点こそないが5つのタイプが弱点としてあるため、得手不得手がはっきり出る。
特殊技のレパートリーに富み、ゴーストタイプらしく変化技も結構覚える。
「りゅうのまい」と「バトンタッチ」双方を覚えるため、バトン役に使うこともできる。
しかし、攻撃が高いにもかかわらず高威力の物理技はあまり覚えないため、高い能力を活かしにくいという難点も存在する。
剣盾に追加された新要素「ダイマックス」との相性も良く、初期環境のトップに立った5匹「ズキュントス」の一角として活躍した。
現在は準伝説の大量復帰等で立ち位置が若干危うくなっているものの、型のレパートリーの多さもあって未だに安定した使用率を保っている。
入手難易度も600族指折りの高難度で、出現場所の天候によっては一切出ない場合もあるので、その場合は日をまたぐ他ない。
尤も、マジカル交換を何回かしていればすぐにドラメシヤが手に入ってしまうのだが。

主な使用者
ダンデ

600族の歴史

第1世代

カイリューが初登場。
しかし、当時はまともな一致技がなく高い攻撃が活かせなかった。
この頃の大会では、参加するポケモンのレベルは50~55かつ3匹の合計レベルを155以内にしないといけないルールであったこと、そしてこおり技である「ふぶき」が猛威を奮っていたことから、進化レベル55かつこおり4倍弱点のカイリューに居場所がないという、今では考えられない環境だった。

第2世代

弱体化に伴う「ふぶき」の使用率低下で、カイリューにとっては少し生きやすい環境となった。
しかし、新たに登場したドラゴン技の使い勝手が悪い上、ひこう技もたいしたものがなく、依然として火力に難があった。
そのため、この時代で新しく登場したキングドラを使うプレイヤーの方が多かった。
一方、新たな600族としてバンギラスが登場。高い攻撃種族値を誇ったが、当時はあくタイプ全てが特殊技で、弱点もあまりに多いことから扱いが難しかった。
大会のルールも第1世代と同じだったため、進化レベル55しかいない600族の影は薄いまま。

…というのが通説だったが、バンギラスについては2013年頃から爆発系の技を半減できる点で人気が出始め、55残飯サンダーをいわなだれで2発だったり、55ライコウを地震で2発だったりするのも評価された結果、現在ではカビゴン、サンダー、ライコウ、ミルタンクらと共に55エース5強というような地位を得るに至った。
他の5強に対して殴り合いで強めなのも高評価の一つ。

第3世代

新システム「特性」の登場、攻撃技の選択肢増加により、カイリューバンギラスは大幅に強化された…のだが、レベル50以上は使用不可能という当時の大会ルールのおかげでとんでもないとばっちりを食らってしまう。
その一方、新たにボーマンダメタグロスが登場。
高水準な種族値、高い攻撃性能、優秀な特性…とまさに至れり尽くせりであり、登場当初から使用率が高く、この世代から600族の存在感が大きくなり始める。
特にメタグロスは、GBAシングル環境5強のカビグロスサンダーゲンガーラティオスの一角、その中でもトップの座をカビゴンと争い続けるなど、大いに暴れていた。
 マイナス特性にかなり足を引っ張られているものの、一般ポケモンながら種族値670の化け物も登場した。

また、この世代から実装されたダブルバトルでもメタグロスが圧倒的に強く、メタグロスを倒せる要素をいくら積んでも積み足りない状態だった。

第4世代

レート戦の主人公ことガブリアスが登場。
優秀な攻撃性能、激戦区100族を超える素早さ、動きの読みにくさという凄まじいポテンシャルを持ち、瞬く間に初心者から上級者まで人気の高いポケモンと化した。
長らく対戦環境の頂点に君臨し続ける覇権ポケモンの誕生であった。
それまで、物理技か特殊技かはタイプごとに決まっていたが、この世代から技ごとになり、「種族値の関係上タイプ一致技が主力にならない」という事態に陥いることが少なくなった。
特に「げきりん」「りゅうせいぐん」などの高威力のドラゴンタイプ技の追加によって、ほとんどの600族は攻撃性能が強化された。
さらに、レベル51以上が自動的にレベル50になるフラットルールが新たに登場し、事実上の出禁を食らっていたカイリューバンギラスの出番が大幅に増えた。
カイリューは前述のドラゴン技の追加と「しんそく」がHGSSのタマゴ技で解禁されたものの、ガブリアスの登場や既存ポケモンの強化もあり相変わらず肩身が狭かった。
バンギラスは「すなあらし」の強化で防御性能が大幅に上がり、ガブリアスの相方としての活躍も光った。
ボーマンダは「りゅうせいぐん」のおかげで特殊型の火力も急上昇し、特にダブルバトルで大躍進を遂げた。
そして、メタグロスはあろうことかタイプ一致先制技「バレットパンチ」を習得し、シングルにダブルにとあらゆるルールで大活躍を見せた。

第5世代

隠れ特性の登場、従来の技・特性の仕様変更など、タイプ間の格差穴埋めや不遇ポケモン救済など、結果的に600族に対抗できるポケモンが増加。
新たにサザンドラが登場したが、弱点となるタイプが多いこと、素早さ種族値がギリギリ100に達しないことなどから、発売当初の評価は微妙なものとなった。
こうして、いよいよ600族にも陰りが見えるようになった…と思いきや、程なくしてそうした雰囲気は吹き飛ばされた。
カイリューは隠れ特性「マルチスケイル」の解禁によって防御性能が大幅に上昇。
バンギラスは砂嵐と相性の良いポケモンが増えたことで「バンギ○○」と呼ばれる多数の組み合わせを生み出した。
ボーマンダは上記カイリューのおかげでシングルでは大きく数を減らしたが、ダブルでは前世代同様の地位を維持し続けた。
メタグロスは攻撃性能や耐性が相変わらず優秀。
ガブリアスも大した逆風がなく「読み間違えたら壊滅的な被害を受ける」という強みを維持。
そしてサザンドラは特にシングルでは最後まで評価されなかったものの、研究が進むにつれ耐性の優秀さや特殊アタッカーとしての地力の高さが見直され、ダブルバトルやトリプルバトルでは対策必須なポケモンの仲間入りを果たしている。

と、いざ蓋を開けてみれば、600族全員が対戦で猛威を振るっていた時代と言えるだろう。

第6世代

新たにヌメルゴンが登場。
600族で初の複合タイプではないポケモンで、アタッカー気質気味な先輩らと比べると耐久寄りの種族値となっている。
フェアリータイプの登場、はがねタイプの相性変更、天候変化特性や一部の高威力技の弱体化などにより、従来の600族全員が下方修正という異例の事態になったが、敵から食らう技(特にめざパ)の威力も下がったので一概に弱体化とも言えない。
全体的な特殊技の威力が下がったことから自前のステータスが物を言うようにもなったので、むしろ「多少弱体化してもなお威力を出せるステータス」を持ち続けていることに意味が見出されている。
また、この世代の新要素メガシンカの登場により、600族のメガシンカポケモンとしてメガバンギラスメガガブリアスが、第3世代リメイクのORASではメガボーマンダメガメタグロスがそれぞれ追加。
メガシンカ後の種族値は700と、凄まじいインパクトを放っている。
カイリューはマルチスケイルと相性の良いが登場したが、メガシンカが与えられなかったことと前述のボーマンダが躍進したことに加えてフェアリータイプの追加が追い風となってしまった。
バンギラスはメガシンカせずとも元々選択肢の多いポケモンのため、メガシンカも使いつつ色々な型で使われていた。
ボーマンダはメガシンカの追加によってXYで一度落ち込んだ使用率を急激に回復させ、再びメジャーの一角になった。
メタグロスはギルガルドの存在が気になるが、安定性、素早さ、同タイプたるはがねへの打撃力でギルガルドを上回り、十分に強い。
一方、ガブリアスはメガシンカすると最大の強みである素早さが下がってしまうため、メガシンカの使用率はダントツで最低という結果になっている。
しかし元々の完成されたスペックから対フェアリータイプでもそのままで難なく戦えることが明らかになり、なお最メジャーポケモンの位置に鎮座し続けた。
サザンドラはカイリューと同じくメガシンカを持たず、前述の通りフェアリータイプの登場で4倍弱点ができてしまい、弱体化を余儀なくされたものの、ギルガルドという相性補完の良い相方を見つけ、シングルでの道を復権した。

色々と仕様変更が激しかったこの世代の環境でも、600族は対戦で猛威を振るい続けていた。

第7世代

また新たな600族としてジャラランガが登場。
独自のタイプを持っているが環境がフェアリータイプ中心に向き始めていたため、シングルではあまり目立たなかったが、しばらくしてWCSルールで前述通りのある程度高い評価を得た。
またダブルでは前述の専用Zワザによりメジャーになっている。
カイリューはVC版を介する事で「つのドリル」が第2世代以来の復活を果たし(ただし通常のレーティングでは使用不可)、VC版クリスタルで「しんそく」(と隠れ特性)持ちの個体入手も容易となっている。
バンギラスギガイアスが新たなすなおこし要因として強化されたものの、砂エースとしての強さは未だに健在。
ボーマンダはメガシンカ後の特性こそ弱体化されたものの、メガシンカ時の素早さの適応の仕様変更により性格補正を素早さ以外にかけやすくなっている。
メタグロスも同じように素早さの適応の仕様変更で動きやすくなったほか、前述のフェアリータイプに強いという理由で第6世代以上に採用率を伸ばしている。
その一方で、ガブリアスは初期こそ変わらぬ強さを発揮し、新たな「カプ系」の一種「ガブ・リアス」であるとネタにされるなどその地位は安泰かと思われていたが、強力なフェアリータイプが爆発的に増加したことからその栄光に陰りが見え始める。
ミミッキュカプ神などのハイスペックなフェアリーの登場により従来のように種族値で殴り勝つ事が出来なくなった事に加え、それまで少なかった高速フェアリーの増加・130族がスカーフを巻く超高速環境・前述のメガシンカの素早さ仕様変更などを理由に、102という素早さが「絶妙な数字」から「微妙な数字」へと変貌し、制圧力を持てなくなってしまう。
その結果登場以来キープしてきた使用率No.1という座から陥落しただけでなく、じめんタイプとしての使用率もカバに抜かれた挙句使用率が2桁まで落ちるという惨状となってしまった。
しかしながら新たな要素であるZワザの登場でサブウェポンを中心に火力の高い技を放つことができるようになっており、基本メガシンカ一筋のボーマンダやメタグロスとは別の強さを手に入れている。
あくまで元が強すぎただけであり、弱体化後も決して中堅やマイナーと呼ばれるような立ち位置にはなっていない(素早さの優位性がなくなった事から、メガガブリアスの使用率も少しではあるが上がってはいた)。
サザンドラはギルガルドだけでなくメガメタグロスやドヒドイデと組まれることが多くなったが、やはりフェアリー環境には逆らえずしばらくたった後に使用率が大幅減少してしまった。
そしてヌメルゴンは特に目立った話はなかった。
また、一定条件を満たせば種族値620になる化け物も登場した。

フェアリータイプ最盛ということもあって一部の600族は立ち位置を脅かされたものの、それでも対戦で一定の活躍を見せていた世代と言えるだろう。

第8世代

剣盾では過去作から連れていけるポケモンに制限があり、600族において当初はカイリュー、ボーマンダ、メタグロス、ガブリアスの4匹は剣盾に連れていけなかった
…が、DLC『冠の雪原』にて4匹が全て追加され、過去の600族が全て揃い踏みする事になった。
また、メガシンカやZワザ等一部の要素が姿を消し、戦法の一部の再考を余儀なくされている。

そんな中、新たな600族としてドラパルトが登場。
600族の中ではガブリアスを抜いてトップの素早さと多彩な技を持ち、技の威力と耐久力を補強できる新要素のダイマックスとも相性が良い。
特に初期環境ではポリゴン2などの不利が予想されるポケモンが登場しないのもあって、対戦での選出率は高かった。
DLC解禁以降はドラパルトよりも早いポケモンと不利となるポケモンの登場により使用率を下げたものの、現在でも600族トップメタとしての座をキープし続けている。
カイリューは隠れ特性「マルチスケイル」とダイマックスの相性が良好ではあるが、特性「せいしんりょく」に「いかく」無効の効果が追加されたことで物理型としての運用もし易くなった。
バンギラスかくとうタイプの物理アタッカーとなったトップメタの多くが姿を消したことや、ダイマックスとじゃくてんほけんの相性の良さから動かしやすくなってきている。
ボーマンダは同タイプのカイリューの陰に隠れがちなものの、隠れ特性「じじんかじょう」を生かしたダイマックスアタッカーとしての運用も可能となっているのが強み。
メタグロスは新要素のダイマックスとの相性の良さも追い風となり、ダイマックスエースの1匹として活躍している。
ガブリアスは素早さを上げる手段が限られている為、対戦での使用率がさらに低下するという危惧もあったが、ダイマックスとの相性も良好でトップメタのランドロスにはない強みもあり、なんだかんだで前世代と変わらない使用率をキープしている。
サザンドラは前作のカプ神がリストラされ、その他にもメジャーなフェアリーが減少したことにより格段に動きやすさを増し、あくタイプトップの使用率を誇っていた(600族全体で見てもドラパルトに次いで使用率が高かった)。
前作までのメガシンカ勢やその他の600族も姿を消したことにより全体的な種族値デフレが起こっており、持ち前の種族値から放たれる多彩な攻撃技で高い崩し性能を持つことが評価されていたが、DLCの解禁以降の使用率は低下してしまった。
そんな中、今まで目立った話はなかったヌメルゴンだが、新技「いのちのしずく」を覚えたことで耐久型としての運用もし易くなっており、特性「そうしょく」を持つことから、隠れ特性の解禁やDLC『鎧の孤島』で新技の追加で一気にトップメタとなったゴリランダーに対するストッパーとしての立ち位置も手に入れている。
ジャラランガは専用Z技こそ消えたものの、前述の専用技「ソウルビート」や、攻撃ではなく防御で威力計算をする「ボディプレス」などを始め新たな技を習得した。
しかし、ミミッキュが未だに環境トップクラスを維持している為、思うように数を増やせていないのが現状である。
さらに後のシリーズ7でシングルバトルの使用率がサザンドラとヌメルゴンに抜かれた挙句、600族で唯一のランク圏外となってしまった。

ちなみに今世代のランクバトルのシリーズ6では、新たに禁止ポケモンのルールが追加で設けられることになり、その影響でシングルバトルの使用率でTOP10入りしていたバンギラスとドラパルトが使用禁止となっている。
シリーズ7では準伝説や禁止ポケモンの解禁、シリーズ8では禁止級伝説が1匹のみ使用可能と二転三転している対戦環境の中、600族の全体の立ち位置はどうなるのかが注目されるが果たして……。

内定表

剣盾
カイリュー××
バンギラス
ボーマンダ××
メタグロス××
ガブリアス××
サザンドラ
ヌメルゴン
ジャラランガ
ドラパルト


剣盾:ソード・シールド 鎧:鎧の孤島 冠:冠の雪原

○:内定 ×:未内定 ☆:DLCによる内定


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それぞれの進化系統

該当世代初期中間最終強化
第1世代ミニリュウハクリューカイリュー-
第2世代ヨーギラスサナギラスバンギラスメガバンギラス
第3世代タツベイコモルーボーマンダメガボーマンダ
ダンバルメタングメタグロスメガメタグロス
第4世代フカマルガバイトガブリアスメガガブリアス
第5世代モノズジヘッドサザンドラ-
第6世代ヌメラヌメイルヌメルゴン-
第7世代ジャラコジャランゴジャラランガ-
第8世代ドラメシヤドロンチドラパルト-

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