『もっとも わたしは あのひとが どんな せかいを うみだすのか しりたくて みずから だまされたのだがな』
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』の登場人物。
悪の組織「ギンガ団」の幹部。
名前の由来は土星の英語名。
ネコ耳のように上に跳ねた青い髪が特徴的。
理知的かつ冷静な性格。非情な命令・作戦にも従うが、根は決して冷酷な人間ではない。
ギンガ団に入った理由はアカギの行動の行く末を見定めるため。
ゲーム版
リッシ湖で初登場。爆破されたリッシ湖へやってきた主人公と戦う。
その後、トバリシティのギンガ団アジトでエムリットとアグノムとユクシーを助ける際に再戦。敗北するとアカギが主人公を自由にさせておくことへ疑問を呈しつつ、3匹を解放するためのスイッチを明け渡す。
他の幹部とは異なり、やりのはしらには向かわなかった。
その後は残された団員を見守るために本部に残っており、アカギが消息を絶った後はギンガ団の実質的な2代目トップとなった。
『プラチナ』ではアカギの求めた「心のない世界」を否定し、残った団員と表面上の目的だった新エネルギーの研究を行うことを考えるなど前向きな姿勢を見せている。
アニメ版
ポケットモンスター ダイヤモンド&パール
CV:岡村明美
第36話で初登場。アカギの右腕のようなポジション。
アカギを除くギンガ団員の中では最も頭の回転が速く、ギンガ団の時空伝説に関わる重要な仕事のほとんどは彼が関わっている。
アカギやギンガ団への忠誠心は強く、見放された時には動揺した表情を見せた。
消えゆく宇宙にアカギが入っていく際、追いかけようとしたマーズを止めた。その後警察に逮捕される。
第7シリーズ『ポケットモンスター』のAmazon Prime特別編「神とよばれしアルセウス」にも登場。
ポケモンジェネレーションズ
CV:山下大輝(後に『ポケットモンスター(第7シリーズ)』でゴウを担当)
第11話「新しい世界」に登場。
やぶれたせかいへと消えたアカギから「私を捜すな」と命じられ、その意を汲んだ。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
ゲーム版、またアニメ版と違い、子供っぽく神経質な性格。アカギのおしおきとしての「つねられる」行為をとても恐れている。
外にでたがらず、ひきこもりがち。基本はアジトにこもり「シャカピー」という監視用カメラを通じてポケモンたちやSHITAPPAたちに指令を出す。自ら出撃したときも、マジックアームなどがついた機械に入ったまま移動する。
同僚のマーズにはむしろ翻弄されており、彼女に無茶ぶりを強いられてツッコミを入れたりしている。
プラチナの資産を狙い、ボディガード役が(本人たちの自覚もないまま)ダイヤモンドとパールに入れ替わっていることに気がつかず、パカ&ウージを付け狙う。
トバリシティでは一度はパカ&ウージを封印された機械を用いて、やぶれた世界へと送り出した。
リッシ湖ではパールと対決し、完勝しアグノムの捕縛に成功する。やりのはしらでは他の幹部共々、3vs6でジムリーダーたちと戦うが、彼らの耐久戦にはスタミナが追い付かず敗北。
プラチナ編では3幹部揃ってやぶれた世界へと出撃し、最後はアカギと共にどこかへと去っていった。
ポケットモンスター ダイヤモンド・パール物語 ポケモンDP
こちらでもゲームより子供っぽい性格。ポケスペ版とも異なり、激情的になりやすい。
強力な手持ちポケモンを多く持ち、また「ポケモンを恐怖によって支配する」と口にする冷酷さをもつ。
ハレタや6人のジムリーダーたちを追い詰めるも、リッシ湖の爆発により住処を奪われたことに怒るコイキングたちと共に攻撃するハレタの作戦に敗北。
その後、一度は失態からアカギに見捨てられかけるも、彼のピンチに助太刀する度胸と忠誠心を認められた。
やりのはしらではディアルガを操ろうとして、パルキアをも呼び寄せてしまったアカギが自らの行いの愚かさを痛感したことから、他のギンガ団員、ジムリーダーたちと二体の戦いを止めるため総攻撃を仕掛けた。
第二部ではジュピター、マーズと異なりプルートが指導するギンガ団に所属していたが、それはアカギのためのスパイ活動とハレタにリベンジするためだった。
使用ポケモン
ダイヤモンド・パール
リッシ湖
ギンガ団アジト
- ユンゲラー♂Lv.38
- ドーミラーLv.38
- ドクロッグ♀️Lv.40
プラチナ
リッシ湖
- ゴルバット♀️Lv.38
- ドーミラーLv.38
- ドクロッグ♀️Lv.40
ギンガ団アジト
- ゴルバット♀️Lv.42
- ドーミラーLv.42
- ドクロッグ♀️Lv.44
BDSP(バトルタワー・ダブル)
チーム1
チーム2
チーム3
- サメハダー
- バンギラス
漫画版
ポケスペ
DP物語
性別
アニメのキャストクレジットでは、名前が明らかになっていない時点では「おとこ」と表示されており、ポケモンカードゲーム公式ホームページの漫画でも男性として描かれている。
キャラクターデザイナーを担当した杉森建氏も「サターンは男として書いた」とインタビューで答えているので、公式設定としては紛れもなく男性である。
しかしながらネコ耳のような髪型に中性的な顔、更にはアニポケで女性声優が起用されていた事なども影響し、性別を女性と勘違いしているユーザーもいる。
また主人と同じ性別に揃えられる事の多い手持ちポケモンも、『ダイヤモンド』『パール』では♂はユンゲラーのみ、プラチナでは性別なしのドータクンを除き手持ちの全ポケモンが♀であったりすることも勘違いに拍車をかけている。とは言え公式的には「中性的な男性」で間違いないはず…
と思いきや、2009年11月1日放送の『ポケモン☆サンデー』にて、マーズとサターンに変装した芸人のアンガールズに対し、ナレーションが「2人とも女性です」と発言するという事態に。ファンや視聴者を更なる混乱に陥れた。
これが元かは不明だが、後の作品で登場した彼の先祖と思われる人物は女性となっている(ちなみにあちらが愛用しているポケモンもサターンの切り札であったドクロッグであり、明らかに公式も両者の関係を意識している)。