「時間は流れず 空間も安定していない 掟破りの世界…… 破れた世界と呼ぶべき空間……」
概要
やぶれたせかい(破れた世界)とは、現実世界(主人公たちが住む世界)の裏側に存在するもう一つの世界。
環境
破れた世界では、時間が流れておらず、空間も安定していない。
重力も軽くなったり、歪んだりしており、ポケモン世界の常識が一切通用せず、この世界に住むのは主であるギラティナただ一体のみであり、他に野生のポケモンは存在しない。
アカギは「現実世界と補完・修復しあう関係の世界」と推測しているが真相は不明。
青く渦巻く背景や浮遊する足場、遠くからでは見えたものが近付くと消える(逆も存在)など現実世界の常識を覆す場所である。視点が3Dに変わるため、位置を把握しづらく進みにくい。
一応水や石、植物が存在し、なみのりとかいりきが使える。滝も存在するが、逆に流れている上、重力が滅茶苦茶であるためたきのぼり無しで移動できる。まさに掟破りの世界である。
アニメ版
『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ』では、破れた世界の代わりに反転世界が登場する。
(但し、ゲーム版の催促の為か、劇中内で、ムゲン曰く、通称『掟破りの「やぶれたせかい」』とも言われていた。)
ギラティナが鏡面や水面に時空の穴を開けることで出入りできる。
破れた世界と違って、重力が軽くなったり、歪んではいるが、現実世界の風景と対応しており、現実世界の街中から入れば反転世界の歪んだ街に出るが、ゲーム版と同じく人とギラティナ以外のポケモンは住んでいない。
また、この世界は何らかの原因で現実世界に歪みができたとき時空の均衡が崩れないように調整する役割があり、その時に毒性のある黒い雲が発生する。
更に、反転世界で物を壊せば現実世界に影響を及ぼし、作中では反転世界の氷の柱をゼロが破壊したことで現実世界の氷河が崩れた。
要はゲーム版のアカギが言った「現実と補完・修復しあう関係」が反映されている設定となっている。
余談
アニメ版では反転世界と現実世界の他に、ディアルガの空間、パルキアの空間、アルセウスの空間がある。
それぞれの空間は独立しており決して接触する事はない。そして、この五つの空間はアルセウスが造ったとされる。また、それらを観測する事ができる「時空儀」という道具がある。
また、元ネタの1つに「対称性の破れ」を入れているらしい(※)。