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アグノム

あぐのむ

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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「きゅううん!」


「あきらめない いしを たしかめたい」


基礎データ編集

全国図鑑No.0482
シンオウ図鑑No.148
ヒスイ図鑑No.227
ローマ字表記Agnome
ぶんるいいしポケモン
タイプエスパー
たかさ0.3m
おもさ0.3kg
せいべつ不明
とくせいふゆう
タマゴグループタマゴみはっけん

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語アグノムUMA(未確認動物)+Gnome(ノーム
英語・スペイン語・イタリア語AzelfUMA+elf(エルフ
ドイツ語TobutzToben(荒れる、暴れる)+Butzemann(ブギーマン
フランス語CréfadetCréation(創造)+Farfadet(ファルファデ
韓国語아그놈日本語名の音写
中国語(簡体字)亚克诺姆日本語名の音写
中国語(繁体字)亞克諾姆日本語名の音写
タイ語อักนอม日本語名の音写

なお、開発途上は「ハイ」の名で呼ばれていたことが判明している。


概要編集

ポケモンDPt』(第4世代)で登場した、いわゆる「準伝説ポケモンの一種。

意思を司る神」と呼ばれる存在であり、遥か太古にアグノムが飛び回って世界に意志という概念をもたらしたことで、生きとし生ける者は何かをするための決意や、困難に立ち向かう強さを得たといわれている。


それ故、敵対する者に対してはその力をもって、意思を操り傀儡にしてしまうと畏怖される伝承があり、シンオウ神話にはアグノムを傷付けた者は7日にして自分で動くこともできなくなると示唆されている。


同じシンオウに伝わる知恵の神・ユクシー感情の神・エムリットとは同じタマゴから生まれた三つ子とされ、現在では揃って湖の地下深くで眠っているが、時折魂が抜け出して水面を飛び回るといわれている。

これら3体の力を合わせると、時間を司る神空間を司る神と互角の力を発揮するともいわれ、何らかの要因でその均衡が崩れた時には、湖から出て「あかいくさり」なるものを生み出し鎮めるという。


容姿編集

外見は小型の妖精のようで、足が短くイカ腹な体形、先端がカエデの葉のようになった二尾の尻尾、その尾先と額にある赤い宝石といった構造は他2種と共通している。

体部分はやや青みがかった白色で、色違いは白色部分が金色となる。

アグノム捕まえた!@色違い


頭部は左右斜め後方に向けて尖ったA字状の流線型で、基本目をぱっちりと見開いているが、どこか掴みどころのない表情をしている傾向がある。


青い体色や『ポケダン』での扱いもあり、創作では男性・♂として描写される傾向にある。特に体格から少年キャラとされがちである。


ゲーム上での特徴編集

リッシ湖」の中に沈む地下空洞で眠りについていたが、ディアルガ・パルキアを支配下に置くべく「あかいくさり」を狙ったギンガ団に囚われてしまう。

その後、ギンガ団のアジトに乗り込んだ主人公達に解放され、「槍の柱」でのイベント終了後には地表に出た湖の空洞に戻っている。

そのまま話し掛けると、対戦・捕獲が可能になる。



BW2』(第5世代)でイッシュ地方にも進出。殿堂入り後、20ばんどうろにある「心の空洞」に行くと邂逅でき、その後23ばんどうろで接触・捕獲が可能になる。

23ばんどうろは10ばんどうろ封鎖によって新たにチャンピオンロードへの連絡口となった道路であり、ポケモンリーグに向かうトレーナー達が通り過ぎてゆく環境はアグノムに相応しい舞台設定であると言える。欲を言えば、挑戦前に出てきてほしかったところであるが…


なお、他の2種がランドマークの目立つ場所に「まさに固定シンボル」といった形で現れるのに対し、アグノムは「いあいぎり」で切れる木と「かいりき」で押せる岩に囲まれた小高い丘というなんとも言えない場所に出現する。



ORAS』(第6世代)ではホウエン地方に進出。今作では、手持ちになつき度が最高のポケモンが3匹以上いる状態で、おおぞらをとぶで行けるマボロシのばしょの1つ・「未知の洞窟」内に他2種と時間差で登場する。アグノムの割り当ては広義の夜間帯からユクシーの1時間を除いた、21~翌4時。


USUM』(第7世代)ではウルトラワープライドで行ける青いワープライド先で出現する場合がある。


剣盾』(第8世代)ではDLC「冠の雪原」で行えるダイマックスアドベンチャーのボスになっている。



LEGENDSアルセウス』では主人公自身が「あかいくさり」を必要とすることとなり接触する。その際にアグノムからシズメダマを投げて当てるよう試練が出され、避けられ続けても諦めない意思を持っているかが試される。


対戦での扱い編集

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
ユクシー75751307513095580
エムリット8010510510510580580
アグノム751257012570115580

UMAトリオは他の「準伝説」グループと異なり全て単エスパータイプであるが、Lv.76と技マシンにて、それぞれ異なる自主退場技と特殊攻撃技を習得するという特徴を有する。

アグノムは「だいばくはつ」と「かえんほうしゃ」「だいもんじ」を覚えられる。


そのいずれもがエスパーとしては希少な技であり、「すばやさ」115という高速と物理・特殊共に125を誇る高火力を活かして、相手の「先手を打つ」戦法を得意とする。特に「だいばくはつ」は第4世代当時実質的な威力が500という破格の性能を誇っており、半減でも特殊型のサブウェポンでもまともに受ければ致命傷を免れない必殺技であった。

それまでの「だいばくはつ」の使い手は早さと火力を両立したポケモンがおらず(「ようりょくそ」や「すいすい」で補強できるものはいた)良くてステータスの無駄が功を奏したゲンガーという有様であったため、素早く火力のある「だいばくはつ」持ちという意味でも希少な存在だった。

反対に防御面は心許なく、後手に回ればこちらが致命傷を覚悟しなければならないという、典型的な「高速紙耐久」アタッカーである。


もっとも、当初は「だいばくはつ」以外の物理技がほとんど無く、物理型は半ば爆発自体が目的の特攻機のような扱いを受けていた。『ポケモンバトルレボリューション』でCPUが使う個体も、「みらいよち」で次のポケモンに負荷を掛ける準備をしてから「だいばくはつ」で散るといった戦法がザラにあった。

この状況は『Pt』で追加された教え技システムによって「しねんのずつき」やいわゆる「3色パンチ」を得たことで解消され、エスパーとしては珍しい「とんぼがえり」と合わせて「分が悪い相手から逃げ回り、隙を見て一気に畳み掛ける」という戦法に発展した。



第4世代当時は育成難もあり、「こうげき」と「すばやさ」に絞って「厳選」を行い、防御面は完全に「きあいのタスキ」任せにする育成法が主流であった。逆に言うと捨ててしまっても惜しくない耐久性は、まずスタートラインに着かせやすいという意味である種の強みでもあった。

どちらかと言うとそうした育成と相性の良いシングルバトルを得意としており、WCS予選2008都道府県での優勝など、結構な実績を残している。


第5世代編集

仕様変更で爆発の威力が低下し、逆に耐久水準は上昇する傾向が見え始めたため、徐々に「先発で二枚を貼った後、状況を問わずに爆発して後続のエースへ繋ぐ」といったサポート的な役割に移行していった。


第6世代編集

XY』ではファイアローゲッコウガメガガルーラといった規格外のアタッカーが大量発生し、高速紙耐久全体が凋落。特にエスパータイプのアグノムはゴーストタイプの躍進や「ふいうち」「はたきおとす」の流行にもまともに影響される形となっており、状況は一層厳しさを増した。

そのような中、仕様上「だいばくはつ」が単純強化され、ゴーストと悪の脅威も無くなるさかさバトルが数少ない活路となり、高速爆発要員として登場当初を思わせる起用がなされた。


なお、妖精との関係性が示唆されているが、フェアリータイプの新設以降もタイプに変化は無い。アグノムの場合、ほのお技によって優位に立てていたハッサム等に返り討ちにされる可能性が出てくるため、仮にタイプ変化を起こしても一長一短になっていたと思われる。

当然のことながらポケモン」でもないため、いわタイプとの関係もほとんど無く、「ステルスロック」をUMAトリオ共通で習得する程度である。理論上は宝石状の部分から「パワージェム」を放てるはずで、こちらは実装されていればウルガモス対策等としてアタッカー運用を幾分延命できていたかもしれない。

日本名に見られるノーム要素も活かされたことが無く、「だいちのちから」等も使えない。


第9世代編集

レギュレーションDから対戦で解禁。新要素のテラスタルによって、ノーマルテラスタル「だいばくはつ」という芸当もできるようになった。ここに「こだわりハチマキ」を加えれば、生半可なディンルー「程度」は確定1発である。


藍の円盤」では「がむしゃら」を獲得。

高速化も進み既に「すばやさ」115でも速いとは言えなくなっていたものの、それでも「きあいのタスキ」からの選択肢が増えたことは嬉しい。


番外作品編集

ポケモン不思議のダンジョン編集

ときのはぐるま」を守る番人として登場する。

男性的な雰囲気を漂わせ、UMAトリオで唯一「ときのはぐるま」を守りきった。


冒険団ランクを「ヤドキングにんていランク」にした後、「なぞのパーツ」または「ひみつのせきばん」を持っている状態でヒスイのみずうみに出現する。


ポケモンマスターズ編集

レジェンドバトルの対戦相手で登場。

また、メインストーリー「悪の組織編・最終章」で、ある者あるポケモンによって呼び出される。


アニメ版編集

アニポケ第1~7シリーズ編集

ダイヤモンド&パール編集

第36話『シンオウ時空伝説!』ではユクシー・エムリットと共に美術館の石像として、ナオシが語る「はじまりの しんわ」の中のシルエットで初登場。


第78話『激闘!それぞれのバトル!!』では、サトシが夜にリッシ湖畔に散歩に出かけた時に湖から現れた半透明の姿を目撃している。


第151話『アグノム・ユクシー・エムリット!』第152話『ディアルガとパルキア! 最後の戦い!!』では、リッシ湖にギンガ爆弾を投げ込まれ、ギンガ団の依頼を受けたポケモンハンターJに捕らわれてしまい、さらに助けに来たユクシーとエムリットも捕らわれギンガ団に引き渡されてしまう。

アカギにより「あかいくさり」で支配されてしまうが、サトシのピカチュウの「10まんボルト」によって解放。支配されているディアルガパルキアを助けるため、サトシ達と協力した。



漫画版編集

ポケットモンスターSPECIAL編集

第7章から登場。ダイヤモンドプラチナがはぐれ研究員との戦闘の際に、このアグノムの光によって逆転勝利する。

ギンガ爆弾を落とされたリッシ湖より出現しギンガ団幹部・サターンに捕獲されるも、ギンガトバリビルでポケモン図鑑に執着を見せる上級SHITAPPAに対してパールがポケモン図鑑を手放したことで解放された。


第8章では、やぶれたせかいでパールに上級SHITAPPAから渡された図鑑を返し、ギラティナダークライとの戦闘を経てリッシ湖へ帰っていった。


ポケモンローカルActs編集

北海道足寄町ユクシーエムリット地域応援ポケモンであるアローラロコンを合わせたデザインのポケモンマンホールが設置された。

足寄町に「オンネトー」と呼ばれる湖があるからと思われる。


関連イラスト編集

無題ポケモン詰め

DPtLEGENDSアルセウス4コマ⑦


関連項目編集

ポケットモンスター ポケットモンスター(架空の生物) ポケモン

ポケモンDPt ポケモンBDSP LEGENDSアルセウス

ポケモン一覧 エスパータイプ 単タイプ

伝説ポケモン 準伝説 第4世代伝説・幻組 無進化ポケモン

UMAトリオ ユクシー

北海道ポケふた組


図鑑番号順

0481.エムリット0482.アグノム→0483.ディアルガ


その他

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UMAトリオ ゆーまとりお

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