CV:本田貴子
概要
本名を含めた素性が一切不明のポケモンハンター(コードネーム「J」の由来も明かされていない)。
ステルス機能を搭載した飛行艇に乗り、シンオウ地方各地で暗躍している。左腕の特殊な機械から発射した光線でポケモンを石化し、捕獲した挙句に依頼人たちに売り捌いている(途中で依頼を取り下げた場合、その依頼人からは二度と依頼を受けつけない主義)。
人物像
アニメオリジナルキャラである、アニメ史上屈指の悪役。
冷酷非道かつ手段を厭わない性格。場合によっては己の部下をも犠牲にするなど、その悪党ぶりはロケット団からも嫌われている。
素顔はかなりの美人(ジョウト地方のイブキに近い)。常に黒いロングコートを纏い、外側に跳ねた銀髪ショートヘアのクール系。しかし、そのあまりの悪党ぶりからか女好きのタケシですら一切反応しなかった。
基本的にはサングラスで目元を隠しているものの、自身の所有する飛行艇の中で過ごしている時や依頼人との交渉時などには外している。
ポケモンの捕獲および依頼人との取引といった仕事は、常に自ら先頭に立って行っており、部下からの信頼は厚い(ただし、態度は横柄で高圧的)。
そもそもポケモンハンターは殆どがフリー及び少人数で仕事をしているので、部下を多数率いて仕事をする彼女は優れた統率力を持っているといえる。
それに加え、トップレンジャーのハジメやピラミッドキングのジンダイを知っているなど、各地の実力者についても知識があるらしい。
また、時には伝説のポケモンや幻のポケモンなどの強大なポケモンを相手取らなければならない場合もあるためか、相手ポケモンの攻撃をその身に受けても無事だったり、高速で飛行するボーマンダの背中に立っていられたりと、J自身の身体能力も非常に高い。
しかし本人はポケモンバトル及び育成には興味はないようで、彼女がポケモンを繰り出す際は相手ポケモンの力量を測る時か、逃走する際の時間稼ぎなどがほとんど。
依頼を達成した後や依頼を破棄された時は速やかに撤収するなど引き際も弁えているため、彼女を逮捕するのは非常に困難である。
ゲストポケモンの他にも、「ボルテッカー」を使えるピカチュウや喋るニャースを珍しいという理由から捕らえた事もある。
石化したピカチュウを見たサトシに対して「死んではいない」、また飛行艇に乗り込んできたサトシに対して「生きて帰れると思うなよ」など、子供向けとしては規制ギリギリの台詞もとい大暴言でその恐ろしさを表現している。
手持ちポケモン
役割はそれぞれ異なるが、どのポケモンもバトルの実力は非常に高い。
Jのターゲットにされたポケモン
最期
ギンガ団からの依頼で、湖に住む伝説のポケモンであるアグノム・ユクシー・エムリットを捕獲する。
ギンガ団に引き渡した後は速やかに撤収しようとしたが、ユクシーとエムリットが捕獲される寸前に放っていた「みらいよち」の攻撃が飛行艇の機関部に直撃。部下に「エンジン出力を最大。高度を保て」と命じるが、部下の返答は「機関出力低下、コントロール不能」という絶望的な回答だった。そのまま飛行艇は伝説のポケモン達が作り出した渦潮に突っ込んでしまい、沈んでいくという因果応報な最期を遂げた。
その後は生死不明だが、彼女が直前までいた飛行艇艦橋の窓ガラスが一斉に割れて浸水し部下達が絶望の悲鳴を上げる、湖底に沈みゆく飛行艇と共に彼女のバイザーも沈んでいく描写、直後に飛空挺が湖に巨大な水柱を形成するほどの爆発が発生、その後、湖には飛空艇の残骸が散乱しており這い上がってくる者は誰もいない……といったシーンから死亡した可能性も示唆されている。
仮に死亡であった場合、アニポケ(TV版)の歴史に於いて現在唯一の準レギュラー死者である事になるが、後のシリーズで登場したフレア団のフラダリも最終的に死亡扱いである可能性が出てきたことから、彼女が唯一ではなくなった。
ゲストキャラクターに範囲を広げれば、死者はXY第14話に登場するリサおばあちゃんも該当する。
こちらはJとは異なり、劇中で死亡したことが明示されている。このパターンはアニポケの歴史にて多数確認できる。
余談
実はアニポケで数少ない正真正銘な悪役キャラの中では唯一サトシとは一切バトルする事が出来ずに出番が終了しており、過去のキャラクター達が多数登場する新無印でも最後まで登場しなかったのでこの事を残念がった視聴者も多い。
最終章の『めざせポケモンマスター』第10話「サトシとラティオス!」では「ポケモンを石化させる光線銃を持っている」、「空飛ぶ600族を所有している」という点で、Jと酷似しているポケモンハンター(CV:遊佐浩二)が登場している。