CV:山寺宏一
概要
劇場版ポケットモンスターココに登場するキャラクター。「ビオトープ・カンパニー」に所属する博士。常に森の秘密を研究する。性格は部下に対しても敬語で話す礼儀正しいタイプで、大事な研究材料を割ってしまった部下に対しても怪我が無いことを喜ぶ部下想いの一面もある。
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※この先ネタバレ注意※ |
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実は彼こそが本作の黒幕であり、ココの実の両親であるモリブデン博士夫妻を死に追いやった張本人で、アニポケにおいて史上初の殺人を犯した人物である。
(殺人未遂も含めればカンフー三兄弟やポケモンハンターJが挙げられ、外伝作を含めればフロードが明確な殺意を持った上で殺人を犯している。)
10年前、これまで存在しないとされてきた「治癒の泉」の源泉であるオコヤの森のご神木の場所を特定していたモリブデン博士夫妻の助手として、ゼッド博士は治癒の泉の研究を進めていた。
しかし、源泉を人間のために活用すべきだと考えていたゼッド博士はザルードの縄張りとオコヤの森を守るために研究を凍結した夫妻と対立し、遂には邪魔になった夫妻をカーチェイスで追い回した末、事故に見せ掛けて殺害した。
しかし死の間際、モリブデン博士はココにご神木のデータが入ったブレスレットを託し、揺りかごに乗せて川に逃がしていた。
それから10年後、自ら新所長に就任すると一度は凍結していた治癒の泉の研究を再開していた。
その際に行方不明になっていたココと出会い、治癒の泉の源泉であるご神木の場所について尋ねるも、ココは口を割らずそのまま去っていた。
だが事前にココに発信機を取り付けており、それにより遂にご神木の場所を突き止める事に成功する。
そして専用の重機マシンで森を破壊し、邪魔なココとサトシ、ピカチュウをトラックに監禁し、ご神木を奪おうと重機のアンカーを打ち込み、ご神木を守ろうとするザルードの群れとの間に抗争を引き起こした。
当初はポケモンの攻撃を無効化するバリアと重機そのものの破壊力を活かしてザルードや森のポケモンたちを圧倒していたが、博士のやり方に疑問を感じた助手のカレンらの離反と脱出したサトシらの加勢により、ピカチュウのアイアンテールを弱点である背面に喰らって重機を破壊されてしまう。
悪足掻きに自ら治癒の泉に飛び込もうとするも、ココに取り押さえられて吊るされた後、ロケット団によって悪事を世間に拡散され、逮捕された。
余談
ここまでくるとジャービス同様、映画・アニメを含めても上位に入る部類の極悪人ではあるが、作中で「あの泉の水さえあれば多くの人が救える」と発言したことで、一部のネットからは「自身を認めてもらえず考えが歪んでしまった人物ではないか」、「若いころは根は悪人ではなかった」と解釈するものも見られ、少なくとも当初は上記の通り、源泉を人間のために使おうとしていたので人間のことは多少なりとも考えていた描写もあった。だからと言ってこれまでの所業が許されるわけではないが。
また悪役の殆どがポケモンを利用しようとした者が大半であるのに対して彼の場合、複合な目的とはいえ、ポケモンには興味がなく、寧ろポケモンを駆除しようとしていた点はかなり珍しいと言え、これまでの悪役とは似て非なる非道な人間といえる。
関連タグ
自分の研究が凍結された、あるいは認められなかった事で凶行に走った映画の悪役。ただし両者は最終的に更生している。
同じく「アニポケ劇場版屈指の悪党」と製作陣にすら言われた悪役。自然やポケモンを徹底的に見下し必要以上に害そうとする点や、あまりの外道ぶりから協力者や雇ったロケット団に離反される点も同様。こちらも山寺氏が声優を務めているうえ最後は因果応報な終わりを迎えた。
博士と同じく自分の欲の為なら犯罪すら平気で犯す悪役。この二人も博士同様人間とポケモンをいじめたため、通りすがり側の人間とポケモンの両方に嫌われている。最後はJもスワマもポケモン達の手によって因果応報な終わりを迎えた(Jに至っては命を落としていると思われる。)。
サン&ムーンに登場した悪役。博士同様何かしらの組織のトップであり、犯罪を犯して逮捕されてる点が共通する。ただし、命を奪うような悪事はやってないし数話後に出てきているうえ、自分のポケモンや部下には多少の慈悲があると思われる為、ゼロとバトラー、ビートについでマシな奴だと思われる。
博士と同じく自分の欲の為なら犯罪すら平気で犯す悪役だが、自分が認められなかった事でゼロやバトラーのように悪に堕ちている。作中では破壊活動を行うなど下手すれば人を殺しかねないような凶行をやらかす凶暴なトレーナーだが、ポケモンには最初から優しい上に故意的に人を殺す気はないようでバトラーのように主人公と和解している。
一文字違い。
中の人及び作品の黒幕繋がりで、自身の野心の為にゲストキャラクターの親を死に至らせる所も共通している。
- ランベール(ルパン三世THEFIRST)
ゲストキャラクターの両親をカーチェイスで死に至らせる所が共通している。
研究者夫妻を事故に見せかけて殺害した悪役繋がり。その夫妻が殺害される直前に秘かに逃がした1人息子が後年、因縁の敵として対峙する点も共通している。
自身の思想を関係者に拒絶されて、闇堕ちしたラスボス繋がり。ただし、彼らは元々いた所を追放された。