概要
主に自分の信念や行動など、自分のこと・自分のすることが善である・正しいことであると信じて疑わず、その他は全て悪・間違いであると断ずるような人物・行動のこと。
自己中とは、自分が最優先という意味で似ているが、他人を巻き込む点で異なっている。
また、一部の精神疾患に「独善的で利益を優先し、他人の気持ちを理解できない」ものが含まれるという資料もある。
何が問題か
善行、正解と信じて行われる事でも人・場所・状況次第で迷惑にも苦痛にもなる、物事の捉え方は十人十色である、この世にはTPOを問わず完全な善・絶対の正解など存在しない、ということを理解出来ていないことである。
そのため自身が善だと信じるままに疑問も罪悪感も何一つ抱かずに他者を害するし、それを指摘されても相手が悪だと確信しているため「こいつ何言ってるんだ」程度にしか思わず、自分に非があるかもしれないという考えにすら至らないのである。
ではどう対策すべきか
- 独善に「染まらない」ために
まずは脳直行動を避けること、これに尽きる。
たとえそれが自身の中のみならず世間一般で善行、正解とされるものでも相手の気持ちを汲まずに行う行動は相手にとっては害悪となる「決め付け」「押し付け」に過ぎない。
自分にとって良い事だから相手にとっても正解だろう、ではなく、自分がにとって良い事でも相手にとっては不快かもしれない、という「自分と相手は別物」「絶対の正解はない」というフィルターを少しでもかけておけるよう、客観的な考えを巡らせ続ける事が大事である。
しかし近年では飽食や、貧困や知識不足に起因する栄養失調、ストレスが脳と精神に影響を与え、自制心と冷静さを欠いて理性的な思考ができなくなることが独善に至る要因ともなっている。
バランスの良い食生活や十分な睡眠など、出来る範囲で構わないので意識して体の調子を整える事も、間接的に心の調子を整え、凝り固まった思考から脱却する助けとなる、と言うことも心に留めておくと良いだろう。
まあ、そもそもこの記事を素直に見ることが出来る者は大抵の場合問題ないし、問題があったとしても十分に修正が可能なので安心して良い。この記事を即座に上から目線で間違いと断じるような人間こそが独善の可能性が高いのである。
- 独善に「害されない」ために
独善を振りかざす者が近くに現れたのなら取れる手段は全て使い全力で距離を取るべし。意思の疎通は不可能と心得た方が良い。そんなものと対話を試みたが最後、心が折れるまで主張を押し付けられる未来しか無い。
どうしても距離を置くことが困難な場合は上位的な権力を行使できる存在を最大限に頼っていくことが重要である。例えば司法であったり、警察であったり、身近なところでは運営であったり。奴らは自らの正しさを絶対視するが故に、それが「場の秩序」に反していようとも引かないし引けないのである。
この際は自分が感情に呑まれないようにしながら、相手が罰せられるべき客観的な理由のみを主張し、後の処分は任せる事が大事である。勢いに任せて同じ土俵に上がってしまったら、次に裁かれるのはあなたである。
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唐揚げにレモン大戦争 …自分が正しいと信じた事を同意も得ずに周り全てに押し付ける、というこの行為は、最も身近で悪辣で分かりやすい独善の形である。