ゴウ(アニポケ)
あにぽけのごう
※この記事では、アニメ『ポケットモンスター』第7シリーズにおいてのゴウを扱います。
ポケットモンスター(新無印)に於ける、サトシと並ぶもう一人の主人公。
カントーのクチバシティ出身で、四年前のポケモンサマーキャンプで出会ったミュウを含めた、全てのポケモンをゲットするのを目標にする10歳の少年。
表面上は落ち着いた性格だが、熱血漢で自我が強く、オーキド博士等の有名人にも出会える好奇心は年相応な都会っ子。感情の起伏も激しい。
髪質と色は父、テカリは母譲り、瞳の色は祖母譲りである。
上記のミュウに出会って以降ポケモンに強い興味・関心を持つ様になるが、学校の授業にも参加せず籠りっきりで日々研究に没頭していた(テストの日だけは登校する約束は担任と決めていた)。
手持ちが居ないのにも関わらずクチバに現れたルギアに近づいた際、たまたま居合わせたサトシとピカチュウに邂逅し、その経緯で共にサクラギ研究所のリサーチフェローとして行動する事となる。
以降ダブル主人公の肩書きに違わず、ほぼ全話で登場する。
サトシの公式戦にも随行して彼を応援した。サトシが当時、一番目標にしていたダンデとのファイナルバトルを楽しみにしていたが、急用のために観戦が不可能となりサトシと別れた。
家族構成はシステムエンジニアの父イクオ、プログラマーの母クルネと、元気すぎる祖母トメの四人家族で、高層マンション7階707号室住まい(15話で判明)。両者は『GoGoシステム』と云う自営業を営むも、夫婦共働きで多忙を極めており、一家が揃う時間は殆ど無く、旅行をしても二人は時間調整と日々の疲れから宿泊先に来た途端に爆睡するのが殆ど。
だが、ゴウ自身はそんな両親のことを強く慕っており、寂しさもポケモン研究に必要な設備機材を貰ってからは没頭する事で解消していた。
コハルとは幼馴染の間柄で、その弟ソウタとも少なからず面識があるが、上記の経歴と強すぎる拘りが災いし、他に友達といえる存在はいなかった模様。
両親も息子を一人にしている罪悪感と同時に、人付き合いの面での心配も抱いていた。それ故か、グイグイ来る陽キャの類は少し苦手だが、科学分野の視点、考察からシトロンやマーマネとは気が合う。
リサーチ初日はサトシとも野生ポケモンに対するスタンスの違いで喧嘩になるが、その後ロケット団のポケモン強奪に立ち向かう姿勢と、バトルでの真剣な眼差しを直に見て感動。事件解決後、直接友達になって欲しいと話している(サトシは初めから友達として接していたが)。
運命の悪戯か、本来なら彼とは上記のキャンプで出会う筈であった。
ちなみにロケット団からは(タケシに代わる新たな)「ジャリボーイ2号」と呼ばれている。
科学的な根拠に基づき天候を観測しながら時間を測定してルギアの出現を予測出来るくらいには理論的な考察力を持ち、ポケモンに対する知識も相当に深い。サトシが小難しい話の理解を放棄する横で、すんなり飲みこんでいるシーンもしばしば。
反面、それらの情報は専らネットワーク上で集めているに過ぎない典型的なネット世代でそれに加えて聡明さも自分の興味のある事に限定されており、世間一般に知られている知識は普通の一般人と大きな差は無い。
経験もサトシよりは乏しくメガシンカもカロスで開催された『ポケモンWCS バトルフェス』が初見である。絵の再現度も画伯並に等しく体のバランスが相当おかしなガブリアスを描いている。赤い釣竿で自身を模したルアーでみずタイプポケモンをゲットする。
当初は理論の優先ばかりで実践が伴っていない頭でっかちな所があり、どく状態のヒバニーに戦闘を継続させる、移動用に捕まえたジュゴンにボールを全投入して本命を捕獲出来ないと、大局を見通せずトレーナーとしてはまだまだ未熟で甘い部分が目立つ。
自分の興味のない事に対してはやる気を見せないなど優等生タイプではなく、ポケモン以外でも気合いを入れる(できるかどうかは別として)サトシと比べると熱意にはかなりムラがある。同時に割と諦め癖が強く、負けず嫌いなサトシとはその辺でも対照的に描かれていた。
7話で挑んだバトル大会でもタイプ相性だけで優劣を判断した結果、経験値の高い相手に2タテで初戦敗退を喫しバトルに対する考えが後ろ向きになりかけるも、サトシが自分を打ち負かしたトレーナー・ホウジと迫力あるバトルを繰り広げるのを目の当たりにして、ポケモンバトルの楽しさにも気付き始めていく。
XY以降のサトシが実力・精神共に小慣れてきたベテランとして描写されがちな分、伸び代の多いルーキーとしての要素を担うポジションともいえる。
そして32話にて、昔すれ違いで別れてしまった友人のトキオと和解した事で「誰かを信じる気持ち」を取り戻した事を機に、その姿勢もやや変化。
サトシの型破りな戦法を取り入れ強敵のフライゴンを打ち倒し捕獲、関係の在り方で対立したカキにはっきりと啖呵を切る、不安から暴れるプテラに共感を示して心を解きほぐす、ホシガリスの特徴をフルに活かして大食い大会に優勝する、傷ついた伝説のポケモンに最大限尊重する形で接し所有者として認められる等、心技共に少しずつだが着実な成長を見せる様になってきている。
キャラクター原案はゲームフリークの杉森建氏で、名前の由来はおそらくポケモンGO。それ故か、英語名もGohである。
ポケモンの収集がメインのゲームでありゴウの目的と一致している。
または、アニポケを含めたメディアミックス作品にはポケモンの製作に携わったゲームクリエイターの名前が登場人物の元ネタになる事がある為、ポケモンシリーズのゲームミュージックを担当した一之瀬剛氏も元ネタか。
バトルに比重を置いているサトシに対し、ポケモンの収集に比重を置いている人物であり、相棒となるヒバニーをゲットして以降、ほぼ毎回に近いペースでポケモンをゲットしている。
これは名前の元ネタになったポケモンGOから入った新規ユーザーを意識しているものと思われる。
詳細はゴウのポケモンを参照。
メインキャラクター側のオリキャラとしてのケンジや、アニポケW主人公としてのヒカリ、似た立場にあるアランがいるが、ケンジは後にオーキド博士の助手として生活を過ごしたポケモンウォッチャー、ヒカリはゲーム本編の主人公が基のヒロイン兼任、アランはオリキャラでありながら番外編から本編に登場した青年。
それに対しゴウはゲーム本編の主人公をモチーフとしない「アニポケオリジナルキャラ」兼「シリーズ開始当初から登場する」少年主人公でサトシがレッドがモチーフと彼とは対照的である。
今までは本編の主人公が基のキャラクターあるいはジムリーダーが同行者であった。
自身の出身地方に生息あるいはその図鑑に登録されていないポケモンを相棒にしているのも珍しい点である。
ビジュアル発表当初は長めの睫毛、左右のヘアピン(と思われたがハイライト)、華奢な脚などの中性的な容姿が相まって一部で性別が迷子、実は女の子ではないか?と言われたが、担当声優が男性であること(ただし声質は中性的)、公式サイトで少年と記述されているため歴とした男の子であることが確定した。
このポケモンシリーズ全体でもやや珍しいデザインは、富安総監督の「ただ物事をハッキリ言うと嫌な奴になるからビジュアルで緩和させたい」という方針を受けたもので、公式で美少年設定でもある。
余談だがアニメディア12月号では総監督自ら(メインキャラクターたちにさせたいクリスマスのコスプレのひとつとして)女装を提案していた。おはスタ金曜日のキャラスタ(ミニコーナー)『霜降り明星の目指せ!ポケモンアニメマスター』でもナビとして登場したが、諸事情で『3時のヒロイン』に交代して降板。
キャストクレジットでも「もう一人の主人公」であることを押し出したのか、2話からはサトシのピカチュウを差し置いて2番目となった(1話は話の内容上ピカチュウがトップなので3番目)。上記のヒカリがピカチュウはおろかタケシにも遅れを取っていた(4番目)ことを考えると異例の待遇である。
尚、(前述の通り)幼い頃の声を担当したのは前々作でミルフィと前作でリーリエを担当した真堂嬢である。
男性同行者で一人っ子なのは身元不明のケンジを除けばマーマネに次いで二人目。
33話では、コロミの「カイロスとヘラクロスがいい感じ」というような発言に対し、動揺しつつも反応していたことから、恋愛に関してはそこまで鈍くない。
尚、アニメディア2月号にて恋愛体質が0という記載から、本人自身は恋愛に対しては興味関心が無い模様。
担当声優の山下氏は幼いころからポケモン好きで就任時のインタビューにて熱い思いを語っていた。
また、山下氏はその後ポケットモンスター(アニポケ第8シリーズ)にも主人公であるロイの相棒ポケモンのホゲータ役で続投している。
ロイのホゲータ:担当声優の山下氏が後作で続投した役。
ヒカリ:サトシとのW主人公繋がり。ただしこちらは『ダイヤモンド&パール』編のヒロインで当時は伸び代の多いルーキー。手持ちにうさぎポケモンと炎御三家がいるという点も共通している。
カキ:前作『サン&ムーン』の男性レギュラーでサトシの兄貴分でライバルも兼任。イメージカラーが赤系・手持ちに炎タイプ・褐色肌・落ち着いた性格だが内心は熱いなど似ている部分がある。37話でゴウと出会い親しくなる。
ハウ:『SM』『USUM』のライバル。アプリゲーム『ポケモンマスターズ』にて同じく山下大輝氏が演じている。こちらも褐色肌で手持ちに御三家がいる。
クリスタル:漫画『ポケットモンスターSPECIAL』の主要人物の一人。10代にして「ポケモン捕獲の専門家(スペシャリスト)」と言う異名を持つ女性トレーナー。オーキド博士の依頼により、ポケモン図鑑を完成させる旅に出ていた。「捕らえる者」という二つ名があり、こちらも戦う事より収集する事を重きに置いている。
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