「満開に輝いて!」
CV:鈴木みのり
概要
テレビアニメ『ポケットモンスター』(第8シリーズ)に登場する人物で、本作の主人公の一人。
本作はW主人公と明言されているが、どちらかと言えばメイン主人公はリコ。
出身はパルデア地方だが、「自分をもっと知って変わりたい」という思いから、嘗て両親が通っていたカントー地方にある全寮制の学校・セキエイ学園に入学してきた。
入学と同時に新人トレーナーとして、くさねこポケモンのニャオハをパートナーに授かる。
首には母方の祖母ダイアナから貰った不思議なペンダントを付けており、形状はテラスタルオーブの中身にそっくりで、何か大きな秘密がある模様。
そのペンダントをエクスプローラーズに奪われかけた事を機に、ライジングボルテッカーズや後に出会ったロイ達と共に世界をまたにかけた冒険へ旅立つ。
人物像
性格は引っ込み思案、良くも悪くも奥手で慎重な陰キャ系少女。
初対面の人と会話や交流をすることも苦手な人見知りで、自発的に誰かと関わろうとする意志こそあるものの、大抵は自信の無さから実行できずにいる。
演じる鈴木氏曰く「心の中で何時も色々なことを考えている」とのことで、実際彼女が発する台詞の多くをモノローグ(要するに心の声)が占めている。
押しにも弱く、基本的に他人のペースに飲まれてばかりだが、ポケモンが無暗に傷つくことを良しとしておらず、その光景に心を痛めて自己犠牲精神を発揮することもある等、芯そのものは強い。
普段から考え事をしている分、いざという時には相応の警戒心と行動力を発揮することもあるが、それを活かして上手く立ち回るには心身共に不器用なのが現状。
身体能力も全体的に普通の人間レベルに留まっている。
初期は自己主張をあんまりしていなかった事もあってニャオハと反発してしまう時があった。
尚、表に出すことが苦手なだけで、喜怒哀楽そのものは年相応に豊かで感性も現代っ子らしい。
ペンダントを巡る戦いにただ振り回される一方な状況には、内心で「物語のヒロインですか!?」と混乱していた。
他にも、ブレイブアサギ号に忍び込んできたロイの「(ホゲータに)会いに来たんだ」と言う言葉を自分に向けての物だと勘違いする等、女子らしく恋愛やロマンティックな展開には興味が強い。
一方で実際に行動に移す際には即断即決の傾向が強く、前述の通り思考はモノローグで済ませるがそれを実際に表に出す前に実行しているため敵味方を問わず周囲を困惑させることもしばしばある。
ストリーマー「ぐるみん」の大ファンであり、彼女の生配信で投稿した自分のコメントが読まれた際には「推しがコメントに返答してくれた」ことに顔を真っ赤にして狂喜し、一帯に響き渡る大絶叫をする限界オタク全開な一面も。
後にその正体が判明した時は強烈な顔芸を披露する程驚愕していた。
動画サイト上では「ニャオハ大好きっ子」というユーザーネームを使用している。
15話ではナンジャモの大ファンであることが判明し、彼女からはまちかどガールとしてインタビューされた際にも「ニャオハ大好きっ子」と自己紹介していた。
26話でダイアナからルシアスのウェストポーチ型のボールケースを託されてからは六英雄と会う時に今まで仲間になった六英雄のいにしえのモンスターボールを腰に付けている。
初期こそ、大人しい奥手系女子のイメージが強かったが、現在は様々な経験を経て成長して、以前より明るく積極的な性格に変貌しつつある。
(アン曰く「ハキハキ喋るようになった」とのこと)
能力
ポケモンバトルは経験が浅いため未熟な部分が多いものの、バトルセンスそのものは高いことが節々で描かれている。
ただ、初期はバトルに積極的でなかった事もあってエクスプローラーズが相手ではない時、戦う相手の事を気にしてしまい、その事でワカバに怒られ、カブに指摘されるまでは最後に手を抜いてしまう時があった。
それでもテラパゴスのかがやき時点での勝率はロイ、ドットよりも高く、バトルでは前衛で活躍することが多い。
エクスプローラーズの下っ端を単独で撃退したり(バトル描写はカット)、ロイのホゲータに勝利したり、格上のスピネルのポケモンを相手にロイ、ドットよりも速く逆転の糸口を見つけ出し、最終的に撃退に成功している。
一方、本当の実力者であるジムリーダーや四天王(ただし四天王は相方とタッグを組んだ上でのダブルバトル)には全敗している。
バトルにおいては「でんこうせっか」や「このは」で相手を撹乱し、隙を作ってからダメージを与える戦法を軸に組み立て、搦め手を好んで使う傾向にある。
その場での閃きで状況を好転させる事が多く、ロイ・ドットに比べると天才肌の感覚的な戦い方が特徴。
そのためか、技の応用に長けており、広範囲に攻撃したい場合は「このはいっぱい!」「思いっきりこのは!」攻撃の精度・威力を高めたい場合は「このは鋭く!」「全力でこのは!」などLEGENDSアルセウスでの力業と早業に近い事をしている。
23話で「戦うだけでなく、ポケモンの気持ちを知って思いやれるポケモントレーナー」を目指す事を決めた。
こうした目標を持つことからもわかる通り、良くも悪くも誰かを守るために戦う時こそ本当の力を発揮する。
上記の格上とのバトルでは「自分のため」の戦いであるためか、追い詰められると弱気になってしまうシーンが見られたが、アカデミーがエクスプローラーズに襲撃された際のオニキス戦では、「学校と皆、テラパゴスを守る!」と土壇場で力を発揮。単独でオニキスを撃破する大金星を挙げた。
このバトルを見たグルーシャからは「あんたを見誤っていた」「守るために力を発揮できる人だ」と評価されている。
逆に言えば、平時のバトルでは優しすぎる性格から、無意識にリミッターをかけてしまうのが弱点と言える。
また料理はできるタイプなのかマードックから教わっていたとはいえ、テラスタル研修のサンゴとのケーキ作り対決では、難なく単身(+ニャローテ)でケーキを作ることができていた。
容姿
水色の瞳とセミロングの黒髪で、その裏が青色と言うインナーカラー。
私服は肘までの水色のジャケットを白いシャツの上に羽織り、黒の短パンに上の縁が水色のハイソックスを着ている。
また、額の辺りに自身の名前(LIKO)のイニシャル「L」をモチーフとしたような緑色の髪飾りをつけている(もう一人の主人公であるロイは対となるように頭文字の「R」の字を崩したようなデザインのシャツを着ている)。
セキエイ学園においての制服は、薄茶色で統一されたものである(アンや他生徒も同様)。
ナッペ山では青いジャンパーと紺色のスキニーを着ている。
家族構成
- 父親:アレックス
- ポケモンをモチーフにする絵本作家。ボウルタウンのジムリーダー・コルサもその名を知っており、出版した絵本が何冊も確認できるなどその筋ではかなりの著名人と思われる。
- 9話から初登場し、妻とは対照的に在宅で居る事が多い。
- 母親:ルッカ
- パルデアにて教師をしており(オレンジアカデミーではない)、元教え子であるフリード率いるライジングボルテッカーズにリコのボディーガードを依頼している。
- 12話から初登場し、現在は祖母の事情も含め自宅に不在。
- 母方祖母:ダイアナ
また、25話のダイアナの回想で僅ながらかつ声のみの登場であるが曾祖母(ダイアナの母)も確認できる。
所有ポケモン
※テラパゴスはまだリコ本人のモンスターボールに入れていない為、実質的な手持ちポケモンでは無い。
余談
- ゲーム本編(クリスタルバージョン以降)で女主人公も選択出来る事は今となっては周知の事であるが、アニメ作品で女性キャラが「メイン主人公」になる事例は初。サトシとのW主人公の前例ではダイヤモンド&パールのヒカリがいる。
- 人物像も、メンタルフィジカル共に弱い一般人気質の陰キャ女子と、今まで主人公を務めていたサトシとは真逆の要素ばかりでデザインされている。文字通りレベル1から始まった伸び代の塊とも言えよう。
- ちなみに漫画作品では割と早い時期から女性のメイン主人公が存在しており『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(1997年連載開始)のマロンが該当。『ポケットモンスター☆SPECIAL・イエロー編』のイエロー・デ・トキワグローブも女性ではあるが、師匠である女性の助言で男装をして冒険をしており女性であることは終盤で明言された(伏線は張られていたがはっきりとは言われてない状態)。
- アニポケ以外のポケモンアニメ作品では短編アニメーションシリーズPOKÉTOONの作品であるユメノツボミのツボミやぽかぽかマグマッグハウスのアンナ、ゲンガーになっちゃった!?のショーコ等の女主人公がいる。特にユメノツボミは今作のシナリオコーディネーター兼脚本担当である松澤くれは氏が脚本を担当していた。他にも群集劇となるがメインキャラの一人として登場する放課後のブレスのオハラ等がいる。
- 一時期、リコが付けている髪飾りが第1シリーズにてサトシが被っていたキャップのデザインとよく似ているため、情報開示直後『サトシの娘ではないか』という噂が流れていたが、アレックスの登場によってその説は否定された(何の因果か、そのサトシも誤った血縁関係説が浮上していた)。
- ちなみにサトシのキャップのデザインはポケモンリーグの公認キャップ(恐らくはリーグの英語「League」の頭文字と思われる)であり、サトシのマークではないので注意。
- 海外名であるLikoはハワイ語で「葉芽、若葉、つぼみ、輝いている」を意味する。
関連イラスト
私服ver.
制服ver.
防寒着ver. | 幼少期ver |
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関連タグ
アグネスデジタル:中の人繋がり。好きな話題に関して限界オタクな所がある。