「バトルは自分達でやる物じゃない!」
「相手をよく見て、相手に合わせて、お互いが技を出し合う物だ!」
CV.八代拓
概要
テレビアニメ『ポケットモンスター』(第8シリーズ)のアニメオリジナルキャラクターの博士で、冒険家集団ライジングボルテッカーズのリーダー。
学生時代の恩師だったルッカに、彼女の娘・リコの保護を頼まれ、身柄を狙うアメジオらエクスプローラーズと争奪戦を繰り広げる事に。
人物像
『戦うポケモン博士』がキャッチフレーズで、特にフットワークが軽くズバ抜けた行動力を持った自信家の快男児。年齢は明言されていないが、作中描写から見て20代前半~20代後半くらいと思われる。
懐が広く、大抵のことは笑って許せる度量の持ち主。しかし「言ってなかったか?」が口癖になるほど先行し易く、少々おっちょこちょいでそそっかしい一面も目立つ。
襲われていたリコを助け出すためとはいえ説明も無く誘拐のような形で連れ出した結果モリーやマードックから怒られ、リコも彼を信用せずエクスプローラーズに投降しかける等、報連相については少しばかり杜撰な所もある。
船員としての知識にも難ありで、ブレイブアサギ号のソフトウェアにトラブルが発生した際、電装無しでの出港を提案したところドットにその危険性について説教される場面や、バトル中にも仲間のことを心配するあまりよそ見をする癖があり、作中でもアメジオから指摘された。
とは言え、用事や任務だけでなく一緒に行動する人やポケモンを思いやる優しさも確かにあり、リコや彼女のニャオハの身の安全や意思を優先しようとする姿勢によって、彼女らから信頼を獲得することに成功した。
また、大人としての責任感も強く、ロイの祖父に対し「(ロイの事は)責任持って預かります」と真面目な声色で言ったり、8話ではリコとロイに対して「二人のやることは別にあるだろ」と二人にリモート授業を受けるように促したりしている。
実は「博士」の肩書きは望んで得た訳では無いようで、そう呼ばれるのは不服な模様。
だが、6話で「博士としての血が騒ぐぜ!」と言っており、もしかしたら他人に博士扱いされるのが嫌なだけなのかもしれない。
明言されていないが、ライジングボルテッカーズがストックしている空のモンスターボールはフリードが管理しているらしく、彼や彼の手持ちがロイやドットにポケモンをゲットする際に渡している。
エンディング後でポケモンを紹介するミニコーナーがあり、前シリーズにおける「オーキド博士のポケモン講座」にあたるがクイズ要素がある。
詳細は「フリード博士のポケモンゼミ」にて。
能力
バトルの腕前は一流であり、加えて博士の肩書を持つだけあってポケモンの特性・生態にも造詣が深い。
そして身体能力も前作主人公に並ぶ高さを誇り、リコとロイが森のポケモン達に襲われている際、キャタピーとビードルのいとをはくと、ストライクのきりさく攻撃を至近距離でアクロバティックに回避・沈静化する反射神経を見せた。
7話では己の実力不足を感じたリコとロイ相手に特訓を行い、1対2というハンデでありながら(2人がトレーナーなり立ての初心者だったのもあるが……)圧勝する実力を見せつけた。
フィールドワークを得意とするためか、観察力と洞察力が特にずば抜けている。
レアコイルの挙動から野生ではなくトレーナーによる訓練を受けている個体が居ると見抜いたり、ラプラスの行動に違和感を覚えるなり、結果から逆算して真の目的を見抜く等、博士らしい推理を度々披露している。
バトルにおいても優れた判断力を発揮しており、バトル場の脆弱な部分を狙って地の利を得たり、ポケモンの生態を逆手にとって逆転する博士らしい戦い方を得意とする。
単なる力比べも押し負けた事はなく、テラスタルをも駆使してピンチを乗り越えており、戦闘における引き出しはリコ達の比ではない。
現在の所バトルは無敗を誇り、リコ達では対処出来ない場面における切り札として、ライジングボルテッカーズの窮地を幾度も救っている。
手持ちポケモン
現状、前作主人公を彷彿とさせるポケモンが揃っている。
- キャプテンピカチュウ(NN:キャップ):相棒
- リザードン(テラスタイプ:あく):最初の相棒で飛行要員
過去
ルッカが赴任していた地元の学校を卒業した後、志願していたポケモン研究者となるべくエクシード社の研究員になるが、生来の飽きっぽい性格と己が才への自惚れから、程なくして居続ける意義を見失い退職。
以降は次にやりたい事もなく面白みのない日々を過ごし、旧知のランドウとパルデアにやってきた所、そちらで家庭を築いていたルッカと再会。
そこで彼女から、近所で噂になっていた野生の「ボルテッカーを駆使してそらをとぶピカチュウ」を紹介される。
普通のピカチュウとはまるで違う行動を起こす姿に、興味を唆られ再燃したフリードは、彼を観察すべく、警戒され何度攻撃されようと諦めず通い続けた。
そのうち、観察では何も分からないと気づき、リザードンやピカチュウと夜明けの太陽を見た事で、彼の"空への憧れ"を理解。
そして、見たことのない景色を探す決意を固めピカチュウをゲット。
ランドウとオリオに呼びかけ、釣り船『アサギ号』を飛行船『ブレイブアサギ号』へと改修してチームを発足、ピカチュウを船長として「キャップ」という渾名をつけ、今に至る。
ライジングボルテッカーズという名前も、当時ボルテッカーで天を目指したキャップに倣ったものだったのだ。
余談
- キャラクターデザイン原案はゲームフリークの金子智美。
- 名前の由来はドラセナ科の植物であるゴッドセフィアナの別名「フリードマニー」からきていると思われる。
- 担当声優の八代拓はポケモンマスターズでマクワを担当している。