データ
初出 | 第8世代 |
---|---|
威力 | 140 |
命中 | 95 |
PP | 5 |
タイプ | はがね |
分類 | 特殊 |
直接 | × |
範囲 | 単体 |
効果 | 技を使用すると、自身のHPが最大値の半分減少する |
英語版 | Steel Beam |
概要
第8世代から登場する技。体内から自身の消耗すら厭わぬ程の鋼エネルギーを収束させ、口から凄まじい光線として発射する。
コロコロコミックの「はがねタイプ最強クラスの技名コンテスト」募集で採用された技で、習得出来るのもはがねポケモンのみ。
同じ経緯で採用され、ドラゴンのみが覚えられる「りゅうせいぐん」とは対を成す。
最強クラスと名を謳っているのは伊達ではなく、その威力は何と同タイプ技「はめつのねがい」同様140。破格過ぎる……。
習得手段は技マシンやレコードではなく、チャンピオン戦後にエンジンシティ上部左側にあるポケモンセンターから手前に行き、細く入り組んだ階段を下りた先にいる男性に話し掛けることで無償で教えてもらえる。『LEGENDSアルセウス』ではコトブキムラの訓練場でペリーラから有償で伝授してもらえる。
難点
確かに単純な威力自体は上位に位置する大技であるが、大ダメージを与える代わりに、使用すると自身のHPが最大値の半分削られてしまうデメリットがある。
なお最大体力が奇数であった場合、受ける反動ダメージは小数点以下繰上げとなるので、間に回復を挟まなければ2連射が限度である。
加えて特殊技なのも問題であり、要はほとんどが物理寄りで、耐性を活かした場持ちの良さが強みなはがねの性質と噛み合っていないのである。
何しろ剣盾で内定したはがねの内、特攻種族値が最低でも100を超えるランクマッチで使用可能なのはルカリオ、ギルガルド(ブレードフォルム)、ジュラルドンのたった3体のみ。
高威力技待望のギギギアルも、物理型ポケモンであるためミスマッチ。
ただし、特性「はがねのせいしん」を有するニャイキングは、とくこう種族値がかなり低いにもかかわらず、特性によって破格の威力を叩き出す。
DLC第1弾「鎧の孤島」でギルガルドBフォルムに次ぐとくこう種族値を有するジバコイルが追加されたが、特性「がんじょう」を貫通して攻撃出来るポケモンが多い現環境ではそもそも攻撃することすらままならないであろう。どうしても活かしたいなら何らかのサポートは必須である。
せめて「りゅうせいぐん」同様の特攻2段階低下か、はがね版「ギガインパクト」の様な性能であればまだ使いやすかったかもしれないが……。
また、5%の確率で外してしまうことがある点も地味にネック。しかも、外してしまった場合や「まもる」「みきり」等で防がれた場合でもHPは消費されてしまう。
一応、特性が「マジックガード」持ちであった場合は無反動で使うことが出来るが、現状ではピクシー系統が「ゆびをふる」を使って繰出した時くらいしか該当する条件がない。
このため、大抵はロマン砲めいた扱いを受けており、使用する際には大ダメージを受けることを前提で立回る必要がある。
とは言え、相手に大ダメージを与えつつ自滅できるという点を利用して、起点役が自主退場する際の鼬の最後っ屁として採用する例はよく見られる。特性「しめりけ」により防がれることがないのも利点。また、この使用方法の場合メインの目的は『起点回避および場の効果を後続で最大限生かすための自主退場』のため、物理向きが多めで思ったよりダメージが乗らない点が気にならず、外したり防がれたりしても自傷ダメージだけは入る点がむしろメリットになるなど、様々な要素がばっちり噛み合っている。
今作で「だいばくはつ」を没収されたドータクンにとっても重宝する技である。
ただし、残り1VS1の状態で「てっていこうせん」を放ち両者がKOとなった場合、他の自傷技同様使用者側が先に力尽きて敗北扱いになることは留意しておきたい。
若しくは、ダイマックスしてから「ダイスチル」として放つという選択肢もある。
威力こそ140と元の威力から据置きのままであるが、使用してもノーダメージで済む上、防御上昇という恩恵も受けられる。戦術によっては検討してみても良いであろう。
余談
英語版のわざ名からもわかる通り、「徹底抗戦」と「鉄」、「光線」、「鋼線」の語呂合わせとなっている。
上記のようにやることをやった後の自主退場用として採用されることが多いことを考えると『徹底抗戦』の名を冠するのも中々皮肉な話ではあるが…
関連タグ
ポケモン わざ(ポケモン) ポケモン技一覧 はがねタイプ りゅうせいぐん
ビックリヘッド…同じく1度使用すると、最大HPの半分を削ってしまう技。
クロロブラスト…類似性が強い技であるが、リスクはかなり軽減されている。