「ムーンフォース」とは、
- ポケモンの技の1つ。
- メガドライブ用RPG「時の継承者 ファンタシースターIII」に登場する回復テクニックの名称。
当記事では1について解説する。
データ
初出 | 第6世代 |
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タイプ | フェアリー |
威力 | 95 |
命中率 | 100 |
PP | 15 |
分類 | 特殊 |
範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
追加効果 | 30%の確率で相手の特攻を1段階下げる |
英語名 | Moonblast |
概要
第6世代から登場したフェアリータイプの特殊技。
月のパワーを借りて相手を攻撃する神秘の技。上空に呼び出した月の光を集め、ミルク色のエネルギー弾や頭上からのビームとして放つ。
専用技や自爆技、条件付技を除いたフェアリータイプの特殊技では最も威力が高く、3割という高めの確率で相手の特攻を1段階下げる効果もある。
命中安定の特殊技全般で見てもかなり高性能な技で、タイプ一致の場合は勿論、不一致であっても採用を検討可能な優秀な技である。
習得者はフェアリータイプが中心で、クレセリアやルナトーンなど月と関係が深いポケモンも習得可能。その他、夜行性のナゾノクサ(第7世代までは進化すると習得できなくなる)や、フェアリーの可能性を宿すチルット系統も覚えられる。
特に月との関連性もあまり見出しにくいがザマゼンタも習得する。
前述の通り特殊フェアリータイプの代表技であるものの、初登場した第6世代では採用率は芳しくなかった。
というのも、メガサーナイト・メガチルタリス・ニンフィアは特性「フェアリースキン」によって「ムーンフォース」よりも威力の高い「ハイパーボイス」を撃てたためである。
ただピクシー・フレフワン・ゼルネアス等使いこなせるポケモンも多く、第7世代ではアシレーヌやカプ・テテフ、カプ・レヒレなどフェアリー自体が増え、この技も有効活用されるようになっている。
代表的なフェアリー技の一つではあるが、実は教え技やわざマシン等で配られたことはないため、不一致での習得ポケモンは極めて少ない。
また、カプ・コケコやブリムオン、マホイップなどフェアリー特殊アタッカーでも習得できないポケモンがちらほらおり、それらはマジカルシャインで我慢するしかない。
ただし、ダブルバトルでは「マジカルシャイン」が全体に攻撃できるので、技としての差別化はできている。「10まんボルト」と「ほうでん」の棲み分けと似た感じである。
また、第6・7世代で何故かほとんどのポケモンは「ムーンフォース」と「じゃれつく」を両立できないという傾向があり(両立出来ている例はチルタリス)、この技が欲しいデデンネやプクリンは「じゃれつく」を習得してしまうため「ムーンフォース」を覚えられない。
第8世代ではじゃれつくが技レコードとなったため、両立可能なポケモンが一気に増えた。
LPLEでは何とベトベトンが新規習得。「ヘドロが月からのX線を浴びて変化した存在」というベトベター設定を拾ったと思われる。しかしSVでは習得不可となってしまった(ただ、仮に覚えても如何せん特攻が低いのであんまり活かせなかったと思われる)。
余談
「げっこうポケモン」のブラッキーは習得不可。それどころかあくタイプなので弱点を突かれてしまう。
まあ習得したらニンフィアと技被りとなってしまうため、仕方ないのかもしれない。
また、上述のとおりプクリンもつきのいしで進化するにもかかわらず習得できない。
ポケモンの技描写が時代や媒体によって変わることは珍しくないため、中にはこんな解釈をしているトレーナーもいるとか。
月の力ということは、実質いわタイプなのでは?という意見もある。
実際、後発した隕石の力を借りる技はいわタイプ技となっている。
とはいえ、同じ月に関する技であるつきのひかりもまたフェアリー技で、月と関連があるこのポケモン達もフェアリータイプなので、ポケモン世界での月はフェアリータイプのイメージなのであろう(一方、このポケモンのようなフェアリー要素がないのもいるが、こちらはバランス調整に加えエスパータイプもまた神聖なる産物の象徴に該当するタイプだからと思われる)。