概要
第8世代まで
元々は、『ポケモン剣盾』に登場するジムリーダーの1人:キバナの容姿に纏わるネットスラングの1つであった。
前例が前例な為か、ぱっと見悪口に聞こえるが、意味合いとしては、「イケメン」や「なにこれかっこいい」等とほぼ同義。
元々“600族”とはポケモンの用語の1つで、最終進化系のうち種族値の合計が600と非常に高水準に設定されている種族のことを指す(一部例外あり)。
早い話が、ものすごく強いポケモンということである。
加えて、この600族にはカイリュー、ガブリアス、ドラパルト、セグレイブ等、ドラゴンのタイプを持つポケモンが非常に多いことで知られている。
ガラルのトップジムリーダーとしての実力を持ち、かつドラゴン使いのエキスパートとされるキバナには正にピッタリの称号(?)と言えよう。
ただし、意外にもキバナが手持ちに加えている600族はヌメルゴンしかおらず、今世代の600族であるドラパルトをメンバーに加えていない(ドラパルトを手持ちに入れているのは彼のライバルの方)上に、相棒のジュラルドンは当時は進化すらしないポケモンであった。
その後、次回作で進化系を獲得し、名実ともに600族の仲間入りを果たしている。
将来キバナがこいつを手持ちに加える日は来るだろうか…。
ちなみに、アニメ版でCVを鈴木達央氏と松岡禎丞氏が、スピンオフ作品『薄明の翼』で鳥海浩輔氏がそれぞれ声を担当した際には、これまた担当声優が女性ファンから人気のある人物で占められたこともあり、一部で「顔面だけでなく声帯も600族」と言われた。
第9世代以降
剣盾より数年後、『ポケモンSV』に登場したチリのイケメン女子振りに「一目惚れした」と言うプレイヤーが男女を問わず続出し、彼女もまた顔面600族と呼ばれるように。
また、アニポケでは中の人がイケボかつリアルイケメン女子で知られる為、こちらも声帯も600族と呼ばれるようになった(むしろベタ過ぎるとの声も)。
チリもまた主人公との絡みが少ないにも拘わらず、絶大な人気を博した点ではキバナと共通していたりする。ただ、女性からの人気が高かったキバナに対し、チリは男女両方から多大な人気を獲得したという点では異なっていると言えよう。
彼女の登場により、この「顔面600族」はキバナの専用タグではなくなり、ポケモンシリーズの美形キャラ全般を指すスラングへとグレードアップすることになった。
恐らく、今後も該当者は増えてくことだろう。
余談
何の偶然かキバナのドラゴンタイプ、チリの扱うじめんタイプは、本当の意味での600族であるガブリアス系統の複合タイプだったりする。
しかし、両者共にガブリアスは一切使用しない。この人と手持ちが被ってしまうからだろうか…。