基礎データ
概要
マッハポケモン・ガブリアスがメガシンカした姿。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で登場して以来、その圧倒的な強さで数多くのトレーナーに人気を得て、環境を席捲し続けてきたポケモン、ガブリアスにまでメガシンカを与えられた。
メガシンカしたことで過剰なエネルギーで全身の筋肉が膨張し、両腕が大きな刃となる他、手足にあったトゲが胴体にまで増えており、より攻撃的な外見となった。
恐竜チックな体型だったガブリアスに比べて、肩の筋肉が盛り上がって背筋が真っ直ぐになり、顎が発達して頭部の輪郭が人間のそれに近くなったため、まるで竜人のような姿に変化している。
羽が溶けてしまったことで飛行に向きそうな外見ではなくなったが、アニメでの描写を見るに空を飛ぶ能力は残っているようだ。
鎌状の腕は大地をズタズタに引裂いてしまう切れ味を誇るが、この変化は当のガブリアスにとっては不本意なものであり怒り狂っているという。
なお、色違いはメガシンカ前とは一転して紫を基調としたカラーリングとなる。
こいつ同様通常形態は微妙な色違いだが、メガシンカすると色合いが劇的に変わる仲間である。
ゲームにおける性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 | 600 |
メガガブリアス | 108 | 170 | 115 | 120 | 95 | 92 | 700 |
メガシンカ前との比較 | 0 | +40 | +20 | +40 | +10 | -10 | +100 |
メガシンカすることで、ただでさえ高い攻撃力がさらに大幅に上昇した。実は特攻も同程度上昇しており、特殊技の採用もある程度やりやすくなった。
これに追随して防御・特防も上昇しており、不一致抜群技なら耐えやすくなっている。
ただし、素早さはメガシンカ前よりも下がってしまう。
素早さの下がるメガシンカはメガデンリュウ、メガユキノオー、メガヘラクロス、メガヤミラミのように、別に珍しいことではないのだが、ガブリアスにとってこれは大きな問題点となってしまっている。
理由としては、「元のガブリアスの素早さ種族値が102という絶妙な数値だから」である。
素早さ種族値102と言うのは、激戦区と言われている素早さ90 - 100族を抜けるという絶妙な数値であり、メガシンカするとこの利点が失われてしまい、激戦区に放り投げられてしまうのである。
特に素早さ種族値100のドラゴンだけで4種類もいる上、最速同士だとサザンドラやオノノクスにまで抜かれてしまう点が難儀なところ。
「トリックルーム」を使用するにしても速い方であり、無難においかぜでサポートした方が良い。
ちなみに特性は「すなのちから」に変化する。
「すなあらし」を軸としたパーティとは相性が良いのだが、逆にいうとすなあらし下に置かないと特性を発揮できない(元のガブリアスの「すながくれ」も同様であるが)点が、少々パーティを縛ってしまう。
第6世代からは天候特性も弱体化してしまったので、結構メガシンカのタイミングを考えさせられてしまう。
何よりシンカ前の隠れ特性「さめはだ」を捨てるのは痛い。
総じて汎用性をかなぐり捨ててパワーに特化したメガシンカであるといえる。
メガシンカの都合上持ち物はメガストーン固定であるため、状態異常にも弱く(特にやけど状態を避けられない)、持ち物による柔軟性が利かない点にも注意が必要である。
このため
- 『1匹のみ弱体化』
- 『メガタイカ』
- 『元が強過ぎるからバランス調整』
- 『使い道は舐めプ』
とボロクソにいわれていた。
但し、欠点ばかりが挙げられているものの、決して使えないメガシンカという訳ではない。
まず、攻撃面だけではなく防御面も上昇するため、アイテムによる柔軟性がある通常のガブリアスには出来ない「攻撃面と防御面の同時強化が出来る」点は見逃せない所。
ちなみにすなのちからが発動した時の火力はこだわりハチマキを持たせたガブリアスを優に上回る。
また下がる素早さ種族値92も苦手な相手がごまんといるせいで問題視されているだけなので、決して遅過ぎる訳ではない。素早さを上げる技を覚えない点が惜しい所だが……
他の600族メガシンカと比べるとやや尖り過ぎて扱いづらいが、上手く育ててやれば充分に活躍が見込める。というかいってしまえばむしろアイツらがおかしいだけで…。
そしてポケモン勝負はポケモン1匹でやるものではない。
足りない部分をバトンタッチで上手く補ったり、ダブル以上では味方のサポートを受けてその実力を発揮させてあげよう。
メガシンカの仕様を上手く活かすのも面白い。
メガシンカタイミングはトレーナーの任意であるため、通常は元のガブリアスで攻め、勝負をかける際にメガシンカすることで無駄がない攻め方をすることが可能。
なお、第6世代まではメガシンカしたターンはガブリアス本来の素早さとして扱われた。
このため1ターンのみとはいえA170の超火力にS102の速度で殴ることができたのである。
残念ながら第7世代では修正されてしまったが、流石に問題があったのだろう。
ちなみに上記仕様を活かし、WCS2014において2戦目までメガガブリアスを隠して勝負に出た(1戦目をガブリアスのまま戦った)選手もいた。
残念ながら決勝進出こそ叶わなかったものの、全国大会でも通じるメガシンカという印象は残ったといえる。あのパチリスさんを唯一落とした功績は大きい。
第7世代では通常のガブリアス(というかすばやさ102)のメリットがなくなりつつあることから、アイテムがメガストーンで固定されたりこいつを抜けないという点は痛いものの「ならばいっそ素早さを下げても構わない」ということで使用率が少しずつ上昇している。
番外作品
ポケとる
盤面上の左上から右下にかけて斜めに3列消すというもの。
じめんタイプのメガシンカは他にバクーダぐらいしかいないため、でんきタイプ対策として真っ先にとっておきたいポケモンである。(イベントにしか出現しないためそう簡単に取れるものではないが)
欠点としてメガシンカするために24個消す必要があるが、スキルチェンジを用いてメガパワー+に変更可能なのでスキルチェンジを持っている場合は真っ先に使う候補として考えておくのもありであろう。
ポケモンGO
2023年11月のメガレイドデイで初実装。メガボーマンダ、メガバンギラスに次ぐ3種目の600族のメガシンカである。
既に実装されている禁伝枠のゲンシグラードンとメガレックウザを足して2で割ったような性能をしており、じめん技とドラゴン技共に統一できるため器用さはかなり広い。ただ、火力見れば両タイプともあちらが上となり、メガシンカ及びゲンシカイキが同時に1匹しかできない仕様上、折角手に入れてもお呼びにかからないことも少なくないとか。この点では、「出るのが遅い」と言わざるを得ない。とはいえ決して弱くはないので1匹は育てておきたいところ。
さらにドラゴン・じめんというメガシンカでは唯一無二の複合であり、アメボーナスやアタックボーナスを掛けるタイプで差別化は可能となる。
関連イラスト
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