基礎データ
概要
メガシンカのエネルギーで全身の毛が伸びると共に逆立ち、大きな翼が生えたかのような外見になる。
頭部の毛は片目を隠すまでになり、また角や尻尾も伸びて悪魔や堕天使を思わせるような形状になった。これらに伴い体重が若干増えている。
角と毛の房が太くなったことで通常アブソル以上に太極図を思わせる頭部になった。角の形状はメガシンカのマークを左右反転した形にも見える。
ちなみに翼のように見えるがこれはあくまで体毛であり飛ぶことはできないため、別にひこうタイプが追加されたりとかそう言う事は無い。この体毛を羽ばたかせて相手を威圧するオーラをほとばしらせるという。メガシンカエネルギー由来のオーラの威力は相当強いようで、気の弱い人はショック死するというそれこそ災いクラスの力を秘めている。
このような容姿から元ネタは四凶の一つ窮奇と思われる。窮奇は翼を持った虎ないしはハリネズミのような毛を持った牛として描かれ、日本では鎌鼬と同一視されており、メガアブソルもかまいたちやらサイコカッターといった切断技を複数使える。ちなみに窮奇は別説では災いを喰らう獣として描かれる事も。
ウルトラサンの図鑑には、争いを嫌うアブソルは戦闘に特化したこの姿になることをとても嫌っていると書かれている。過剰なエネルギーに本能が拒否反応を示したり自身の身体にダメージが出たりなどでメガシンカを嫌うポケモンは多いが、こういった1つの思想としての面でメガシンカを嫌うのはアブソルが唯一である。攻撃モーション時の表情が通常時よりも凶暴性を増しているのはエネルギーによる暴走からか、はたまた主人への怒りからか…。
ゲームではXYのライバルや四天王カゲツ(強化後)の手持ちとして、アニメではエリートトレーナーのアヤカの手持ちとして登場する。
対戦における特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アブソル | 65 | 130 | 60 | 75 | 60 | 75 | 465 |
メガアブソル | 65 | 150 | 60 | 115 | 60 | 115 | 565 |
上昇値 | 0 | +20 | 0 | +40 | 0 | +40 | +100 |
メガシンカによって「とくこう」と「すばやさ」が大幅に上昇し、次いで「こうげき」が上昇する。その反面低い「ぼうぎょ」「とくぼう」は一切上昇していない。
まごう事なき攻撃面偏重強化のメガシンカである。
特に素早さ100~110辺りに多いエスパータイプ・ゴーストタイプを牽制できるようになったのは評価点であろう。
一見「とくこう」の大幅上昇が無駄に感じそうだが、アブソルは元来特殊技の習得が多い為今までは腐りがちだった特殊技も大いに活かせるようになっている。
耐久は元のアブソルのまま(の上きあいのタスキも持てない)為、相変わらず受けが弱いので注意。
特性は「マジックミラー」に変化する。
アブソルの主軸技である「ふいうち」の妨げになる、補助技の牽制と言う点では相性が良い。
但し第6世代ではでんきタイプに麻痺無効・くさタイプに粉無効など無駄撃ちOKになる状況が出来ている為、「ふいうち」透かしを比較的されやすい点に注意したい。
また、攻撃力150は十分な数値ではあるが、一方で技の火力はあまり高くない。
その為自身も積み技に頼らなければいけないのだが、前述の通り低耐久が目立つポケモンなので無計画に積めば即落とされかねない。
上手く積めた後も主力技の都合上技の読み合いが続く為、油断は禁物である。
というか主軸のふいうちがあくタイプですらないメガクチートに威力で負けているため、クチートを意識した耐久調整を施されていると必然的に落とせない。
当然あちらの一致技に火力で負けているのは言うまでもないので重戦車タイプのポケモン相手には分が悪すぎる。
そのため豊富なサブウェポンを駆使し誰に繰り出すかをしっかり見定める必要がある。
総括するとトレーナーに最大限の読み能力を求められる、上級者向けのメガシンカと言えるだろう。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンGO
- 2021年のハロウィンイベントパート2に実装。攻撃種族値が314と大きく上昇し、同じあくタイプのメガヘルガー、ダークライを大きく上回るスペックを誇る。長らくコレクション向けと言われた不遇さを遂に脱却した。
- ダメージ量はメガゲンガーに追い付けないものの、あちらの弱点であるエスパー/ゴースト技を軽減できるため十分差別化は可能。
- 但し、防御はたったの10しか上昇しておらず紙耐久なのは相変わらずなので、相手のゲージ(チャージ)技を回避しながら戦っていこう。
『ポケモンマスターズ』
- カゲツのバディで登場し、バディーズ技を使用する事でメガアブソルにメガシンカする。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- アヤカのアブソル
- 特別篇『最強メガシンカ~Act I~』で初登場。アランのメガリザードンXと激闘を繰り広げる。敗北するも、アランから「よく育てられていた」と高く評価されていた。
- 2014年の映画「破壊の繭とディアンシー」のオープニングではサトシのルチャブルと対決して勝っている。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ワイのそるそる
〈ワイの手持ち〉 |
---|
ヤコちゃん (ヤヤコマ→ヒノヤコマ♀️) |
さいさい (サイホーン♂️) |
けろけろ (ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガ♂️) |
ぶいぶい (イーブイ→ニンフィア♀️) |
そるそる (アブソル↔️メガアブソル♂️) |
ぜるぜる (ゼルネアス) |
関連イラスト
そのもふもふ具合から実力を超えた人気のあったアブソルが、体毛を増量させて帰ってきたということで、公開直後から早速pixiv内でも多くの人気を得ている。以前より悪そうになった雰囲気も一部のファンには大人気で、「メガアブソルたんマジ堕天使」というタグも見られるほど。
関連タグ
0358.チリーン→0359.アブソル(メガアブソル)→0360.ソーナノ
ポケモン関連
- 四災(ディンルー・パオジアン・チオンジェン・イーユイ):9世代に登場したわざわいポケモンの準伝説群でパルデア地方に災いを齎した。メガアブソルのモデルが四凶の一つ窮奇とされており、彼らのモデルも同じ四凶や四罪とされている。