ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

進化(ポケモン)

ぽけもんのしんか

本項では『ポケットモンスター』シリーズにおけるポケモンの進化について解説する。
目次 [非表示]

……おや!?○○の様子が……!


※普通の進化については「進化」を参照。


概要編集

多くのポケモンに起こりうる現象で、レベルアップやアイテムの使用など、特定の条件を満たすと進化し、姿と能力が変化する。

一度進化してしまうと元に戻すことはできないので、進化させたくない場合は進化キャンセルをするか、「かわらずのいし」を持たせるといった措置が必要となる。


進化するもとのポケモンを「進化前」、進化したあとのポケモンを「進化形」と呼ぶ(例:ピカチュウライチュウの進化前、ピチューの進化形)

よく「進化」という表記が見られるが、字の意味からして誤りなので注意。

また、進化前後をまとめたものは「系列」「系統」と呼ばれることも多い(例:フシギダネ系統、ピチュー系列)。


シンオウ地方ナナカマド博士はポケモンの進化を専門分野としており、「ポケモンの90%は進化に関係している」という説を発表。実際シンオウ地方が舞台となるDPtBDSPでは、過去シリーズのポケモンの進化形や進化前が大量に追加されている。


なお、「進化」と呼称されているが、現実の生物学的に考える場合この現象は変態と言った方が正しく、入試に取り上げられた事例においても「本来は変態と呼ばれる現象」と比較された程。

小説『ポケットモンスター The Animation』でもこの点に言及され、こちらでもそう呼ぶべきと指摘されている。


詳しい定義は「変態」や「進化」の記事を参照して頂きたいが、現実ではキャタピートランセルバタフリーのような蛹を経た形質変化が前者に、リージョンフォームのような何世代も経た形質変化が後者に該当する。


しかしポケモンの"進化"の多くはそれらのプロセスに全く捉われず、条件を満たせば一瞬でまるで違う体へと変異を起こす。

具体的にはポケモンの全身がに包まれ、僅か十数秒で急速にその体系が変わっていく様子が確認でき、進化が完了すると光が散り、十全な進化後の姿が露になる。また、そもそも前述の変態は昆虫やカエルなどの「成長によって形態がまるっきり変わる」という現象に限られてしまう。


異なる2種が合体したヤドラン、複数の個体が結合したレアコイルダグトリオ、人間の作った道具を取り込んだポットデスなど、正しい意味での"発達"とは言い難いケースもまた多い。

ただ、金銀時点からサイズ違いのシステムがあったり、同じポケモンでも修練によって強さが違ったりと、進化とは異なる"発育"や"成長"の概念もちゃんと存在している。


進化の条件自体も種族によって千差万別で、幼子で最終形態になった個体もいれば、年老いても初期形態のままという個体もいる。

電波の影響を受けるという「通信交換」や、生気や怨念の蓄積が影響するゴーストポケモンなど、架空世界ならではの要素が必要な例も少なくない。


そもそも『ポケモン』というカテゴリーが「弱ると体を縮小し、障壁となりえる場所へ隠れる」という性質を共有しているものの、実態としては動物、植物、菌類どころかDNAや細胞、果ては鉱物、人工物、幽霊、神といった存在までひっくるめている。

現実世界の分類で例えれば、それこそ『生物』というレベルの非常に広い分類であり、実際作中の描写を見る限りではヒトと現実にも存在しうるような植物を除いた全生物がこの形質を獲得しており、それらが『ポケモン』の一言でまとめて分類されている。


現実の学術上ではまず考えられない(実際にポケモンか否かの判断基準はよくわかっていない)事態であり、上記の変異を一語で適切に表現できないのはむしろ当然であると言える。

「これらの変化にかかわる様々な要素をまとめられて、なおかつ見栄えのする用語」に困った結果、『進化』と呼ぶことになったのかもしれない。


なお、ミュウの図鑑説明文に「全てのポケモンの祖先と言われている」という記述がある事や、パラドックスポケモンの存在を考えると「現実世界における進化」も存在はしているようだが……これをどう表記するのかは不明。両方とも進化でくくっているのかもしれないが…


後発作品にも「成長に伴い形態変化する」現象の総称として「進化」という用語を使う例は多く、近年ではソーシャルゲームを中心に「ゲーム上のステータスは大幅に向上するが実際な同一個体では服や年齢やポージングが変わったりしている程度」でも『進化』と称する例が見られる。

いずれにせよ業界に大きな影響を与えた呼称であることは確かだろう。


尚どのポケモンも、一つの系統につき最大二回までしか進化しない。

メガシンカキョダイマックスはその限界を覆す一例だが、これはバトル中に起きる一時的な現象で戦闘終了時に元の姿に戻るため、厳密には進化とは全くの別物とされる。


進化の種類編集

ポケモンを進化させる方法は主に、レベルアップ進化の石通信交換の三系統に大別される。

このうち、進化キャンセルが使えるのはレベルアップによる進化のみ。また、育て屋預かり屋に預けている場合やポケウォーカーに入れている場合はどれだけレベルが上がっても進化しない。


レベルアップによる進化編集

最もオーソドックスな進化の方法。

手持ちのポケモンは野生のポケモンやゲーム中に登場するトレーナーのポケモンとのバトルに勝利することで経験値を獲得し、レベルが上がっていく。レベルアップで進化するポケモンは、このレベルが一定のラインに到達する、あるいは条件を満たした状態でレベルが上がると進化する。


レベルアップの他に条件が課される場合も多く、一定以上のなつき度(なかよし度)コンディション、特定のどうぐを持たせること、特定の技を習得していること、特定のポケモンが手持ちにいること、ポケモンの性別、レベルアップする時間帯や場所や環境、プレイしているハード本体の状況、ソフトのバージョンなど多岐に渡り、複数の条件を同時に満たさなければならないケースも多い(例:なつき度+時間帯)。こちらの進化方法では条件さえ満たせばレベル2で進化形を入手する事も可能。


進化キャンセルをした場合は、それ以降レベルが上がるごとに進化が始まるので、進化キャンセルが面倒な場合は「かわらずのいし」を持たせるか、育て屋に預けよう(預かり屋はレベルは上がらない)。

また、第7世代まで、進化前の状態でレベル100まで到達してしまった場合は二度と進化できなかったが、剣盾からは「ふしぎなアメ」を与えることで進化できるようになった。


なお、作中では「本来の進化レベルを無視した進化形」が登場する。例えばジムリーダー四天王が使ってくる切り札などがいい例で、ワタルカイリュー(LV40、LV47〜50。本来の進化レベルは55)センリケッキング(LV28〜31。本来の進化レベルは36)やアイリスオノノクス(LV43。本来の進化レベルは48)など高種族値種が多く、特にワタルのカイリューは通常個体から乖離した性能も相まって「ワタルは改造厨」などと渾名された。


実はプレイヤー側もそうした進化形を入手可能である。大抵の場合は改造産に思われるかもしれないが、次世代にも転送可能な正規プレイ産であり、第4世代ではノモセだいしつげんでレベル20台のドラピオンドクロッグ(本来の進化レベルはそれぞれ40と37)、BW2では隠れ特性持ちのウォーグル(ホワイト2)orバルジーナ(レベル25。本来の進化レベルは54)、ポケモンBDSPの地下大洞窟に出現するポケモン(例えば本来ならレベル30で進化するトリトドンがレベル20で出現するなど)該当する。

また、ポケモンGOでは進化にレベルが無関係であるため、普通に野生で出現するポケモンの進化系であれば全てのポケモンをLv1で入手することが可能である。


進化の石などの使用編集

ほのおのいし」や「みずのいし」など、旅の先々で手に入る進化の石を使うことでポケモン進化させる方法。

第8世代では進化の石を使って進化を行う場合、石の種類に対応したベクトル図のエフェクトが出される(例えばこおりのいしならメタンのベクトル図)。


石を使って進化したポケモンはレベルアップで新しい技を覚えないことが多かったが、最近の世代では事実上撤廃されている。

剣盾からは「すっぱいりんご」など、石ではないが使うことでポケモンを進化させられるアイテムが登場している。


通信交換編集

ポケモンシリーズは一つのソフトだけではポケモン図鑑を完成させることができないため、他のソフト、特に違うバージョンと通信してポケモンを交換することが必要不可欠となっている。

ポケモンの中には、他のソフトとの交換に出すことで進化する種類がおり、中には特定のどうぐを持たせる、あるいは特定ポケモン同士で交換し合わなければ進化しないポケモンもいる。


どうやって進化しているかは不明だが、後発作品で通信進化後の姿の野生種が登場することも。

LEGENDSアルセウスでは従来の通信進化ポケモンが全てアイテム使用での進化となったが、これはシステムが大きく違うが故の特例と言える。

具体的には「特定のどうぐを持たせて交換」の場合(例:ハガネールドサイドンポリゴン系統など)はその特定のどうぐを使うと進化し、「どうぐとは無関係に通信交換で進化」の場合(ゴローニャカイリキーゲンガーフーディンが該当)は新どうぐの「つながりのヒモ」を使う、もしくは従来通りの通信交換で進化する。



その他編集

近年では「レベルアップ」「アイテム使用」「交換」という上記3種類以外の方法で進化するポケモンも現れている。

個々で内容が大きく違う上ややこしいため割愛するが、どれも中々面倒なプロセスを踏む必要があり、ノーヒントでプレイしているだけではまず達成できない(知らずに条件を満たした強運なプレイヤーもいるが)。


またレベルアップが不要といっても、専用アイテムや専用技の所持、ある程度のステータスが問われる場合も多い為、結局は相応のレベルや進行度が問われる事も少なくない。


分岐進化編集

同じポケモンでも条件次第で異なるポケモンに進化すること。

例としてはクサイハナラフレシアリーフのいし使用)orキレイハナたいようのいし使用)、ヤドンヤドラン(レベルアップ)orヤドキングおうじゃのしるしを持たせて通信交換)などが挙げられる。


分岐進化するポケモンの中でもイーブイはその象徴ともいえる存在であり、現時点で進化先が8種類存在する。詳しくは「ブイズ」を参照。


また、ミノムッチのように進化の条件が同じでもオスとメスで違うポケモンに進化する例(オスならガーメイル、メスならミノマダムに進化する)もあれば、ミツハニーヤトウモリのように雌雄があっても特定の性別しか進化しない種類(ともにメスのみ)や、キルリアユキワラシのように特定の性別にのみ分岐進化が存在する種類もいる(キルリア♂でエルレイド、ユキワラシ♀はユキメノコに進化可能)。


リージョンフォームの進化編集

リージョンフォームのポケモンの中には、姿やタイプ、特性だけでなく進化の方法まで変化している種類もいる。例えば、通常のサンドはレベルアップでサンドパンに進化するが、アローラサンドこおりのいしを使うことでアローラサンドパンに進化する。


また近年の作品で登場するポケモンの中には「本来それ以上進化しないはずのポケモンがこのリージョンフォームで新たに進化を獲得する(例:ガラルマッスグマタチフサグマ)」ケースや、「原種とは異なるポケモンに進化する(例:ガラルニャースニャイキング)」ケースもある。


進化を失ったポケモン編集

先のミツハニー♂やヤトウモリ♂のような元から進化先が存在しない個体ではなく、本来進化先が存在するのに進化できない個体もいる。


例えばギザみみピチューおきがえピカチュウキョダイマックスできるピカチュウイーブイニャースなど。

これらのポケモンは、それと引き換えに何らかの能力や装飾が施された「特別な個体」であることが多い。

また先の通り、レベルアップで進化するポケモンが進化前の状態でレベル100に到達してしまうと、第7世代以前では進化できなくなる。


本編ではないが『ポケモンGO』においても同様に、特別な装飾が施されたポケモンが進化前の形態であるにもかかわらず進化できないというケースがある。

また、外伝作品の中には「進化システムそのものが存在しない」という場合もある(『ポケモンスクランブル』シリーズなど)。


設定上においても「進化できなくなった」ケースは存在し、例としてガラル外のマッスグマや現代のオドシシは、生存競争の緩やかな環境になった事で生存本能が衰退し、進化する能力が退化した旨が語られている。

アニメではロケット団のニャースも一例で、彼は人間のような言語や知性を一代で強引に習得した代償として、進化の可能性を使い果たしたとされる。


進化条件の追加・変更編集

世代が変わってゲームシステムの一部が変更されると、それに伴ってポケモンの進化条件も変わることがある。

  • ヒンバスミロカロスの進化条件は、第3~4世代のポケモンコンテストがある作品ではコンディションの「うつくしさ」を上げてレベルアップすることだったが、第5世代以降はコンテストがない作品が増えたためか「きれいなウロコ」を要する通信進化が割り当てられている。当初の進化条件が廃止されたわけではなく、ORASでは両方のやり方で進化可能。
  • イーブイリーフィアデンヂムシクワガノン等の「特定の場所」でのレベルアップで進化するポケモンは、第8世代以降はリーフのいしなどの進化の石で進化可能に。場所進化廃止と誤解されることもあるが、「特定の場所」という概念そのものは存続しており、作品内に「特定の場所」が存在する場合はやはり両方のやり方で進化可能。
  • なつき進化するポケモンとニンフィアは、第8世代でなつき度となかよし度が統合されたことで、進化に必要な過程が僅かながら変化している。

アニポケでは編集

展開をドラマチックにするためか、本編では起こりえない「戦闘中に突然進化する」という現象が起こることが多い。「戦闘終了後に進化」というオーソドックスな進化方法は逆に少ない。アツオのノズパス、モミのミノムッチ、サトシのクラブが該当。また「戦闘直前に進化」というケースもある。

尚、いずれも「レベルアップで進化」するポケモンに限られている。


また、野生種では所定の場所である種族及び系列が一斉に進化を行うという生態が見られることがある。

レベルアップ以外の進化条件はわりあい忠実に描写されている。


だが、サトシおよびその旅仲間のポケモンは、サトシのピカチュウを筆頭に進化を自らの意思で拒否する者が多く、レベルアップによる進化であってもトレーナーの力を借りずに進化を止める者がいたほど。


なお、「進化前」「進化形」という言葉はアニポケが初出である。


進化を元にしたポケモンの区分編集

ゲーム原作では特に呼び名はなかったが、ポケモンカードにおけるポケモンのカードの分類として登場し、この百科事典でも普及している区分方法である。


いわゆる「まだ進化したことがないポケモン」。タマゴから生まれるすがたであり、その系統のポケモンの中では一番合計種族値が低い。博士がくれるパートナーポケモンポケモン御三家)はこの状態で主人公に託される。


1回進化したポケモン。ここで進化が終わるポケモンも多い。


2回進化したポケモン。このカテゴリーのポケモンはいずれも「最終進化形」である。

この形態を持つポケモンなら、進化前に愛着を持っている人や、進化により大きな弱点が付与されるポケモンしんかのきせきが有効なポケモンでもない限りは、2進化まで進化させるのが普通である。


詳しくは該当記事を参照のこと。従来たねだったポケモンの進化前を中心に該当し、端的に言えばたねポケモンに進化するたねポケモンである。


また俗に、「2進化するポケモンの最初の種族」を初期形態、「2番目の種族」を中間進化(中間形態)」、「3番目の種族」を最終進化(最終形態)」と呼ぶことがある。

なおポケモンカードゲームでは「レベルアップ(Lv.X)」や「BREAK進化」といったメガシンカダイマックスとは無関係のさらなる強化も存在する。


ゲームやアニメなどに共通してポケモンはデジモンのように世代をすっ飛ばして進化する事や退化はありえない。とは言え、ギャグ回や漫画作品などではそのお約束をあえて破る展開がある

例えばアニポケ『XY&Z』編の第5話『ピカチュウ、プニちゃんの夢を見る!』ではハリマロンが一気にブリガロンに進化しているし、『ポケットモンスターSPECIAL』に登場するレッドのブイは変身ヒーローのフォームチェンジあるいは現在のフォルムチェンジよろしく、相手に応じて進化系の姿に進化してはイーブイに退化するという描写がある。


余談編集

  • 近年では、進化途上の形態を予測するイラストなども増えた。
    • 上記の通り、ゲーム用語として「進化:ある存在が成長して別の姿になること」が定着したのはポケモンおよびデジモンの影響が非常に大きい。
  • ポケモンが中東圏で御法度とされるのは、この進化が理由でもある。因みにそれらの国でアニポケが放送されるときは「新しい友達を呼ぶ日本語に直訳すると)」と表現される模様。
  • 第6世代以前では伝説のポケモン幻のポケモンは進化しなかったが、第7世代以降初めて進化する種族が登場した。

関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン

ポケモン一覧

メガシンカ ゲンシカイキ

フォルムチェンジ リージョンフォーム

ベイビィポケモン 分岐進化







外部リンク編集

ポケモンwikiの進化表

関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1044608

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました