ポケモンシリーズにおける通信交換
初代から登場するシステムで、ポケモンシリーズの遊び方の原点ともいえるポケモンを交換する行為。
通信ケーブルと他にポケモンで遊んでいる友達(またはもう一台のゲーム機と通信可能なポケモンのソフト)があれば行うことが出来る。
初代から現在に至るまで通信交換しないと進化しないポケモンや別のバージョンでしか出現しない、または複数の中からどれか一つしか選択できない特別なポケモンが必ず存在しており、ポケモン図鑑完成の為には必須となっている。
交換したポケモンは経験値の獲得量が増え、成長が早いというメリットがあるが、一方でジムバッジをある程度持っていないとレベルの高いポケモンがいうことを聞いてくれなくなるというデメリットもある。おそらくこれは通信で強いポケモンを連れてくることによってゲームバランスを崩壊させないようにするための措置だと思われる。
また、交換したポケモンはなつき度(現在のなかよし度)がリセットされるようになっている。
経済力に物を言わせられる大人はともかく、ポケモン友達がいなかった子供にとっては長年図鑑完成の大きな壁となっていたが、近年ではインターネットの普及により、離れた友達や海外のプレイヤーとも気軽に交換できるようになった。
一方で顔の見えない相手であるため中には伝説のポケモン同士の交換と見せかけて相手の伝説のポケモンを交換した後すぐに通信を切って泥棒したり、色違いや幻のポケモンを見せて自慢するだけで交換行為そのものを一切行おうとしない悪質なプレイヤーも存在するためトラブルの種になりやすい。
ゲーム内でもNPCと交換することができる。この場合、対戦では使い道が無い個体であることが殆どだが、加入時期とスペックのバランス次第では攻略要員として役立つ。ソフトによってはRTAの本流チャートにゲーム内交換が利用されるぐらいである。
因みに第1世代のゲーム内交換は相手のポケモンの個体値が完全ランダムである。固定エンカウントなら乱数生成パターン上個体値全箇所最大(いわゆる4F)を狙うことができ、ゲーム内交換でもそれは同じであるため、当時の大会勢は個体値厳選のためにゲーム内交換を利用することもあった。
個体値がランダムであることから第2世代に輸送すればその個体が色違いとなる場合もある(第2世代の色違いは個体値依存)。世の中にはVC版第1世代の状況再現でゲーム内交換の色違いを出した猛者もいるので、興味があったら調べてみるのも吉。
他のゲームにおける通信交換
ポケモンのヒット以降、メダロットや真・女神転生デビルチルドレンのように2バージョン仕様にしているゲームが登場するようになっており、それぞれコレクション要素のコンプリートには通信交換が必須になっているケースは多い。