ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

ハーメルンにて、ファルクラム氏が連載していた、「機動戦士ガンダムSEED」の長編二次小説である。全43話(あとがきを含めて)。


あらすじ編集

C.E.70年

激化する地球連合軍ザフト軍の戦争の中、中立の資源衛星ヘリオポリスに住む少年「キラ・ヒビキ」は、突然のザフトの攻撃を受けた際に、偶然入ったラボに隠されていたG兵器の一機「シルフィード」を発見する。

その時から、キラは数奇な運命に巻き込まれて行くことになる。


本作におけるオリキャラ編集

  • キラ・ヒビキ

本作の主人公

機動戦士ガンダムSEED」における主人公キラ・ヤマト」をオリキャラ化した人物。

表向きはヘリオポリス工業カレッジの学生だが、その正体は潜伏中のテロリストヴァイオレット・フォックス」。

原作キラよりも過酷な境遇を過ごしたがゆえに、歳不相応に大人びており、人殺しにも躊躇いが無い。

しかし、自分の人生にある種の諦念のようなものを抱いてしまっているため、原作キラとは別の意味で危うい。


  • エスト・リーランド

本作のメインヒロイン

大西洋連邦軍特務機関所属の少女。階級は曹長。

国際指名手配を受けているキラの逮捕或いは抹殺を命じられ、ヘリオポリスに現れた。

若輩ながら大人顔負けの戦闘力と技術力を持つ。

そのため、本作ではストライクを駆る。

感情の起伏が乏しい物静かな性格だが、キラやリリア達との交流によって徐々に人間らしさを得ていく。


  • リリア・クラウディス

ヘリオポリス工業カレッジの学生で、キラの学友の少女。

サイドに纏められた緑色の髪が特徴。

機械工学を専行している。

面倒見がよく、積極的な性格。

本作におけるオーブ解放作戦以降、意外な人物に好意を抱く。


  • ライア・ハーネット

ザフトクルーゼ隊所属のパイロット。

アスラン・ザラ達の後輩に当たる。

明るい性格で、部隊のマスコット的な存在。

本作では、彼女がニコル・アマルフィの代わりにブリッツに搭乗する。


  • クライブ・ラオス

ザフト軍ラオス隊隊長である男。

ラウ・ル・クルーゼとは縁があり、作戦行動を共にすることが多い。

狡猾で容赦が無い性格。

キラとは、「ある事件」による因縁がある。


  • ユウキ・ミナカミ

レドニル・キサカと共に、カガリ・ユラ・アスハの護衛を務めているオーブ海軍所属の青年。

実直で人当たりの良い性格をしている。

カガリとは、兄妹と言うより、歳の離れた友人のような関係。


  • ジュウロウ・トウゴウ

オーブ海軍准将でウズミ・ナラ・アスハの古い友人。

カガリのことを孫のように可愛がっており、カガリからも「爺や」という愛称で呼ばれるほどに慕われている。


  • ケン・シュトランゼン

オーブ海軍の情報部員を務める男。

飄々として型にはまらない性格をしている。


原作とは乖離した人物編集

養父のウズミや護衛のキサカだけでなく、ユウキやジュウロウを始めとした者から多くのことを教えられたため、オーブ解放作戦中に両親を喪ったことで復讐心に囚われていたシンをアフリカ砂漠でザフトに無謀な戦いを行っていた頃の自分と重ね、彼を諭した。

性格は原作と変わらないため、それぞれの事情から危うさを抱えたキラやエストを心配していた。

本作ではエストがキラのヒロインとなったため、サブヒロインに固定。

その代わり、本作の終盤では彼女がフリーダムに搭乗して、キラ達と共に戦争を終わらせるために戦う。

原作と同様、キラの友人。

原作と違うのは、恋人であるトール・ケーニヒが第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦終結まで戦死しないこと。

原作と違い、南太平洋の戦いでバスターを戦闘不能にされなかったため、オペレーション・スピットブレイクやパナマ基地攻防戦にはイザーク・ジュールと共に参加している。

終盤ではエルスマン隊の隊長となり、ジュール隊隊長となったイザークと同様にプラント防衛戦に参加した。

原作とは違い、アスランとラクスの友人のピアニスト。

その正体はクライン派のメンバーであり、終盤ではエターナルのクルーを務めた。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の主人公の少年。

原作と違い、オーブ解放作戦で両親が戦死してしまったものの、妹のマユと共に存命する。

当初は、親を奪った戦争に対する怒りと憎しみからリリアが搭乗する予定だったM1アストレイにマユを同乗させた状態で地球軍と戦う。

その後はカガリに対して両親を守ってくれなかったことを糾弾したが、原作とは違い精神的に成長したカガリに諭された結果、唯一の肉親であるマユを戦闘に巻き込んでしまった事実に気づくことが出来た。

その直後、『復讐ではなく大切なものを守るために戦いたい』とカガリに言ったことで、ストライクルージュの予備パーツなどを使用して開発されていた「ストライク・ヴァイオレット」のパイロットになる。

シンの妹。

原作と違い、両親はオーブ解放作戦で死亡してしまったが、兄と共に存命。

そのため、復讐者に堕ちかけていたシンを正気に戻す要因となった。

本作において、原作とは最も乖離しただろう人物。

父・ジョージをザフトに殺された後、キラやエストに原作以上の憎しみを爆発させた結果、物語後半ではガンダム三大悪女の筆頭である女に匹敵する存在に変わり果ててしまった。

オーブ解放作戦で、シンとマユの両親を殺したのは彼女となっている。

原作と違い、モビルスーツを操縦する才能があったようで、キラ達と別れた後は血の滲むような努力(フレイ曰く、ヘリオポリス襲撃事件以前の自分がどんな人間だった分からなくなった、との事)を重ねた結果、ザフトに所属するコーディネイターに匹敵するMS操縦能力を獲得している。

但し、元アークエンジェルの副長だったナタル・バジルールには唯一心を開いており、婚約者だったサイ・アーガイルとも破局していないため、彼には心配されていた。

本作のオリジナルメカ編集

アークエンジェル隊及びL4同盟軍編集

  • シルフィード

本作において、ストライクらと同時期にヘリオポリスで開発された第1期GAT-Xシリーズの1機。

ザフト軍のディンに手を焼いた地球連合軍が、制空権奪回を目的として造り上げた。

空戦を意識した大型スタビライザーと高出力エンジンを搭載。欠点としては軽量化を目指した結果、間接などに強度不足を抱えていること。

主武装である高周波ブレードは、PS装甲以外ならあらゆる物を斬り裂ける性能を与えられている。

物語序盤〜中盤までは、キラ・ヒビキが搭乗。

オーブ解放作戦からはザフトからオーブに帰順していたライア・ハーネットが搭乗する。


  • イリュージョン

フリーダムジャスティスプロヴィデンスと同時期にザフトが開発したファーストステージシリーズの1機。

あらゆるレンジに対応した武装を装備し、死角を極力減らしている。同時に超高速演算システムの搭載により短期未来予測まで可能となった。

その代わり、演算システムの処理のため複座式となった。

ラクスの手によって、キラとエストに渡される。


  • ストライク・ヴァイオレット

オーブのモルゲンレーテ社が修理したストライクのデータと、ストライクルージュの余剰パーツ、更に新開発されたパワーエクステンダーを搭載して完成させた機体。

形状や武装は原型機と同じだが、PS装甲の色は薄紫になり、機動力は1.5倍以上になった。

本作のC.E71年時におけるストライク級機動兵器としては最高に近い性能を誇る。

オーブ解放作戦時に保護された民間人の志願兵、シン・アスカに与えられ、L4同盟軍主力の一角を担うことになる。


  • 大和

本作におけるオーブ海軍が発令した長期国防計画「八八艦隊計画」の一環として建造された大型宇宙戦艦。

大気圏内外での航行が可能。

同時期に各国で建造された戦艦に比べると、火力、装甲の面に優れている。

また、機関をオーバーブーストまで高めることにより、単独で大気圏離脱が可能となった。

ただし、この機構はエンジンや船体に負荷が強過ぎるとして、以後の同型艦の設計では搭載を見合わせている

艦長は、ジュウロウ・トウゴウ。副長は、ユウキ・ミナカミ。


地球連合軍編集

  • アヴェンジャー

地球連合軍がカラミティフォビドゥンレイダーと同時期に開発された第2期GAT-Xシリーズの1機。

通常のモビルスーツよりも一回り大きく、一見すると鈍重なイメージが強いが、機体各所に設けられたスラスターにより、屈指の機動力を誇る。

復讐鬼に変わり果てたフレイ・アルスターが乗り込む。

  • トルネード

アヴェンジャーが外装を取り払った機体。

武装を減らし、装甲も強化プラスチックを採用するなど、極限まで防御力を落とし、比類ない機動力を確保した。その機動力は、ザフトのファーストステージシリーズであるフリーダムすら凌駕する。

しかし、防御力は紙同然であり、ビーム攻撃どころか、歩兵用の携行ロケットランチャーでも、当たり所によっては大破を免れない。

  • シルフィードダガー

シルフィードの実戦データを元に、ストライクダガーと同時期に地球連合軍が量産に成功したモビルスーツ。

基本性能はストライクダガーと同じだが、大型のスタビライザーを装備しており、機動力に置いてはザフト軍のディンと互角以上の性能を持つ。


ザフト編集

  • クライブ専用シグー

クライブの専用機であるシグー。

エンジン回りを徹底的に改修し、Xナンバーに追随できるほどの機動力を持っていることに加え、先行試作されたビーム兵器も搭載した機体。

そのため、従来のシグーよりも稼働時間が低下したが、元々クライブ自身が強襲を得意とするパイロットであるため、あまり問題視していない。

  • フォーヴィア

イリュージョン、フリーダム、ジャスティス、プロヴィデンスと同時期に開発されたファーストステージシリーズの1機。

背部に巨大な禍々しい腕「ギガス」を装備し、その腕を使った近接攻撃は強烈。

掌部にはスキュラを装備し、フリーダム以上の砲撃力も実現している。

クライブ・ラオスに与えられた本機は、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦に投入され、地球連合軍やL4同盟軍に多大な損害を与えた。


関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED

版権小説 原作再構成 原作死亡キャラ生存 オリキャラ


外部リンク編集

機動戦士ガンダムSEED Illusion


機動戦士ガンダムSEED Fate:次回作


機動戦士ガンダムSEED 南天に輝く星:本作と次回作における空白の2年にあたる外伝

関連記事

親記事

版権小説 はんけんしょうせつ

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました