概要
ヒロインがラスボスを務めるケース。
ラスボス系主人公のヒロイン版なパターンもあるが、主人公とヒロインの間に愛憎がある場合が多く、いわゆるヤンデレ的なキャラクターも多い。
また、“系”ということでヒロイン自身が悪人というわけではなく、別に黒幕や元凶が存在するパターンもある。
ギャルゲーの場合、攻略する難易度が一番高いヒロインを指すことも。
一覧
ネタバレあり。
アニメ原作
- レイン・ミカムラ(アニメ『機動武闘伝Gガンダム』)
主人公であるドモンはガンダムファイト第13回大会にしたが、レインはカッシュ家の運命を狂わせたのが父であるミカムラ博士と知ってしまう。その罪悪感から「父の罪は私の罪」と彼の元を去る事を選ぶ。ウルベの手によりデビルガンダムの生体ユニットとして取り込まれてしまい、ドモンの最後の敵として立ちはだかる。
ゲーム原作
- 間桐桜(ゲーム『Fate/staynight』)
自身のルート「Heaven's_Feel」にて、間桐臓硯の策略により黒桜に変貌。主人公衛宮士郎達は桜を救うために奔走することとなる。
彼女の告白を受けるためには、すべてのパラメーターを上げるだけでなく、他のヒロインの登場を抑制する必要がある。
幼馴染という近しい立場にいる存在だが、彼女のEDを見るためには他のヒロインの好感度もある程度上げる必要がある。
- ゼロ(DOD3)(ゲーム『ドラッグオンドラグーン3』)
主人公であるが、最後のルートに到達した際に自身が滅びなければ世界を滅ぼしてしまうと悟った末、自身の引導を相棒を託して彼女とのラスボス戦となる…のだが、アクションゲームから唐突にラスボス戦が譜面が画面にほぼ映らない鬼畜難易度の音ゲーのため多くのプレイヤーを絶望させる事になった。
- 白きもの(ゲーム『ファイアーエムブレム風花雪月』)
2ルートでラスボスを務め、やむを得ず戦う方のルートでは主人公との絆次第で生死が分岐する。また、このルートのみ彼女が攻略対象となる。
- 覇骸皇帝(同上)
特定のルートで自身の信条の為に最終決戦で変わり果てた姿となり対立する(このルートでは別のルートで伴侶になりうる主人公との縁はとっくに切れているが、もう1人の主役にとっては彼の人生そのものを左右するほどの相手であり、彼を主人公として見た場合のラスボス系ヒロイン)。
- マリーナ(ゲーム『ソニックと暗黒の騎士』)
エクスカリバーの鞘の持つ魔力により闇に魅入られたアーサー王によって荒廃していく国を救うため異界から風の騎士、「ソニック」を召喚する。
しかし、ソニックを呼び出したのは、世界を救ってもらうためではなく、彼を利用してエクスカリバーの鞘を手に入れ、その力で永久不滅の王国を築こうとしたためであった。
本作の主人公ロクサスと彼の本体であるソラの能力をコピー・吸収するために造られた人形。
自分の正体を知り、親友のロクサスを守るため、彼に倒される形で消滅する道を選ぶ。
ストーリーの最後に戦うのはリクだがほぼイベント戦のため、第4形態まであるシオンが実質ラストボスである。どの形態も強く、ガード不可能技が多いことやそれを回避して距離を置くと回復されるなど、ボス戦が鬼畜と名高い本作のラスボスとして相応しい仕様になっている。
クーン編ではクーンが持つ「指輪」を見て興味を持ち、指輪集めの旅に同行する。外の世界を知らないクーンの保護者のような役回り。
指輪の力の魅力されており、黒の指輪に取り込まれて「マスターリング」へ変貌。これまでメイレンを主軸にしてきたプレイヤーは、最終バトルでメイレンを失うというショックを受けることになる。他のメンバーを育てていないとかなり苦戦する相手であり、きっちりとトラウマを植えつけた。
- モニカ(ゲーム『DokiDokiLiteratureClub!』)
本来は攻略ヒロインではない存在だったのだが、実はプレイヤー側の存在を認知しており、更にプレイヤーを独占するためにゲームの改変を行い、結果として他のヒロインをゲームから消し去りプレイヤーと二人きりの空間を作ってしまうというラスボスじみた行動を成し遂げた人物。
漫画原作
主人公天野雪輝に対して偏執的な愛情を見せる少女。
自分の正体が明らかになったとき、己の目的のために雪輝に立ちはだかる。
その正体は黒幕たる支配の悪魔で、彼女への攻撃は適当な日本国民の事故・病死に変換されるため、実質的に不死身な存在となっている。そのため倒すにはある奇策で対処するしかなかった。
何度も太公望やその仲間を残酷な策略で絶望へと叩き落すラスボスではあるが、太公望が絶体絶命となったときには必ず現れて助けている。
主人公たちは悪者に捕まったお姫様を助けるために自分たちが呼ばれたと思い込まされていたが、実は初めから彼女を倒すための旅をさせられていた。
- 天羽斬々(漫画『武装少女マキャヴェリズム』)
特殊な呼吸法により鋼鉄のように硬化させた肉体による体術で相手を傷つけ、不気味な笑みを浮かべながら指先に付いた血を舐めるのが好きな真正のサディストだが、以前支配していた学園で初めて自分の要求を拒否した主人公に殺してでも服従させるという歪んだ感情を抱き、彼が愛地共生学園に転入してきて数ヶ月後、隔離されていた部屋を破壊してメインヒロインおよびサブヒロイン数名に重傷を負わせ、激昂した主人公と激しい決闘を繰り広げるうちに彼へ抱いていた感情が恋心だと気付き、私の物になれという要求を拒否されながら敗北し、数日後退学処分を言い渡され空港に佇んでいる時に再会した主人公と会話し、恋する乙女の顔でキスをして旅立っていった。
小説・ライトノベル
- 妹(小説『転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?』)
主人公である兄に対して異常に執着しており、兄を監禁して兄と親しかった人間を何十人も目の前で殺害し兄を追いつめ、転生後は世界すら滅ぼす(ヤンデレとは言っていないと作者が発言しており、ヤンデレですらない異常者)。
ただし主人公の妹というだけで、ヒロインと言っていいのかは不明で少なくともメインヒロインは公式に否定されている。
- 烏丸久美子(小説『烏丸久美子は巫女でない』)
一応主人公ではあるのだが、「面白い事」のためなら犯罪以外何でもやる快楽主義者であり、策を巡らせて他人を平気で貶める狡猾さを持つ上に、武道を嗜んでいて荒事にも強いと隙が無い。基本的に善良な人間しか登場しない当シリーズにおいては異質の主人公。
最終局面では、ある目的のために後の勇者・高嶋友奈らの障害となって立ちはだかるという、実質的なラスボスと化す。