「……爆ぜ散るがいい。嘆く間もなく……消す。」
概要
青獅子の学級ルート「蒼月の章」の最終ボス。アドラステア帝国皇帝エーデルガルトが魔獣化した姿。その姿はまるで悪魔のように変貌した異形のもので、首から下は黒いパワードスーツのようなボディと化し、翼や尻尾が生えている。ボイスはエーデルガルトと炎帝の声が混じったものになっている。
蒼月の章ではデアドラの戦いで、帝国摂政のアランデル公が王国軍に敗れ戦死し、協力体制にあった闇に蠢く者が弱体化したことで帝国は戦力の立て直しを余儀なくされる。追い詰められたエーデルガルトは、自らの体を闇に蠢く者の古の術で強化するという策に出る。参謀のヒューベルトはこの策に対し戻れぬ危険がわずかでもあることから反対するも、エーデルガルトの意志は揺るがず魔獣と化した。そして帝都決戦にて、ヒューベルトを破り宮城に攻め込んできた主人公やディミトリの前に立ちふさがる。
この姿になっても本人の目的意識は残っているようで、主人公に対して「貴方を前にすると……私が鈍る」と躊躇いを見せつつも、古き過去を消し去り自らが掲げる新しき未来へと進もうとする。エーデルガルトの変わり果てた姿を目の当たりにしたディミトリは、かけがえのない「今」を守るためエーデルガルトと対峙する。
ちなみに、エーデルガルト直属の重装部隊「覇鎧隊」とは読みが同じ「はがい」である。
性能
兵種は専用職の覇骸皇帝。猛撃も専用の「骸花」。過去作の多くの最終ボスと同様不動型だが、武器「炎の紋章の力」で毎ターン長距離から攻撃してくる。
難易度ノーマルでの射程は1-27、ハードは1-30、ルナティックは1-32とマップの全域が攻撃範囲となる。この攻撃が毎ターン2回飛んでくるが、同じユニットに連続では放ってこない。ノーマルでの命中率はそれ程でもなく、ノーコン扱いされがちだが、難易度が上がると攻撃力、命中率、必殺率も上がり危険な攻撃と化す。この攻撃はマップの最上部に入るまで続く。
最上部に入ると武器が「双紋章の力」になり接近戦主体に切り替わる。魔獣と同じく障壁を纏っており、障壁を全て削らなければならない。さらに、障壁を削るごとに待ち伏せや攻め立てといった厄介なスキルが発動する。また、通常の魔獣と違い1ユニット分の大きさしかないため、1ターンで攻撃できるユニットには限りがある。通常のスキルも特効や必殺を無効化するものや、距離問わず反撃する応撃を持ち、玉座の効果で毎ターンHPが回復する。
またこのマップ自体、遠距離魔法を持つユニットが多く、魔獣も複数配備されているという全ルートを通じても屈指の難関マップとなっている。
無双 風花雪月
青燐ルートのムービーにのみ登場。ディミトリとの戦闘中に突如現れたタレスの手によって、強制的に意識を奪われ覇骸化させられたエーデルガルトは、自国の兵士や敵の兵士たちへの見境ない攻撃をさせられた後、元の姿に戻る。
次に戦うことになる最終決戦においては、そのままエーデルガルトを傀儡として意のままに操ることができるはずのタレスはなぜか、アイムールを持たせた生身の姿のままでしか彼女を戦わせないため、ユニットとしては登場しない。
ヒーローズ
覇道の終着点 エーデルガルト
「我が名はアドラステア帝国皇帝
エーデルガルト…いびつなる世界を……
この力で正しき姿に……!」
属性 | 無 |
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兵種 | 獣/重装 |
武器 | 双紋章の力(専用) |
奥義 | 緋炎 |
A | 攻撃守備の万全4 |
B | 覇鎧障壁(専用) |
C | 重装の遊撃 |
2021年5月から、古の術で魔獣に変貌した姿が登場。いわゆる「闇堕ち英雄」にあたる。カイネギス以来となる獣系重装型ユニットで、無属性な点もカイネギスと同じ。
通常時のイラストは右腕のみが魔獣化した本作オリジナルのもので、攻撃時に原作と同じ姿に変化する。
伝承版とステータスを比べると得意の守備と魔防はかなり上がった分、攻撃は下がってしまった。
それでも攻撃の基本最大は56と高い事は変わらないが、一方で苦手だった速さは他のエーデルガルトたちよりもさらに低いので、速さを参照するスキルなどには気をつけたい。
専用武器「双紋章の力」にはキラー武器効果と、戦闘開始前に自分のHPが25%以上あれば戦闘中、自分と敵共に追撃不可かつ敵の攻撃守備-6となり、しかも化身状態で自分から攻撃すると戦闘後に再行動できる能力がある。再行動があるのは他のエーデルガルトたちも同じだが、化身状態中は攻撃+2かつ遠距離反撃の効果もあるので、そこは他にはない利点であろう。疾風迅雷とも重複するので合計三回行動も他と同様に可能。
そして専用Bスキルの「覇鎧障壁」は、HPが25%以上で化身状態の時に各ターン最初(追撃を除く)に受けたダメージの40%を軽減する。ただしこの効果は各ターンで一度きりなので注意。もう一つの効果は随時発動可能で、HP条件はそのままに奥義カウント加速+戦闘後にHPが7回復する。言うなれば奥義隊形の上位互換になる。
他のエーデルガルトたちと同様に攻守に長けたユニットで、必要な条件は多いがその分の利点はあるので、上手くスキルなどで差別化して使っていきたいところ。化身状態を有効活用するためには、必ず化身状態になれる絶対化身系のスキルが役に立つであろう。重装の移動範囲の問題も、最近はほとんどの兵種で移動系スキルが拡充されてきているので、それほど困ることはないだろう。
実装当初しばらくはその圧倒的な耐久力から、ルナティックなどのイベントマップ程度なら敵陣に突っ込ませるだけでクリアできてしまうこともしばしばで、挙句の果てに彼女だけで編成した部隊で、おまかせのみで決着が着いてしまったり相手を詰ませてしまったり、とかなりの猛威を揮っていた時期があった。のだが、2024年現在では、ダメージ軽減を無効にするスキルや奥義カウントを調整するスキル、はたまた戦闘前後の回復・ダメージに介入するスキル等などの充実により、超火力や特攻持ちといった特別なキャラに対してでなくても、普通に打ち負けるようになってしまったので注意されたい。
それでも当初からのその高性能ぶりからか、彼女は恒常排出される英雄の中でイベント系コンテンツおよび修練の塔で除外されている英雄、所謂「出禁」にされている者の一人である。戦渦の連戦などでは特別に対策を取る必要がないことは覚えておこう。
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ファイアーエムブレム風花雪月 ファイアーエムブレム無双風花雪月
眷属タクミ…同シリーズにてルート次第では味方になるが、敵対するルートでは衝撃的な姿に変貌するラスボスつながり。