概要
フォドラ中央のガルグ=マク大修道院に併設されている士官学校の1クラスで、主人公の担任学級候補の1つ。クラス名はアドラステア帝国の国章と帝国のかつての鎧の色を組み合わせたものであり、帝国の人間が多く在籍している。級長は皇女エーデルガルト。
特徴
冷静沈着で勉強熱心という典型的な委員長タイプのエーデルガルトを始め、エーデルガルトの害となる者には容赦しない冷徹なヒューベルト、高らかな笑い声に高いプライドを持つ昔ながらの「貴族らしい貴族」なフェルディナント、口より先に手が出てしまう熱血少年カスパル、頭の回転は早いが興味のあること以外では面倒臭がりなリンハルト、麗しい魅惑の歌姫だが秘められた過去を持つドロテア、引きこもりがちで被害妄想の激しいベルナデッタ、本人は優等生だが出自が訳ありなペトラと個性豊かなメンバー揃い。
ちなみにこの学級は金鹿の学級と同じく男女半々ずつ在籍している。
個性が豊かなのは他の学級も同じだが、黒鷲の場合は引きこもりやサボり癖、すぐ手が出てしまう生徒と問題児に紙一重な生徒が多く、エーデルガルトがそれを上手くまとめている。
この辺はシリーズ14作目『if』の暗夜王国と同様の、帝国という敵勢力の再現、敵キャラのテンプレ的なキャラがもし味方側だったらといった趣がある。
このルート限定の仲間は当初エーデルガルトとヒューベルトの二人だったが、2019年11月のアップデートでイエリッツァも追加された。また、レアとの支援Sもこのルートのみ。
公式での紹介と実体に少しズレがある学級でもある。
まず、「魔法が得意な生徒が多い」となっているが、才能未開花を含めた場合は三学級の中で最も少ない。白魔法、黒魔法、闇魔法が得意な生徒が一人ずついる。
紹介はされていないが、物理側の生徒は殆ど斧の適性がある、それ故に非常にパワフルで、しかも戦士、竜騎士、重騎士と技能につぶしが効くので前衛は柔軟な運用が可能。
また、ちょっと特殊な点としてほぼ全員が貴族の子弟なのは確かなのだが、実は貴族の証たる紋章持ちのキャラは最小の4人で、なんと平民が半数近い金鹿より少ない。紋章にはあまり頼れない、頼る必要が薄い、というのが実情である。(また、帝国貴族が元来持っている紋章はその多くが古の英雄ではなく聖人の紋章に由来しているため、この学級には古の英雄の武器英雄の遺産とゆかりのある生徒は一人もいない。青獅子には6人、金鹿は5人であり、色々な意味で仕方ないところではあるとはいえ凄まじい偏りである)
その一方で、槍をメインとするキャラや騎馬・飛行が少なく騎士や再移動が不足しやすい上に、全体的に守備の成長が悪め。また、信仰が苦手なキャラが多く、回復役の確保が求められる。スカウトするならそこが狙い目。
過去作で歩兵中心で戦ってきたプレイヤーや、殲滅を得意とするプレイヤーには使いやすい。その一方で、騎士を好んで使用するプレイヤーや、守りを固めて攻撃を受け止める、所謂「釣り出し戦法」を好むプレイヤーには不向き。ピーキーな性能の生徒が多く、全学級の中で最も育成難易度は高いといえる。理由としては、唯一の正統派ヒーラーが男性であり、最上級職のグレモリィになれず、移動力が低いことや、耐久の低い生徒が多く、唯一まともな防御力を持つのが撤退が敗北条件となるエーデルガルトであることなどがあげられる。
ちなみにこの学級でストーリーを進める場合、各所で取り返しのつかない要素があるのでセーブはこまめにしておくのがおすすめ。
これは歴代のFEにもあった要素だが、今回は段階によってはフラグを立てきれないことがあり、その場合は選択肢すら登場しない(生徒達の一部が強制離脱)ので注意。
また、取り返しのつかない要素は、それぞれの場合でメリット・デメリットや違いが発生するため、周回を楽にするためにもこまめなセーブは必須である。
英雄の遺産を持つキャラはいないため、他の学級を担当する場合のスカウトは基本的に好みや元々の生徒でカバーできない領域を埋める目的で決めても問題はない。2部で外伝イベントが発生する組合せや、1部での外伝の報酬を増やしたい場合、青獅子の学級の場合はカスパルとドロテア、金鹿の学級の場合はフェルディナントとリンハルトをスカウトするのがおすすめ。特に青獅子の学級の場合でカスパルをスカウトしてその外伝をクリアした場合、ある人物に関する特殊な一枚絵を含む追加イベントが発生する。
逆にこの学級を担当する場合、かつエーデルガルトを守る場合、スカウトするキャラの候補としては、金鹿の学級からはリシテアとローレンツがスカウトで盤石。青獅子の学級からは、超貴重な移動力補助アイテムを狙う意味でもアッシュ、と他ルートではフレンが担っていたリザーブ要員の確保と、とあるユニットと支援がある意味でもメルセデスが狙い目か。セイロス聖教会の人物ではハンネマン、マヌエラ、シャミアが相性が良い。
DLC導入済の場合は、灰狼の学級からコンスタンツェもおすすめ。エーデルガルト、フェルディナントと支援があることに加え上記のメルセデスとも支援関係になるのでかなり扱いやすい。
所属生徒
エーデルガルト(CV:加隈亜衣) | ヒューベルト(CV:小西克幸) |
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カスパル(CV:村上聡) | リンハルト(CV:堀江瞬) |
フェルディナント(CV:坂泰斗) | ドロテア(CV:長妻樹里) |
ベルナデッタ(CV:辻あゆみ) | ペトラ(CV:石上静香) |
その他
※ベレト・ベレスが黒鷲の学級を選ぶと編入。
無双 風花雪月
今作での生徒はデフォルトの8人+本物のモニカ。
シェズがこの学級を選んだ場合はシェズ自身が加わり10人に。また、イエリッツァが担任を務める。フレンはいかなるルートにおいても加入しない。
固定加入は上記10人に加えてマヌエラ・イエリッツァの合計12人(シェズを除外すると11人)。
このうちルート限定キャラはエーデルガルト・ヒューベルト・フェルディナント・カスパル・モニカ・マヌエラの6人。
イエリッツァは青燐の章のみ、残りの4人は2つのルートでスカウト可能。
帝国事情に無関心・関係薄なリンハルトとドロテア、死ねない・死にたくない事情があるペトラやベルナデッタと納得のメンツではある。
本作では才能開花が無くなり、得意兵種だけ見れば「魔法が得意」という謳い文句は正しくなった。
というかヒューベルト・リンハルト・ドロテア・モニカ・マヌエラと約半数が魔法職なので偏りが発生する。
おまけに最初にスカウトできるキャラがコンスタンツェ・ハピの2人とこれまた魔法職。
この中ではマヌエラは力の成長率も高いので物理職に転職しておけばバランスが良くなる。
その他の得意武器は剣1、斧2、槍2、弓1。拳はバルタザールがスカウトできる6章まで得意なキャラがいないので、誰か1人は拳闘士にしておきたいところだ。
幸い物理男性のカスパル・フェルディナント・イエリッツァは全員拳闘士の成長率と噛み合うので誰を転職させてもいいように活躍してくれる。
他のキャラクターをスカウトする場合は条件付きのキャラクターが多いのもここのルートの特徴。
ラファエルにはイグナーツの出撃が、メルセデスにはイエリッツァの出撃が、レオニーにはジェラルトの生存が必要となる。