概要
フォドラ中央のガルグ=マク大修道院に併設されている士官学校の1クラスで、主人公の担任学級候補の1つ。クラス名はアドラステア帝国の国章と帝国のかつての鎧の色を組み合わせたものであり、帝国の人間が多く在籍している。級長は帝国の皇女エーデルガルト。
特徴
冷静沈着で勉強熱心という典型的な委員長タイプのエーデルガルトを始め、エーデルガルトの忠臣で害となる者には容赦しないヒューベルト、高らかな笑い声に高いプライドを持つ「貴族らしい貴族」なフェルディナント、口より先に手が出てしまう熱血少年カスパル、頭の回転は早いが興味のあること以外では面倒臭がりなリンハルト、麗しい魅惑の歌姫だが秘められた過去を持つドロテア、引きこもりがちで被害妄想の激しいベルナデッタ、本人は優等生だが出自が訳ありなペトラと個性豊かなメンバー揃い。
ちなみにこの学級は金鹿の学級と同じく男女半々ずつ在籍している。
個性の豊かなキャラクターがいるのは他の学級も同じだが、引きこもり癖やサボり癖のある生徒、いつでもどこでも勝負を申し込もうとする生徒、後先も考えずに行動してしまう生徒、などと問題児に紙一重な場合も多く、級長であるエーデルガルトや担任となる主人公が何とかそれを上手く纏めている。学生ではなくなる五年後でもその雰囲気は健在で、個性が強すぎて一見纏まらなさそうだがいざとなればその個性を出しながらもリーダーのもと纏まっていけるところが、この学級らしさと言えよう。
最初の学級選択で黒鷲の学級を選んだ場合、途中で紅花の章と銀雪の章にルート分岐をすることになるのだが、黒鷲の学級のメンバーが全員揃う紅花の章の仲間には、2019年11月のアップデートでイエリッツァも追加された。
ちなみに上記の通りルート分岐があるため、この学級選択時は取り返しのつくようにセーブをこまめにしておくのがおすすめ。
これは歴代のFEにもあった要素だが、今回は段階によってはフラグを立てきれなくなることがあり、その場合は分岐の選択肢すら登場しないため(そして生徒たちの一部が強制離脱するため)、定期的なセーブとそれぞれのセーブ枠を分けておくのがおすすめである。
ゲーム内で紹介されている学級の特徴と、ゲーム内での実際に若干のズレがある学級でもある。
「そのほとんどが魔導を扱う」となっているが、魔法が得意となっている生徒の数は他の学級と有意な差はない。ただし、習得する魔法の種類には、白魔法・黒魔法・闇魔法とすべての種類が揃っている。
紹介はされていないが、物理側の生徒には殆ど斧の適性があり、それ故に非常に攻撃的な戦い方、そして戦士・ドラゴンナイト・アーマーナイトといった潰しの効く柔軟な運用が可能ではある。
また「貴族が多く」とも紹介されていて、ほぼ全員が貴族の子弟なのは確かなのだが、実は貴族の証たる紋章持ちのキャラは最小の4人で、なんと平民が半数近い金鹿の学級より少ない。
帝国貴族が元来持っている紋章は、その多くが古の英雄ではなく聖人の紋章に由来しているため、この学級では古の英雄の武器英雄の遺産ではなく聖人が作った神聖武器が用いられることが多く、神聖武器は紋章が一致していなくても効果の恩恵は得られるため、この学級では紋章・遺産にはあまり頼れないというよりかは、頼る必要が薄いというのが実情ではあるが。
一方、槍をメインとするキャラや馬術・飛行が得意なキャラも多くないので移動力が不足しやすく、全体的に守備の成長も悪め。また信仰が苦手なキャラが多く、回復役の確保も求められる。スカウトするキャラを吟味するならば、ここらへんが狙い目であろう。
唯一の正統派ヒーラーが男性で最上級職のグレモリィになれなかったり、唯一まともな防御力を持つのが撤退が敗北条件の級長であったり、さらにはピーキーな性能の生徒も多く、全学級の中で最も育成難易度は高いと言える。
この学級を担当しかつ紅花の章に進む場合、スカウトするキャラの候補としては、金鹿の学級からは、支援会話の充実や機動力と白魔法の確保のためにリシテアやローレンツやマリアンヌのスカウトが盤石。青獅子の学級からは、貴重な移動力補助アイテムを狙う意味でもアッシュ、リザーブ要員の確保とあるユニットとの支援会話のためにもメルセデスが狙い目。さらに、このルートでは戦闘時のキャラクター同士の会話が充実しているため、敵対側の生徒と関係性の深そうな生徒をスカウトして反応も見てみるのも選択肢のひとつ。セイロス聖教会の人物では、ルート限定のキャラとの支援会話のあるハンネマン・マヌエラ・シャミアが相性が良い。
DLC導入済の場合は、灰狼の学級からコンスタンツェもおすすめ。エーデルガルトやフェルディナントやイエリッツァとの支援会話があることに加え、上記のメルセデスとも支援関係になるのでかなり扱いやすい。
銀雪の章に進む場合は前述のキャラに加え、級長の代わりとなる重装得意なキャラや防御力高めのキャラを候補にしておくと良いだろう。ただし、ヒルダをスカウトする場合はスカウト可能となる時期が短いため、注意を払っておきたい。
他の学級を担当する場合の黒鷲の学級からのスカウトは、基本的に好みや元々の生徒でカバーできない領域を埋める目的で決めて問題はない。2部で外伝イベントが発生する組合せや、1部での外伝の報酬を増やしたい場合、青獅子の学級の場合はカスパルとドロテア、金鹿の学級の場合はフェルディナントとリンハルトをスカウトするのがおすすめ。特に青獅子の学級の場合でカスパルをスカウトしてその外伝をクリアした場合、ある人物に関する特殊な一枚絵を含む追加イベントが発生する。
所属生徒
エーデルガルト(CV:加隈亜衣) | ヒューベルト(CV:小西克幸) |
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カスパル(CV:村上聡) | リンハルト(CV:堀江瞬) |
フェルディナント(CV:坂泰斗) | ドロテア(CV:長妻樹里) |
ベルナデッタ(CV:辻あゆみ) | ペトラ(CV:石上静香) |
その他
※ベレト・ベレスが黒鷲の学級を選ぶと編入。
無双 風花雪月
生徒はデフォルトの8人+本編では出なかった本物のモニカ。シェズがこの学級を選んだ場合、シェズ自身が加わり10人に。
また今作ではイエリッツァが担任を務めるようになるが、士官学校編が途中で終わってしまうのでフレンの加入はない。
使用可能なキャラクターは上の10人に加えてマヌエラ・イエリッツァの合計12人(シェズを除外すると11人)。前作ではスカウト可能で使用可能であったハンネマンは、友軍ではあるが使用不可能に。
このうちルート限定キャラはエーデルガルト・ヒューベルト・フェルディナント・カスパル・モニカ・マヌエラの6人。
このルートでスカウトできるキャラクターの数は他とほぼ変わらないが、条件付きのキャラクターが幾人かいる。ラファエルにはイグナーツの出撃が、メルセデスにはイエリッツァの出撃が、レオニーにはジェラルトの生存が必要となる。
他のルートでは、イエリッツァは青燐の章でのみ、残りの4人は2つのルートでスカウトが可能。
帝国の事情に無関心・関係薄なリンハルトとドロテア、死ねない・死にたくない事情があるペトラやベルナデッタと納得のメンツではある。
本作では才能開花が無くなり、得意兵種だけ見れば「そのほとんどが魔導を扱う」という謳い文句は正しくなった。
むしろ、ヒューベルト・リンハルト・ドロテア・モニカ・マヌエラと、約半数が魔法職なので偏りが発生しているくらいである。
おまけに最初にスカウトできるキャラが、コンスタンツェ・ハピの2人とこれまた魔法職。
この中ではマヌエラは力の成長率も高いので物理職に転職しておけばバランスが良くなる。
その他の得意武器は剣1、斧2、槍2、弓1。拳はバルタザールがスカウトできる6章まで得意なキャラがいないので、誰か1人は拳闘士にしておきたいところだ。
幸い物理男性のカスパル・フェルディナント・イエリッツァは全員拳闘士の成長率と噛み合うので、誰を転職させてもいいように活躍してくれる。