CV:大塚明夫
概要
主人公(ベレト/ベレス)の父。ジェラルト傭兵団の団長で腕利きの傭兵として名を知られている。クラスはパラディン。
人柄は豪放磊落そのもの。釣りが得意で酒を好み、フォドラ各地の酒場にツケを溜めている。
大雑把な割に字は細々としており、主人公の母親への愛を日々日記に書き留めていたという一面を持つ。DLC「煤闇の章」のストーリーでアルファルドが語るところによるとアルファルド自身や主人公の母にとっては教師的な立ち位置にあり、尊敬されていた様子。主人公の名教師ぶりや教え子を恋に落としうるタラシぶりはジェラルトの遺伝だったのかもしれない。
主人公に対してわかりやすく愛情を示すことはなかったようだが、自分から離れて働き始めた主人公のために部隊を見繕ったり、頼み事の報酬のひとつとして20歳を過ぎた我が子にクマの人形を与えたりしている。
適当な性格なのか秘密を抱えているせいなのか、自分の年齢すら覚えていない。教会に疑念を抱いているせいなのか、主人公にもフォドラの情勢をほとんど教えなかった。主人公も自分の年齢を知らない。
レアが言うにはかつて王国の兵士で、ある傭兵団の一員だったらしく、レアを庇って大怪我を負ったことが初めて出会った時の出来事だった。それを期に程なくしてセイロス教のセイロス騎士団に誘われ所属した模様。「“壊刃”ジェラルト」の異名を持つ騎士団長となり、34年前にアロイスを従者として取り立てた。当時はまだ少年だったアロイスがジェラルトと会った時には、既に今と同じ姿をしており、あれから姿が全く変わっていないらしい。
6年前サウィン村に立ち寄った際に、住人であるレオニーに弟子入りを志願され、滞在期間だけ彼女を弟子としていた。
素性
実は100歳を超えている。上記の重傷を負った際、異種族であるレアの血によって治療を受け、その際に長寿の能力を得たのである。その結果セイロスの大紋章を宿していることが序章の時点で確認できる。
アロイスには酔った勢いでそのことを話してしまったが、レオニーをはじめその他の人物には話していないようだ。アルファルド曰く「100年も昔の前の出来事を見てきたかのように語る」とのことだが、それもそのはずである。実際に見ていたのだから…。
21年前にセイロス教の修道女との間に子供が生まれたが、修道女は産後ほどなくして亡くなってしまった。ジェラルトはこの死亡に疑問を抱いており、その後泣きも笑いもしない赤子を訝しみ秘密裏に医者に診せたところ心臓が動いていないことが判明。それにより「レア様が出産時に何かしたのではないか」と疑い、ガルグ=マクで起こった火災を利用して死んだことにした赤子を連れ出し騎士団を去ると、セイロス教との関わりを避けて暮らし始めた。
だが、運命とでもいうべきか三学級の級長たちが盗賊に襲われているのを助けたことをキッカケにアロイスに見つかってしまい、セイロス聖教会へ主人公とともに再び戻ることとなった。
しかし、第1部EP.9にて、モニカという女子生徒に化けていた闇に蠢く者の一員・クロニエに不意打ちで刺される事態が発生。それを見た主人公は天刻の拍動で時を巻き戻し、その暗殺を未然に防ごうとしたが、タレスに妨害された事でそれも失敗に終わってしまう。時を巻き戻す力をもってしても、ジェラルトの死は避けられない運命にあったのである。
ジェラルトの死後、主人公は騎士団長の部屋に隠されていた日記を発見し、自身の出生の秘密を知る。
また、ジェラルトは死亡する前に「いつか大切な人ができたら贈るといい」と妻の形見だった指輪を主人公に託しており、この指輪を誰に渡すかによって主人公とのペアエンドが決まる事になる。
(この形見の話を聞いていないと指輪を受け取ることもできず、結果としてペアエンドが成立しない)
また、彼の妻の名前は(墓標に一応刻まれていたが、かすれて読めなくなっていたため)不明だったが、2月13日の大型アップデートにて「シトリー=アイスナー」と判明(イラストも用意されている)。
なお「シトリー」は『ゴエティア』に登場する72柱の魔神(堕天使)として有名で、序列12番に位置づけられている。本作の「シトリー」が「12番目に創り出された存在」であることも偶然ではないだろう。煤闇の章をクリアすると墓碑銘が再び刻まれて名前を明確に読めるようになる。
無双 風花雪月
ジェラルト傭兵団を率いて、本作の主人公であるシェズの前に何度も強敵として立ち塞がる。本編では戦争が始まる前に死去したため、帝国の侵略への反応を見ることができなかったが、今作では「傭兵として、報酬さえ積まれれば帝国軍にも与する」というよく言えば柔軟、悪く言えば薄情な一面が見られた(生まれ故郷である王国や妻の故郷であるガルグ=マクから考えれば帝国軍は侵略者であるため。尤も、実子の安全を確保するためにガルグ=マクを捨てた時点で、そういった感傷はとっくに割り切っていたという解釈も可能ではある)。
また、自分から教団との関わりを絶っておいて、素性の発覚にも繋がりかねないセイロス騎士団団長の剣を持ち去っていたという設定が追加された。
自身の子供同様、ガルグ=マクに帰還しないまま物語が進行する。そのため、レア及びレオニーとの再会や現在のセイロス騎士団メンバー(アロイス除く)との邂逅が叶うかどうかはプレイヤーの選択次第となる。
本編ではどのルートでも死が避けられなかったジェラルトだが、無双ではゲームの進め方次第で運命が変化する。
彼が加入しないルートでは、シェズに殺害されてしまう(何の因果か、こちらでも闇に蠢く者の関係者によって死を迎えることに)。この場合、彼の子供は父親の仇討ちのためにソティスに自分の体を明け渡してしまい、シェズとの共闘の道は完全に途絶える事となる。
逆に彼が生存するルートでは、シェズが所属する自軍に正式に雇われ、親子揃ってプレイアブルキャラとなる。加入時点での兵種はホーリーナイト。
そのため、ゲームの進め方次第ではジェラルトの手でクロニエにトドメを刺すという原作とは真逆の展開を生み出す事も可能である。
また、黄燎の章最終戦にジェラルトを出撃させると、レアとの会話からレアがジェラルトに血を与えたのが300年ほど前であることが明らかになる。
なお、上述の通り300歳を超えるほど長生きしている彼だが、その体はもうかなりのガタが来てしまっているらしく、不調で腕が時折動かなくなってしまう事があり、死亡ルートではこれが原因でシェズに敗れている。更に記憶も曖昧になってきており、トンチンカンな思い出話でアロイスや子供から呆れられている。
本人曰く「ぼちぼち主に召される時も近いかもしれない」との事。
ヒーローズ
壊刃 ジェラルト
属性 | 青 |
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兵種 | 槍/騎馬 |
武器 | 壊刃の戦槍(専用) |
奥義 | 竜穿 |
A | 攻撃守備の機先3 |
C | 遠距離警戒3 |
2022年8月の大英雄戦でようやく実装。親子共演も約3年越しに実現した。
ステータスは攻撃62と全騎馬ユニットで花嫁リリーナに続いて二番目に高い(近接武器ではトップ)。しかも守備も39とかなり高いが速さは少し遅め。
専用武器は攻撃3とターン開始時、攻撃と守備の合計が一番高い敵とその周囲2マス以内の敵に攻撃守備-6かつパニック付与。アーヴと水着トールの条件に近い効果で、広い範囲に攻守のデバフとパニックを付けて弱いところを突くかなり高スペックな効果。
もう一つは自分のHPが25%以上なら戦闘中敵の攻撃守備-6かつ絶対追撃と低い速さを大幅カバー。機先ともかなり相性良く噛み合い、弱くなった敵を逃さない彼の人柄を表すスキル構成。
魔防はそこまで高くないので魔法攻撃や騎馬特効には弱い。そして追撃に頼りがちで見切り・追撃効果で防がれる可能性もある。
関連タグ
ガロン…同シリーズの中の人繋がり。また、「前作の『主人公の育ての親』」であり、大塚氏は2作連続で主人公の父を演じている。
グレイル…「伴侶を失い、高名な騎士の地位を捨てた、自身の名を冠する傭兵団の団長」という共通点があるFE主人公の父親。