概要
遥か昔に起こった「英雄戦争」で堕ちた解放王ネメシスを倒した聖者セイロスが、開戦前に立ち上げた拝一神教の教団。フォドラ3大国の中央に位置し、1部の995年前に建立されたガルグ=マク大修道院を総本山としている。主神である女神の名を軽々しく口にすることは禁じられている。
中枢である中央教会のほかに東方・西方・南方教会を抱えていたが、教団発祥の聖地アンヴァルにあった南方教会は、2部の約120年前に帝国の内乱に関与したかどで司教が追放されている。作中の時代では女神再誕の儀襲撃戦以降、西方教会は中央教会と対立している。
教会は「預言者セイロスの剣であり盾たる白銀の騎士たち」こと精強なセイロス騎士団を擁しており、3大国家と並ぶフォドラの秩序の要としても機能している。
そして大修道院は宗教施設や騎士団の拠点としての機能のほかに、約200年前から士官学校も併設しており、3大国別に編成された学級でフォドラの未来を担う者たちに戦いや信仰などを教えている。
ただし、授業料はかなりの高額で、貴族はまだしも平民は入学するのに貴族の後ろ盾を得たり、家業を畳んだり、借金したりしている者もいる。
アドラステア帝国の皇帝はセイロスの紋章を受け継ぎ、皇位継承は司教の立ち会いを要する。ファーガス神聖王国では国教となっており、国王は大司教の戴冠を受ける。レスター諸侯同盟でも信仰は貴族の義務と見なされている。
その浸透ぶりは、セイロス教と無縁に生きてきた主人公が「そんな人がフォドラにいるなんて、信じられない」と驚かれていることからも窺い知れる。
大修道院で出会う主要人物に、レアに対する親愛の情の強い者、与えられた職務に忠実な者が多いためわかりづらいが必ずしも一枚岩の組織ではない。
途中で袂を分かった西方教会は除外した上で見ても、レアと違ってアビスの住人に危害を加えることに何の躊躇いもない者、外国人に対する差別意識を強く持つ者などが在籍している。展開によっては「レアや教会」と「主人公への情」を天秤にかけ、後者をとるユニットも数名。
2部の紅花以外の章で、5年もの間行方不明のレアの捜索に専念していることも踏まえて考えると、「様々な思惑の者が在籍しているがそれを大司教の強いカリスマでまとめ上げている」性質の組織と言えるだろう。
自軍に所属するユニットも多いが、「生徒」に当てはまらないユニットは成長率に「最低2ピン保障」がされておらず、従来のお助けユニット、いわゆるジェイガン枠のような扱いとなっている。それでも、全体的にユニットの成長率が高い作品なので全く使えなくなってしまうということは少なく、中にはそのデメリットを抱えても強いユニットも存在する。
関連人物
開祖
教団直属
士官学校
セイロス騎士団
関連タグ
エンディング後
フォドラを治めていた4勢力のうち、全ルートで存続が確認できる唯一の陣営。ただし、いずれのルートでも(自発的か武力弾圧に屈した結果かの違いはあるが)改革が推し進められる。ハンネマンとマヌエラのペアエンドによると士官学校への入学条件が緩和され、ツィリルとペトラやクロードとフレンのペアエンドによると異国との交流を始めている。
終戦後の大司教の人選についてはっきりしているのは、蒼月ルートの主人公と銀雪ルート支援S時のレアのみ。銀雪ルートのナレーションでは主人公が国王と兼任したとも受け取れるが、主人公の一部のペアエンド(翠風ルートと共通)に「統一王国はセイロス聖教会と歩調を揃え」「セイロス聖教会やフォドラ外の諸国家との渉外」などの記述があるので、大司教は別の人間が務めた模様。
DLCを購入すると行けるようになるアビスにて上層部が望遠鏡、石油、活版印刷、外科手術などといった旧文明時代の技術の進歩を抑制していたことが明らかになる。公式インタビューでは「文明の成長スピードが早くなりすぎるのを抑えた」と説明されている。