概要
フォドラ東部のレスター地方と呼ばれる一帯は王や皇帝といった君主がおらず、多数の貴族の共同体として統治されている。この貴族共同体がレスター諸侯同盟である。成立日は帝国暦901年9月14日。イメージカラーは黄色。
元々はアドラステア帝国の領土だったが、帝国暦801年にレスターの乱がおこり帝国が鎮圧に失敗したことで代わりにファーガス神聖王国がこれを鎮圧した。
そのまま帝国に代わり、王国が領有することとなったが、帝国暦861年当時のファーガス国王クラウス一世の崩御に際して、遺言により3人の後継者それぞれに王国を三分割して相続・継承された際、そのうちの一人がレスター地方を継承。レスター大公となる。
帝国暦881年レスター大公崩御、後継を巡り地域に領土を持つ東部諸侯が三日月戦争を起こしたのちセイロス聖教会の仲裁により独立。901年にリーガン家を盟主としつつもあえて王を戴かず多数の貴族による共同統治を行う、レスター諸侯同盟が成立した。
同盟にはこの地方に領地をもつ貴族すべてが加盟しているが、共同体としての意思決定は円卓会議によって行われ、その議決権は有力な5つの家「五大諸侯」が持っている。
盟主はリーガン公爵家が受け持ち、現在の五大諸侯はリーガンのほかにグロスタール伯爵家、ゴネリル公爵家、コーデリア伯爵家、エドマンド辺境伯家である。当初はダフネル侯爵家が五大諸侯だったが、家中の分裂で一部がガラテア家として独立し王国に移るなどして力が弱まり、交易で名を上げたエドマンド家に入れ替わることとなった。
同盟内で小さな騒乱などは絶えないが王国や帝国ほど顕著ではなく、戦争編でも帝国との力関係で諸侯が2分されるにとどまっている。戦争編では領地がアミッド大河を挟んで帝国領と接するコーデリア家とグロスタール家が親帝国派となっており、リーガン家やゴネリル家は反帝国派として対抗している。
同盟軍は弓を主力武器としており、リーガン家も弓の家系。英雄の遺産は3つ保有しており、リーガン家のフェイルノート、グロスタール家のテュルソスの杖、ゴネリル家のフライクーゲルが該当する。
主な貴族
貴族名 | 爵位 | 紋章 | 概説 |
---|---|---|---|
リーガン | 公爵 | リーガン | 同盟の盟主 |
ゴネリル | 公爵 | ゴネリル | フォドラの首飾りを保有 |
ダフネル | 侯爵 | ||
エドマンド | 辺境伯 | ||
グロスタール | 伯爵 | グロスタール | |
コーデリア | 伯爵 | カロン | カロン家の分家 |
アケロン(フレゲトン※) | 子爵 | ミルディン大橋を領有 | |
ネルソン※ | 子爵 | ||
オールバニ※ | 子爵 | ||
シーワード※ | 子爵 | ||
バーガンディ※ | 子爵 | ||
アダルブレヒト | 男爵 | ||
ミュラー※ | 男爵 |
※:無双が初出の家
- リーガン公爵家(盟主)
十傑の家系で同盟の盟主。北部に領地を持ち、港湾都市デアドラを拠点としている。
- グロスタール伯爵家
十傑の家系で、南西部に領地を持つ五大諸侯の一角。
- ゴネリル公爵家
十傑の家系で、東部に領地を持つ五大諸侯の一角。フォドラの喉元の要塞「フォドラの首飾り」を保有し、現当主の嫡子ホルストが警備兵を率いて東方の隣国・パルミラに対する防衛任務にあたる。
- ダフネル侯爵家
十傑の家系で、北西部のアリル付近に領地を持つ。かつては英雄の遺産ルーンを保有していたが、ダフネル家と分家した際にルーンはガラテア家の保有となっており、ダフネルの紋章を持つ者も近年では現れてはいない。現当主はジュディット。
- コーデリア伯爵家
十傑の家系で、南東部に領地を持つ五大諸侯の一角。王国貴族カロン家の分家と考えられる。過去にフリュムの乱で同盟に編入しようとしたフリュム子爵家を支援したため、制裁として帝国の介入を受けた過去を持つ。
- エドマンド辺境伯家
北東部の半島部分に領地を持つ貴族。豊かな土地と貿易の利益により、五大諸侯の一角となった。
- アダルブレヒト男爵家
同盟領の小貴族。現当主はバルタザールの腹違いの弟。
主な地域
- ミルディン大橋
アケロン(無双ではフレゲトン)領と帝国ベルグリーズ領をつなぐ、帝国成立前から存在する橋。軍事要塞ともなっている。
- デアドラ
リーガン領に位置するリーガン家の本拠地。「水の都」の異名を持つ風光明媚な港湾都市であり、交易で栄える。
- フォドラの首飾り
フォドラの喉元にある隣国パルミラを見据えた軍事要塞で、現在はゴネリル公爵家が管理している。
関連人物
生徒
- クロード=フォン=リーガン…盟主
- ローレンツ=ヘルマン=グロスタール
- ヒルダ=ヴァレンティン=ゴネリル
- ラファエル=キルステン
- リシテア=フォン=コーデリア
- イグナーツ=ヴィクター
- マリアンヌ=フォン=エドマンド
- レオニー=ピネッリ
その他
エンディング後
フォドラを治めていた4勢力のうち、全ルートで同盟としては消滅する唯一の陣営。
同盟ルートのみかつてない団結を見せ勝利した後、フォドラ統一国家として再編される形でその歴史に幕を下ろす。
リーガン領都デアドラの行く末は、単に戦勝国の領地となる以外に、ペアエンド次第で男主人公夫妻の移住先や領地になったり、女主人公が治める統一国家の王都になったりと様々である。
無双 風花雪月
黄燎の章では、五大諸侯による円卓会議が有事においては迅速な意思決定の妨げになる事が問題視された事で、五大諸侯からの承認を得たクロードによって、全ての権限が国王に集約される「レスター連邦国」へと形を変え、クロードがその初代国王に就任する事となる。
敵による同盟国元首の強制魔獣化および傀儡化や、光の杭といった深刻な脅威を何ひとつ知らないまま本編を終える。後者に至っては、情報を得る機会も対抗手段も自分たちで潰している。
余談
五大諸侯(リーガン、グロスタール、ゴネリル、コーデリア、エドマンド)の氏名はシェイクスピアの悲劇「リア王」の登場人物名と(ほぼ)一致しており、モチーフの可能性がある。