概要
フォドラ北部の寒冷地に領地を持つ王政国家。王都はフェルディアで国教はセイロス教。建国記念日は11月21日。イメージカラーは青で、国旗はグリフォンのような生物を象っている。
公式インタビューによると、モデルは古代ファーガスがガリアで、時代が下るにつれてフランク王国など北ヨーロッパ的に変化していったイメージとのこと。
帝国暦747年に起こった鷲獅子戦争において、北部貴族諸侯がアドラステア帝国から独立してできた国家で、十傑ブレーダッドの家系であるブレーダッド家の勇者ルーグがタルティーンの戦いで当時の帝国皇帝を討ち取り、その後帝国暦751年にセイロス聖教会の仲裁で終戦し独立した。以後"獅子王"ルーグの子孫であるブレーダッド家が王室として治めている。
帝国暦801年、帝国領レスター地方で起こった内乱に介入し、一時は東のレスター地方も領土としていたが、帝国暦861年に起きた三日月戦争で独立される。
その後この地方の貴族諸侯は帝国暦901年にレスター諸侯同盟を成立させた。
崇高な騎士の国であり、王や貴族が精強な騎士団を抱えており、槍をメインとする騎士団が多い。英雄の遺産も槍3本(アラドヴァル、ルーン、破裂の槍)はすべて王国貴族が保有している。
スレンなどの北方民族の侵攻戦争を経験しているため、紋章の有無を重んじる傾向が強い。
本編4年前の帝国暦1176年にダスカー地方で当時の国王ランベールが襲撃され、王本人のみならずフラルダリウス公の嫡子グレンをはじめとする高位の貴族たちもが虐殺される「ダスカーの悲劇」が起こる。生き残った王子ディミトリが若年のため、未だに王位が空位のままであることにより、賊徒に身を落とす者が後を絶たないほか、事件の首謀者とされたダスカー人たちへの偏見が強くなっている。
帝国との間に戦争が起きた後、黒鷲の学級の紅花ルートを除いて、王国の学者だったコルネリアがフェルディアを掌握し、ランベールの兄を殺害した容疑でディミトリを処断。帝国からファーガス公として叙爵されたコルネリア率いる親帝国派と、ディミトリの無実と生存を信じ帝国に抗う反帝国派に国が二分されている。
青はFEシリーズで自軍を表す色であり、過去作の「主人公の国」をイメージしたキャラが多い。ファーガスという国名についても、烈火の剣に海賊ではあるが同名の人物が登場している。
主な貴族
貴族名 | 爵位 | 紋章 | 概説 |
---|---|---|---|
ブレーダッド | 国王 | ブレーダッド | 王国の王家 |
フラルダリウス | 公爵 | フラルダリウス | 王国貴族筆頭格 |
イヴァン※ | 公爵 | カロン | ブレーダッド家の分家 |
エレボス※ | 侯爵 | ||
ゴーティエ | 辺境伯 | ゴーティエ | スレンとの国境を領有 |
ガラテア | 伯爵 | ダフネル | アリル西方を領有する、ダフネル家の分家 |
カロン | 伯爵 | カロン | カトリーヌの実家 |
ローベ | 伯爵 | アリアンロッドを領有 | |
ゲライント※ | 伯爵 | ||
デュバル※ | 伯爵 | ||
クレイマン | 子爵 | ダスカーの悲劇後のダスカー地方を管轄していた | |
エリデュア※ | 子爵 | ||
マテウス※ | 子爵 | ||
ギディオン※ | 子爵 | ||
ブレナス※ | 子爵 | ||
ベリナス※ | 子爵 | ||
ドミニク | 男爵 | ドミニク | 西部諸侯では最も歴史ある家 |
プライデリ※ | 男爵 |
※:無双が初出の家
- ブレーダッド家
- フラルダリウス公爵家
- ドミニク男爵家
- ゴーティエ辺境伯家
- ガラテア伯爵家
- ローベ伯爵家
- カロン伯爵家
主な土地
- フェルディア
独立以前から存在する王国の首都で、ブレーダッド家及び国家全体の拠点となるフェルディア王城の城下町として発展した要塞都市である。20年ほど前の疫病流行を機にコルネリアの進言で上下水道が完備されている。フォドラ中から生徒が集まる魔道学院もある。
- タルティーン平原
- ダスカー地方
- コナン塔
- アリアンロッド
- アリル
人物
生徒
- ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド
- ドゥドゥー=モリナロ
- フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス
- シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ
- イングリット=ブランドル=ガラテア
- アッシュ=デュラン
- メルセデス=フォン=マルトリッツ
- アネット=ファンティーヌ=ドミニク
その他王国関係者
- リュファス=ティエリ=ブレーダッド
- ギルベルト=プロスニラフ/ギュスタヴ=エディ=ドミニク
- ドミニク男爵
- ロドリグ=アシル=フラルダリウス
- グレン=ゴーヴァン=フラルダリウス
- マティアス=ラウル=ゴーティエ
- マイクラン=アンシュッツ=ゴーティエ
- コルネリア=アルニム
- グェンダル=ロッシュ
- ロナート=ジルダ=ガスパール
- クリストフ=アルド=ガスパール
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エンディング後
蒼月ルートのみフォドラ全土を統一して存続し、ディミトリとある人物のペアエンドでは王朝が数百年に渡り続いている。
ドゥドゥーの一部のペアエンドではダスカー人との関係改善を果たす。
後に実装されたDLC「煤闇の章」において、教会の秘匿している歴史の一部が閲覧できる。
それによると、ファーガス神聖王国の建国以前、後に初代国王となるルーグの挙兵には闇に蠢く者が関与していたことが窺える。
また、王国は一時期現在のレスター諸侯同盟領にあたるフォドラ北東部も領土の一部としていたが、後年当時の国王クラウス一世の死とその不審な遺言書が、時を経て王国から同盟が独立することにつながった。
この件に関して、報告書によればクラウス1世の死は闇に蠢く者による暗殺であり、その遺言書も差し替えられた可能性が高い。
つまり、王国だけでなく同盟の分離独立も闇に蠢く者の暗躍があった。
本編中も語られている通り、どちらも最終的に教会の仲介により終戦しているため、セイロス聖教会と闇に蠢く者の戦いが、歴史の裏側で長く続いていることがわかる。