ドゥドゥー=モリナロ
どぅどぅーもりなろ
ディミトリの従者。ファーガス王国北西部のダスカー地方の出身。
ダスカー人は、本編の4年前にファーガス国王夫妻を含む多数の人間が惨殺された「ダスカーの悲劇」の首謀者として認知されており、世間からは「野蛮」と誹られる程の強い偏見・差別を受けている。
直後のダスカー征伐で彼も命を落とさんとしていたところをディミトリに救われ、以来従者として忠誠を誓っている。なお、家族はその際に皆殺されている。
強面で寡黙、そして身長2mを超える巨漢であり、ダスカー人への偏見以前にかなり近寄りがたい外見をしているが、性根は優しく、園芸や料理を趣味としていて、切り花やじょうろ等を贈るととても喜ぶ意外な一面も持つ。前述の大柄なルックスから脳筋そうに見えるが地頭もよく、異邦であるファーガスで過ごした数年間でフォドラの言語を話せるようになる程(出会ったばかりの頃は「殿下」という尊称を知らなかったためディミトリを呼び捨てにしていたが、現在はやめている。本人としてはフォドラの王侯貴族文化を理解していなかったゆえの無礼という認識だが、ディミトリは以前のままで良かったと思っており苦言を呈す、という場面が支援会話にある)。
食事の好みから魚料理好きと見られる。
人種や価値観の周囲とのズレもあって他者との馴れ合いを好まず、何よりディミトリ個人に強く忠誠を誓っているため、他学級でスカウトすることはできず、級長と並ぶ特定ルート限定の味方ユニットとなる。
上記の経歴のように家族や同郷の人を虐殺されても、そのことでディミトリらに恨み言を言うことはなく、王国の人から自分のことを中傷されても「ダスカー人にも善悪色々な人がいる」として反論することはしない(当人自身、実際にダスカー人に国王殺害に加担した者がいたとしてもおかしな話ではないとしている)し、何より自分の主への忠誠を強いる等自分の価値観を他者に押し付けることもしない(ただ、主への害が及ぶ場合を除けば)。
心優しい性格、趣味や好きなものに見られる家庭的な姿から聖人扱いされやすく、作中の四聖人にちなんで「聖ドゥドゥー」と評価する声も多い。ただ、その聖人っぷりが見られるのがほぼ青獅子ルートで、それ以外のルートだと見た目通りの偏屈者と誤解されてしまいがちなのが難点か。
モヒカンヘアーとなり、顔に無数の傷がついてさらに強面になった。
青獅子ルートでは、コルネリアの政変により囚われたディミトリを処刑から救うために、彼を牢から出し自らは犠牲となった……と思われていたが、第1部のドゥドゥーの外伝で助けたダスカー人達に保護され、重傷を負いながらも生還。後にミルディン大橋の戦いで合流する。
逆に外伝をこなさなかった場合、そのまま死亡して永久離脱してしまう。彼の支援を埋めたい場合は注意。
黒鷲・覇王ルートでは、窮した王国兵達に秘策として紋章石を授ける(これはドゥドゥーの独断で、ディミトリは王国兵が秘策を用いるまでこの事を知らなかった)。自身もまたその秘策を用いて魔獣化し、命を賭してでも帝国へ一矢報いようとする。
なお、その秘策を用いる前にドゥドゥーを倒した場合、彼とディミトリの結末にも変化が発生する。
黒鷲・教団ルート&金鹿ルートでは、グロンダーズの会戦で戦死したディミトリの遺志を汲み、エーデルガルトの首を取るため帝都の攻略時に友軍として単身登場する。
高い守備で同じ入り口から沸いてくる敵の攻撃を全く通さずに逆に返り討ちにしていくが、放っておくと反対側の部屋から登場する魔法ユニットの射程に入るので生存させたい場合は進軍を急ごう。フレンがいる場合、レスキューで救出するのも有効。会話コマンドが出るが、誰と話しても同じ内容となる。
生存させた場合、章クリア時に何か特典があるわけではないが、散策会話で大修道院のモブから「エーデルガルトが討ち取られるのを見届けた後、どこかへ去っていった。故郷ダスカーに帰ったのだろう」と伝えられる。
成長率 | HP | 力 | 魔力 | 技 | 速さ | 幸運 | 守備 | 魔防 | 魅力 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
% | 60 | 50 | 15 | 30 | 20 | 25 | 50 | 10 | 30 | 290 |
得意技能 | 槍術・斧術・格闘・重装 |
---|---|
苦手技能 | 信仰・馬術・飛行 |
個人スキル | 主君の盾(待機コマンド選択時、守備+4) |
固有習得スキル | 怒りの陣 |
固有習得戦技 | 復讐/魔物砕き/鎧打ち/カウンター/豪拳 |
理学習得魔法 | ファイアー/ボルガノン/ライナロック |
信仰習得魔法 | ライブ/リザイア/リカバー |
HP・力・守備の伸びがよく、速さ・魔防が低いバリバリのアーマーナイトタイプのステータス。特に守備の成長率は全ユニット中堂々の1位と群を抜いて凄まじく、また固有スキル「主君の盾(待機コマンド選択時、守備+4)」の効果も相まって、最序盤から物理攻撃に対してはとんでもない固さを発揮し、その場に立たせるだけで雪崩れ込む敵の栓になってくれる。
総合成長率は全ユニットの中でも低い方だが、守備面が安定して伸びる成長率なのと生徒ゆえの「最低2ピン保障」がされているため弱くはならない。
最終的なクラスチェンジ先としては、斧術と並行して重装を伸ばしてアーマーナイト系列の上位職であるフォートレスに就くか、重装ではなく格闘術を伸ばしてウォーマスターに就くかすると強力。
なお、重装系の最上級職にグレートナイトがあるが、こちらは苦手な馬術を鍛えなければならないので素直にフォートレスで止まったほうがいいだろう。高い守備成長率に更に磨きがかかり、これでもかというくらい物理相手には強く出られる。
また、フォートレスを目指す場合でも格闘術は伸ばしておきたい。速さが低すぎてほぼ追撃が取れないドゥドゥーであっても、自分から通常攻撃時を仕掛ける場合に限り2回攻撃が可能。攻撃面の手数を増やして火力を上げられるだけでなく、基礎命中率が高めなため「技が伸びにくく攻撃を外しやすい」という弱点も補ってくれる。
格闘技能による戦技も汎用性を上げてくれるものがあり、技能レベルC+で習得する「カウンター(確定で追撃)」、Bで習得する「瞑想(自己のHPを最大値の50%回復)」が強力。前者は物理相手の追撃ならノーダメージで潰せるため被害を抑えられ、後者はノーコストでHP回復が可能なためより物理盾としての安定性を高められる。
一方ウォーマスターになれば、兵種マスターでスキル「切り返し(自身のHPが50%以上の時に攻撃されたら、攻速に関係無く敵は追撃不可且つ自身は絶対追撃)」という、守備が高くHPを高い状態で維持しやすいドゥドゥーにとってこの上無く相性の良いスキルを得られるため、追撃が出せないドゥドゥーの弱点をこれでもかと補える。また、斧を使う場合であっても、ウォーマスター専用戦技「戦鬼の一撃」という全兵種有効の戦技を使えるため、持ち前の力を生かした一撃粉砕を狙える。単純な守備値はフォートレスには劣るものの、盾を持たせればその分を幾らか補える。
目いっぱい手間をかければフォートレス+「切り返し」で近づく物理ユニットをノーダメージで返り討ちにしていく不沈要塞ぶりを発揮することも可能。
どちらの方針で育てるにせよ斧術は必須なので、迷っている内は取り敢えず斧術を鍛えておこう。斧術技能レベルA+で獲得出来る戦技「鎧打ち(自身の守備値に応じて威力上昇)」は守備の高いドゥドゥーにうってつけの戦技なので、斧主体ならばなるべく早めに取っておきたい。
尚、彼の残り1つの得意技能である槍術に関しては、残念ながら生かす術があまり無い。というのも、槍術を生かす場合は苦手技能である馬術か飛行を鍛えねば他の兵種へ試験を受けることすらままならないためである。最終クラスチェンジ先以外に生かすのであれば、初級職の兵士にクラスチェンジしてスキル「守備+2」を獲得する、戦技「復讐(受けているダメージを威力に上乗せ)」を習得し魔法相手に一矢報いる、等といった生かし方もまた一興。
「殿下に仇なす者は誰であろうと容赦しない!」と言わんばかりに殿下に近づく不届き者を片っ端から叩き潰していく様は見ていて痛快極まりなく、まさに弁慶や本多忠勝の如し。
欠点としては、とにかく魔法に弱い事。HPが高いので1発程度は耐えてくれるが、集中攻撃されるとあっという間に溶ける。物理メインの敵集団には強く出れるが、魔法使いが混ざっていると途端に慎重な運用を求められる事になる。
なお幸運も低いが、そちらに関しては「物理なら必殺を喰らっても大丈夫」「魔法なら必殺でなくても致命傷」なのでさほど問題にはならない。
また、単純に本作ではアーマー系自体が若干不遇。まず、移動力と回避に優れた飛行系が非常に強いバランスなので、移動力の低い重装ユニットは置いていかれがち。前線にたどり着く頃にはもう戦いが終わっている、などと言う事も十分有り得る。
ドゥドゥーを前衛で盾にしようとする場合、飛行ユニットを敢えてゆっくり進軍させるようなもどかしい運用を強いられる事になる。ワープを使えると幾分か補えるが、青獅子の学級には使用者がいないのでリシテア等の使えるキャラをスカウトしておきたい所。
そしてルナティックでは敵の火力がインフレするため、ドゥドゥーほどの耐久力があっても不沈とはいかず、意外に落とされやすい。対して命中率はそれほどインフレしないので、防御盾より回避盾の方が強いバランスなのである。
そのため、『if』におけるブノワほどの絶対的な守護神とはなり得ない。
青獅子の学級内では珍しく紋章持ちではなく且つ成長率も低め、加えて欠点や仕様との噛み合わなさがあるため、無条件に強キャラとはいかない。
だが、それでも成長率・固有スキル・習得スキル&戦技に抜きん出た個性があるため、運用に気を使えば十分に役目を持てるユニットではある。
青獅子ルートでしか使えないキャラなので、できれば一線で使い、彼の殿下への忠義の果てを見届けてあげよう。
髪型がモヒカンヘアーではなくなった。顔には原作2部と違い傷跡がなく、髭の剃り跡を残している。
本編と違わず、青燐の章限定で加入するが、他章限定のユニットを引き継いでいればフリーマップで共闘は可能。
得意兵種は(戦士)→アーマーナイト→フォートレス→グレートナイト。
ドゥドゥーに限った話ではないが、クラスチェンジの仕様変更により苦手技能の馬術は関係なく兵種経験値を積むことで上位の兵種へ変更出来る。
無双風花雪月では珍しいジャストガード関連の個人スキルを持つ。また得意兵種であるアーマーナイト系列は、隙が大きい強攻撃でスーパーアーマーを付与出来るため、対多数の将兵と乱戦になってもある程度はゴリ押し可能。
一方得意兵種のみで育てた場合、攻撃から移動までの動作が軒並み重く、戦績評価がクリアタイム、撃破数、(操作時の)被ダメージ割合で評価されるシステム面でかなり相性が悪い。高難易度におけるSランクの取得がかなり難しいユニットでもある。守備が高めな彼は被ダメージ割合なら十分乗り切れそうに思われるが、青燐の章は魔力依存の攻撃を担う敵将(コルネリアやソロン等)との対峙が多めで、スーパーアーマーだからとごり押そうとするとかえって大ダメージを受けやすいほど魔防の低さは目立つ。
無双の作中では仕えているブレーダット家の中にダスカーの悲劇に関与した者が判明したり、外伝に至ってはダスカーの民の中にも結果的に騒動に関わった者達を捕縛する等、ディミトリとの関係に亀裂が生じかねないような事実が判明するも、それは主君であるディミトリも同様で、ロドリグはじめダスカーの民皆が悪いとは思わない者や、ダスカーの民にも王国との亀裂を埋めようとする者が増えている等、帝国やコルネリアをはじめとする反王国勢力との戦闘を通し、少しずつダスカーの民達への認識に変革が訪れていく。同時に王となったディミトリの従者としてダスカーの悲劇の真実へと進んで行く。
ディミトリの従者 ドゥドゥー
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 斧/重装 |
武器 | 護衛の斧+ |
奥義 | 大盾 |
A | 鬼神金剛の構え3 |
C | 鎧の護り手・近間3 |
2021年3月から登場。制服姿ではあるがしっかり重装として扱われる。
ステータスはHP、攻撃、守備がかなり高めだが速さは超鈍足。
護衛の斧は人参風の装飾と全く同じ効果で武器こそ違うがレギュラー入りとなった。
『鎧の護り手』も早い段階でのレギュラー入りとなり、こちらは周囲二マス以内の味方が近接武器で攻撃された時、代わりに戦闘を行い、その戦闘中は攻撃守備+4になる。バレンタイングスタフの持つ類似スキル『盾の護り手』は守備魔防+4であり、そちらより攻撃的な性能となる。
鬼神金剛の構えや大盾を持っていることから近接壁専門の構成。空いているBスキル枠には何かしらの隊形スキルを継承したいところだが、救援の行路を継承させて護り手をより活かしやすくするのも手。
しかし遠距離武器の対処は出来ない。弓や暗器相手なら高い守備で数発受けられるが、魔防は中途半端でダメージを喰らいやすい。重装特効を持つミカヤや、リリーナやリシテアなどの高火力赤魔法ユニットには注意したい。
護り手が発動しても油断は禁物。近接かつ魔法攻撃の竜ユニットや重装特効持ちには致命傷を負ってしまうので、該当するイドゥンや子供シーダ等の相手は他のユニットに任せよう。
想いを集めて『フォドラの花種』では、ユルグにヴァイス・ブレイブを案内される中、彼女の友であるヘルビンディとも出会い、ユルグはドゥドゥーに自分の祖国と彼の祖国との間で戦争があったが、彼や彼の国の人々を恨んではいないと語る。間もなく再会したフェリクスからヴァイス・ブレイブでも主一筋なのかと皮肉られた挙句挑発に乗るもユルグに制止される。そして、ドゥドゥーは彼女に『ダスカーの悲劇』、そして主との出逢いについて語る。立ち聞きしていたヘルビンディは彼にヴァイス・ブレイブでは元いた世界の因縁など関係ない等と一蹴する。ヘルビンディの話を理解した上でドゥドゥーはどこにいようが今まで通り主に最後まで忠誠を尽くす事が自分の使命と改めて悟るのだった。
浜辺の屈強従者 ドゥドゥー
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 斧/歩行 |
武器 | 錨の斧+ |
奥義 | 大盾 |
A | 不壊3 |
C | 守備の波・偶数3 |
2024年7月からドゥドゥー初の超英雄で3年ぶりに登場。戦禍の連戦の報酬として配布される。これで青獅子の生徒の超英雄が全員揃った。
通常版とステータスを比べるとAスキル補正で攻撃守備が大幅に上がるが得意のHPは下がった。その数値は攻撃65と守備52でバレンタインエフラムを抜いて全斧ユニットで一位。
錨の斧は自分のHPが25%以上の時は戦闘中、攻撃守備+5かつ攻撃守備が自分を中心とした縦横3列にいる味方が「攻撃が55以上」と「守備が40以上」の合計値×5分増加(最大15)してキャンセル効果。歩行なので機動力が上がり、重装特攻も受けなくなった。
鈍足なのは相変わらずだが特攻は受けなくなったので弱点は減った。
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