概要
概要
西ローマ帝国の滅亡以降、秩序が失われ混沌としていた群雄割拠の時代の中で、キリスト教の後ろ盾をえることで勢力を伸ばした王国で、五世紀から九世紀に渡り勢力を維持した。
ゲルマン人フランク族の族長であったメロヴィング家のクローヴィス1世がキリスト教に入信して国王に即位したことに始まるとされる。カロリング家に王統が変わり、カール大帝(シャルルマーニュ)の時代に最盛期を迎える。この時代には現在のフランス・イタリア北部・ドイツ西部・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・スイス・オーストリア・スロベニアをすべて支配下に収めていた。だがゲルマン人の風習にある分割相続により、国王が世襲するごとに領地は分割されて行き、最後には西フランク王国、東フランク王国、そして中フランク王国に分かれ、それぞれがフランス王国、神聖ローマ帝国、イタリア王国の3つの母体となった。
この時代、特にゲルマン人には明確な首都を置くという慣習はなかったが、王国統治上の重要性から首都と見なされたのはパリやアーヘンとされることが多い。
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- ゴートの勲
ゴートの勲
ゴートの勲(いさおし) 西ゴート王国(415-711 AD)は、中世の初期にイベリア半島からフランス西部を領有したゲルマン系の王国である。その名が示す通り西ゴート族(Visigoths)によって西ローマ帝国末期のヒスパニアに建国され、8世紀にイスラム教のウマイヤ朝によって滅ぼされるまで約300年間、ゲルマン系諸王国の強国であり続けた。 「ゴートの勲(Hreiðgotarsverk)」は、この西ゴート王国の興亡を扱った物語である。具体的にはフランク族の王クローヴィスに敗北し首都トロサを失った507年から、711年のロデリック王の死までのおよそ200年間を題材とした、9つの詩歌からなる。描かれているのは、絶え間ない戦い、もろく崩れやすい繁栄、血族間の確執や裏切りや復讐、そして、死しても色褪せない戦士としての栄光への憧憬である。53,091文字pixiv小説作品