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魔法騎士レイアース

まじっくないとれいあーす

CLAMPによるファンタジー漫画、およびそれを原作とするメディアミックス作品。
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概要編集

CLAMPによって1993年11月号から1996年4月号まで「なかよし」にて連載された漫画。ジャンルは今風に言えば異世界転移もの。2部構成で全6巻。

それまでどちらかと言えばマニアックな雑誌で活動していたCLAMPにとって初めてメジャーな少女漫画雑誌で連載された作品。ただし作風は掲載雑誌の読者層を意識してはいるものの独自路線を貫いており、少女漫画作品では珍しく第1部の終盤から主人公たちが自我のある巨大ロボットに搭乗して戦う。


異世界転移+冒険ファンタジー+魔法少女+スーパーロボット+ロマンス

という、当時の流行全てを詰め込んだてんこ盛り作品であり、そうでありながら全6巻とかなりコンパクトに圧縮しつつ、それらを破綻なく描ききっている。

そのため、アニメ化に際してはアニメオリジナルでのかさ増しが要求されたが、そちらも原作では描かれなかった異世界セフィーロの情景や人々の営みなどを加えることで、主人公たちがセフィーロを救う動機を補強。またその関係で戦闘シーンも増加し、「魔法騎士」としての成長や葛藤も増えたことでストーリーへの没入感も補給された。


一方で後半はかなりオリジナル要素を足したことで、ストーリーが紆余曲折する場面もあった。

特に原作にはいない黒幕的な勢力が追加され、ラストバトルは勧善懲悪劇になったことで、原作重視の読者からは厳しい意見が出た。

しかし特に獅堂光を中心に、黒幕展開の追加で主人公たちの前半の結末への「心残り」をより浮き彫りにし、それを超えていく過程を丁寧に描いている。


一応「少女たちが魔法で戦う」ことから、魔法少女作品として分類されてもいる。


物語初期の頃はキャラクター達がSD化するなどのギャグシーンが度々描かれていたが物語がシリアスになる後半に進むにつれて描かれなくなった。

各メディアによって設定やキャラクターの生死、更に結末が異なっている。


1994年10月17日から1995年11月27日までの月曜19:30-20:00に全49話のテレビアニメが、アニメーション制作は東京ムービー新社(現在のトムス・エンタテインメント)、放送は読売テレビ日本テレビ系列27+2局で放送された。放送期間は1年間の予定だったが2ヶ月延長され、後番組『名探偵コナン』へと繋いだ。


1997年には『レイアース』というタイトル名でOVA化もされているがテレビ版以上にシリアスでハードな内容のため好みが分かれる。


ゲームギアゲームボーイセガサターンスーパーファミコン用のゲームソフトも発売された。

2019年発売の『スーパーロボット大戦T』に新規参戦。

2019年9月17日から10月7日までヴァルキリーアナトミアとコラボが行われており公式に動画が配信された。

2021年には『スーパーロボット大戦30』に引き続き参戦。こちらでは同じファンタジー枠ロボット作品のナイツ&マジックと共演することになる。


そして2024年7月、アニメ放送30周年の節目に新アニメプロジェクトの発足が発表された。


セガサターン版に関してはこちらへ⇒魔法騎士レイアース(セガサターン)


ストーリー編集

第一部編集

1993年、東京タワーに偶然居合わせた中学2年生の少女、獅堂光龍咲海鳳凰寺風は、エメロード姫によって異世界セフィーロへと招喚された。姫が神官ザガートに捕らわれたことで、世界が危機に瀕していると導師クレフから教えられた3人は、伝説の魔法騎士マジックナイト)としてセフィーロを救う旅に出る。


第二部編集

あまりにも残酷な魔法騎士の真実は、3人の心に深い傷を残した。現実世界に帰っても3人の心は晴れず、数日後、再び東京タワーに集まり、自らの意志で、もう後悔しないようにセフィーロに再来する。

しかし『柱』を失ったセフィーロは不安と恐怖に覆われ、崩壊の一途をたどっていた。さらには『柱』システムを掌握するためにオートザム、チゼータ、ファーレンの三ヶ国がセフィーロに侵攻し、領土問題へと発展してしまう。セフィーロを三ヶ国から救うために、3人は再び立ち上がる。


登場人物編集

魔法騎士編集


共通登場キャラ編集


一部登場キャラ編集

※:アニメ版のみ2部に登場。


二部登場キャラ編集

セフィーロ


オートザム

オートザム集合写真


ファーレン



※本放送中の1995年6月2日に宮内が急逝したため、石森に声優交代した。


チゼータ

センシティブな作品


アニメオリジナルキャラ編集



魔神(マシン)編集


アニメ・原作で一部の設定が異なり、アニメでは担当声優が男、戦闘シーンの関係か【男性】的フォルムで作画されているのに対して、原作では【女性】として描かれている。(単行本での原作者コメントより)



※アニメオリジナル。


魔法騎士の親族・関係者編集


主題歌編集

第一部編集

OP編集

作詞・歌:田村直美 / 作曲:田村直美、石川寛門 / 編曲:鷹羽仁、井上龍仁

2014年に行われたライブより


※「ゆずれない願い」で歌手の田村直美はミリオンヒットを記録し、1995年のNHK紅白歌合戦にもこの曲で出場した。


ED編集

  • 「明日への勇気」(第1 - 19話)

作詞・作曲:前田克樹 / 編曲:根岸貴幸 / 歌:吉成圭子

  • 「明日への勇気 アコースティック・ヴァージョン」(第20話)

作詞・作曲:前田克樹 / 編曲:根岸貴幸 / 歌:吉成圭子


第二部編集

OP編集

作詞・作曲・編曲:高橋研 / 歌:中村あゆみ

作詞:田村直美 / 作曲:田村直美、石川寛門 / 編曲:鷹羽仁、井上龍仁 / 歌:田村直美


※テレビ放送のみ別バージョンOP映像が第21話から30話まで放送されていたが、DVD版では収録されていない。


ED編集

  • 「ら・ら・ば・い〜優しく抱かせて」(第21 - 42話)

作詞:有森聡美 / 作曲:MIO / 編曲:富田素弘 / 歌:本田美奈子

※本田美奈子にとって初のアニメ主題歌。この流れはのち『HUNTER×HUNTER』(アニメ第1作)初代エンディング「風のうた」から『明日のナージャ』オープニング主題歌「ナージャ!!」へと続く。(なお「ナージャ!!」は本田美奈子の遺作のひとつである)

  • 「いつか輝く」(第43 - 49話)

作詞:及川眠子 / 作曲:湯川トーベン / 編曲:松尾早人 / 歌:吉成圭子


アニメ版各話リスト編集

第一部編集

No.サブタイトル
1伝説のマジックナイト始動
2沈黙の森の創師プレセア
3謎の美少年剣士フェリオ
4執念の魔操士アルシオーネ
5伝説の鉱物エスクード
6命をかけたプレセアの武器
7捨て身のフェリオ砂漠の恋
8召喚士アスコットの恐怖の罠
9マジックナイト最大の危機!
10よみがえる伝説の魔神セレス
11異世界セフィーロの魔神伝説
12恐るべき幻惑士カルディナ
13この世界でいちばん大切なもの
14光、海、風のゆずれない願い
15第二の魔神・空神ウィンダム
16強敵!剣闘士ラファーガ
17イノーバの正体とよみがえる記憶
18最後の魔神・炎神レイアース
19対決!魔法騎士VSザガート
20伝説の魔法騎士!驚異の真実

第二部編集

No.サブタイトル
21出発(たびだち)と新たな絆
22セフィーロと三つの国
23オートザムの侵攻とランティス
24魔法騎士と戦艦NSX
25光と夢の中のノヴァ
26魔法騎士とファーレンのアスカ
27セフィーロの柱の秘密
28光とランティスの危険な旅
29イーグルと捕らわれた光
30ノヴァと悪魔の魔神レガリア
31チゼータの移動要塞と戦えない光
32海・風とファーレン・チゼータ
33光の願いとプレセアの秘密
34光と引き裂かれた友情
35海とタータ・タトラの野望
36風対アスカ!命がけの弓勝負
37甦れ!光の剣
38イーグル・セフィーロ城総攻撃!
39セフィーロ城大混戦!
40魔法騎士とひとときの安らぎ
41ノヴァとの戦いと魔物の正体
42巨大サンユンVSNSX!
43王冠の部屋と柱の記憶
44真剣勝負!海VSタータ・タトラ
45絶体絶命!ランティスの危機
46光・衝撃!ノヴァの真実
47真の柱は!?光か、イーグルか!?
48果てしない戦い!
49勝利への道!信じる心が開く明日!

スパロボ参戦編集

2019年3月20日発売のシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦T』において本作が正規参戦を果たす

スパロボと言えば男の子向けのロボットアニメが主だったが、本作において少女漫画メイン且つ白兵戦が主体であった作品が、本格的ロボット要素を取り入れて初参戦となった。


ストーリーは原作の完全再現であるが、「イーグルやプレセアが死亡せず、シエラが出てこない」「イノーバ、ノヴァ、デボネアが登場する」など原作版とアニメ版設定が統合された独特の展開となっている。ゲームの都合上シナリオは大幅に簡略化されており光達が魔神を入手するタイミングも大幅に前倒しされている。ただ魔神三体の性能はやや癖が強いため主力にするにはテコ入れは必須。

主要キャラはメインキャラ達と1部側はザガートとエメロード姫、第2部側はデボネアとノヴァに加えオートザムメンバーとランティスが登場するが、チゼータとファーレンのキャラクターは出てこない。また本作独自の展開として、ランティスが専用魔神「魔神ランティス」に搭乗する(ちなみに原作者公認。デザインは魔神ザガートを反転させたもの)。

作中では、同じくファンタジーロボットアニメである『聖戦士ダンバイン※OVAも含む』とのクロスオーバーも行われている。


更に2021年10月28日発売の『スーパーロボット大戦30』に続けて参戦が決定。本作では同じくファンタジーロボットアニメ「ナイツ&マジック」とのクロスオーバーが話題になった。設定では、セフィーロとナイツ&マジックの世界観が統合されており、魔法騎士たちは銀鳳騎士団と少し前に知り合っている(この頃の3人は魔神未入手だったため、本作の時間軸は第1部前半の頃と考えられる)。

敵勢力側はザガート勢とジャロウデク王国の2組織が結託しており、クシェペルカ王国はすでに滅んでいる。その後、ジャロウデクは異世界征服を目論み次元転移を行ってくる。

そして魔神を得た魔法騎士たちも転移を行い、その後にエルたちと再会、協力関係をとるようになる。


Tで未登場だったチゼータとファーレンのキャラクターも本作にて初登場し、条件によっては味方として参入する(ファーレン勢は戦闘ユニット「巨大サンユン」、チゼータ勢はサポートキャラ)。

また「魔神」という名称から、ある重要なキーワード(※リンク先ネタバレ注意)との繋がりも示唆されている。

ちなみにセガサターン版魔法騎士レイアースの開発部署がサクラ大戦と同じである由縁からか、30においてはレイアースとサクラとの絡みが多く用意されている。


余談編集

本作のテーマは「この世に絶対の正義は無い」(※)であり、第一部ラストでは衝撃の事実が明かされ、第二部は原作とアニメでは展開が異なるが、「柱」を失ったセフィーロを我が手にしようとする勢力が群雄割拠し、最終的には彼女の選択によって運命が委ねられる


※もっともCLAMPの作品においては世間一般に言う正義<登場人物たちの思い、信念、行動原理であることが大変多いので、この作品に限ったテーマではないともいえる。


異世界の登場人物やメカ等はほとんど自動車の車名か、自動車関連の用語が由来となっている。「カタカナの名前はなかなか覚えてもらえないので、どこかで聞いた事のあるような名前であればわかりやすいんじゃないかな」と言うのがその理由である(角川書店発行「NewType」でのインタビューから)。


ちなみに作品自体が古いため「レイアースで固有名詞に選ばれた車は高確率でカタログから消える」というジンクスがあり、ファンの間では(もちろん冗談として)レイアースの呪いと言われている。そのためスパロボ参戦決定に際しても「カタログ落ちして商標が安くなったから参戦できた」などという噂も……。

この噂の理由、かは定かではないが、ザガートが駆る魔神ザガートは原作で『闇衝招撃‼』・『銀爆殺襲‼』・『闇爆殺襲‼』を使用する。それぞれの発音はレクサス‼』・『ディアブロ‼』・『ストラトス‼』

ディアブロとストラトスはまだ単語だからセーフかもしれないが、レクサスは完全に社名+車名の固有名詞な為にアウト。このように、カタカナ表記のレイアース魔法は現役自動車や会社の名前をバンバン使っており、それこそ商標登録の関係か、前述したザガートの魔法は原作と異なる発音に変えられており、魔神の使用技も変更されている。


特にレイアースの『T』参戦発表と同日には「セフィーロ(の元ネタの車)を創造した(会社の)柱(会長)が消える」という事件が起こり、「呪いは健在」「セフィーロ(を製造した会社)を救済するため、SRWに召喚された」と散々ネタにされた。

現状残っているのはNSXエスクードの2つ。童夢は元ネタが車でなくレーシングカー製造会社ではあるが存続中。




テレビアニメ版は先述の通り『名探偵コナン』の前番組でもあり、アニメ制作会社と一部のスタッフ・キャストが共通している(1997年までは音楽制作会社も共通)。

またBGMの作曲・監修は、『ドラゴンクエストシリーズ』の関係者が行っている。


本編終了後の1995年12月23日に『マジックナイト・レイアース増刊号』が放送されたが、メインキャラクターの3人を演じた声優が顔出し出演を行った。当時としてはあまりに異例であった。


セガからゲームソフトも発売されているがセガサターン版の北米版が北米最後のセガサターンソフト(同時に北米で最後にされたセガのセガサターンソフト)となった。




関連イラスト編集

テンション↑青春の

魔法騎士レイアースMagic Knight Rayearth

魔神と一緒にセンシティブな作品


関連動画編集


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外部リンク編集

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