概要
元ランボルギーニ社員のクラウディオ・ザンポーリが、音楽家のジョルジオ・モロダーと意気投合したのが始まり。
共同出資でイタリア・モデナに「チゼータ・モロダーSPL」を創業。
そこにカウンタックなどのデザインで有名なマルチェロ・ガンディーにが合流し、スーパーカー作りが始まった。
1988年、処女作であるV16Tを発表。
V型16気筒のエンジンを横置きに収めるための2mを超すワイドボディと、4灯式のリトラクタブルヘッドライトという前代未聞のデザインは度肝を抜いた。
尚、このデザインはガンディーニが担当したランボルギーニ・ディアブロの初期の案を転用したものと言われている。
1991年にV16Tの量産が開始するも、政治的な妨害工作や景気低迷により生産は難航。
僅か15台を生産したところでチゼータは倒産した。
しかしザンポーリは2003年にアメリカに渡り、「チゼータオートモービルUSA」を創業。
V16Tの生産を再開しており、現在でも新車の購入が可能な模様。
日本における知名度
イタリアに数ある零細スーパーカーメーカーの一つであったチゼータは、日本では知る人ぞ知るマニアックな存在であった。
しかし、PS2のテレビゲーム『グランツーリスモ4』に収録されたことで知名度を上げた。
続編の『グランツーリスモ5』では再モデリングされ、内装も再現されている。
また、日本国内の自動車博物館に2台が保存されており、うち1台は世界唯一のオープンカー仕様である。