概要
召喚士とは、ファンタジー世界を扱った物語にて、異世界より魔物や精霊等などを召喚し使役する「召喚魔術」を行使する職業(ジョブ、クラス)である。
一般的に召喚術は魔獣や悪魔を呼び出すものと認識されているが、作品によっては意思を持たない物体、エネルギーのような無形の存在、高位の神々といったものまで及ぶこともある。
中には「ゼロの使い魔」のように現世の人間がファンタジー世界に呼び出されるという作品もある。
西洋の正統派ファンタジーでは、召喚術は魔法使いが行使する魔法の一部という位置づけであり、召喚術を専門に扱うジョブ(クラス)という概念は「精霊使い(シャーマン)」を除きあまり見られなかった。
日本ではファイナルファンタジーシリーズに登場した召喚魔法のインパクトの強さにより召喚士と言えばだいたいFFのイメージで定着している。
一方「女神転生」シリーズや「サモンナイトシリーズ」のように召喚士という職業が独特な概念で構築されている作品もある。
ちなみに日本のゲームでは割と区分けがされていないが、西洋の正統派ファンタジーでは神・天使・精霊と言った光~自然系の存在を召喚する際は「コール」、呼び出す術師を「コーラー」とし、悪魔や邪神などの闇~邪悪属性の存在を召喚する際は「サモン」、術師を「サモナー」と別のものとして分けている場合がほとんどである。
FFシリーズでの召喚士
世界各地にいる召喚獣(幻獣)と契約し、これを行使する事のできるジョブ。
ジョブの名前としてはFF4のリディアが初だが、召喚魔法を使えるジョブとしてはFF3の魔界幻士、幻術師が初出。
角が生えているのと生えていない作品があり、ファッションなのか生まれつきなのか曖昧になっている。
ちなみに傾向としては緑色の服、もしくは緑色の何かを持つことが多い。
他に職業が召喚士となっているキャラクターとしては
がいる。
召喚士に必要な技能は召喚獣と心を通わせることはもちろん、上位の召喚獣ではそれらを屈服・服従させるだけの実力と威厳が必要である。
そして何よりも大事なのが遠方や異世界に住む召喚獣を呼び出す空間転移能力であり、実は戦闘中の労力の大半はこれに費やされている。
また、たまに戦闘中に召喚獣と直接契約するなんて悠長な召喚士もいたりする。
FF14における召喚士
基本クラス「巴術士」から派生するジョブとして実装されている。
ただし旧FF14の時点では巴術士自体が設定のみでアンプレイアブルだったため、実際にジョブとして使えるようになったのはパッチ2.0「新生エオルゼア」から。
古代アラグ帝国の時代に対蛮神の戦闘技術として考案されたものが始まりで、蛮神のエーテルを術者のエーテルで再現した「エギ」を生み出して使役する。
ただし古代アラグの時代では一部の召喚士が召喚魔法を悪用して反乱を起こしたため、召喚魔法への偏見が強まり禁忌とされてしまった経緯を持つ。
蛮神の「再現」である関係上、召喚魔法を使えるのは「蛮神と戦って生き残った経験がある者」に限られる。
主人公である光の戦士は作中登場する蛮神を一通り全て討滅した経験を持つため適正はばっちり。「イフリート・エギ」から始まり「タイタン・エギ」「ガルーダ・エギ」を習得するが、さらに「ラムウ・エギ」を従えようとしたところエギを生み出すことに失敗。これは魂のキャパシティが足りなかったからだと考察されていた。
これにより「エギ」の使役という方法ではイフリート・タイタン・ガルーダの3体に留め、自分自身に憑依させる「トランス」という方法で更なる蛮神「バハムート」「フェニックス」の習得を目指していく。
ゲーム上の性能は、初期はDoTダメージ(毒などに代表される継続ダメージ)を駆使して戦うジョブで、お世辞にも扱いやすいとは言えないものだった。
しかし6.0パッチにおいて別物と言っても過言ではないほどに大幅なリニューアルが施され、召喚魔法は「チャージ開始のスキルを1個使う」→「所定時間経過後、各召喚魔法が1回ずつ使えるようになる」→「召喚するとエギが勝手に動いていって殴ってくれる」たったこれだけの非常にシンプルなものになった。
さらには召喚士本体が使える魔法もキャスターであるにもかかわらず大半がインスタントスキル(詠唱をせず即座に出せる)であり、全ジョブでも屈指の操作難度の低さと火力を両立したDPSに仕上がっている。
6.5現在でも「一番難しいこと考えなくても火力出せるジョブ」として初心者に真っ先に勧められる事が多い。
巴術士の蘇生魔法「リザレク」を保持しており、ヒーラーの代わりに蘇生を担い、立て直す事も可能。
「黄金のレガシー」で削除されるかどうか戦々恐々の状況であったが、吉田P/D曰く「激論の末に残す事にした」と発表されるも、今後のバランスを考えて削除される可能性も示唆された。
更にジョブアクション動画で新たに「ソルバハムート」がお披露目され、今後の動向に注目されている。
FFオリジンにおける召喚士
FFシリーズの1つだが他シリーズとは毛色が異なるので個別に記載。
DLC「竜王バハムートの試練」のメインミッションでバハムートを倒し彼と会話することで使用できるようになるジョブ。(DLCを導入することで使用できるようになる杖士からスキルツリーを開放していっても召喚士は使えないので注意。)
戦闘中に竜王であるバハムートを呼び出し...という部分だけだと他シリーズと変わらない様に思えるがなんとバハムートを操作して戦闘するジョブとなっている。バハムートが召喚されている際ジャックは消え、モーションもボスのバハムートと同じになるためプレイヤー目線で言うと召喚よりも変身に近いシステムである。ちなみにサイズは流石にジャック達に合わせて少し小さいサイズになっている(ちょっと可愛い)。
変身している間はMP上限を消費し続けるが、消費したMP上限の分だけフレアブレス→メガフレア→ギガフレア→エクサフレアという順番でブレス攻撃が強化されていく。またこの状態で敵のHPやブレイクゲージを削り切ると自動でソウルバーストが発動するようになる。
コマンドアビリティやインスタントアビリティといった共通システムはそのまま使えるが使用感はジャックとはかなり異なるので専用のビルドを組んで操作に慣れる必要はあるものの、全く違う動きを可能とし爽快感もあるジョブとなっている。
尚バハムート操作中は無敵かと言うとそんなことはなく、バハムートが死ねばジャックも死ぬため真面目に操作をする必要がある。(やっぱりこれ変身なんじゃ...)
設定的にはDLC第三弾のとあるボス戦でソウルバーストの演出の際、バハムートの使う剣だけを呼び出しているため色々融通が利くようである。
関連タグ
ファイナルファンタジーシリーズ 召喚獣 幻獣 半熟英雄 エッグモンスター
バハムートラグーン - ワーロック・ドラグナーがこれに該当する。