本田美奈子
ほんだみなこ
本名は工藤美奈子。晩年は芸名を「本田美奈子.」(最後にピリオドがつく)としていた。所属事務所はボンド企画→BMI。
1985年(昭和60年)4月20日に東芝EMIから「殺意のバカンス」でアイドル歌手としてデビューした。
アイドル歌手として、1986年2月5日に「1986年のマリリン」をリリースした際、へそを露出させた衣装や激しく腰を振る振り付けなど当時のアイドル歌手としては異例の演出と相俟って大ヒットとなった。
1990年代以降は主にミュージカルで活動し、2000年代に入ってからはクラシックとのクロスオーバーに挑戦していたが、2005年11月6日、急性骨髄性白血病により他界。享年38。
本田のデビュー時はアイドル全盛期だったが、本人は歌手志望だったためアイドルと呼ばれることに抵抗があった。「殺意のバカンス」や「1986年のマリリン」の大人びた歌詞からそれがうかがえるかもしれない。
ミュージカルデビューの初舞台となった「ミス・サイゴン」のキム役に抜擢された際は、「アイドルの無謀な挑戦」と冷ややかな評価を下されていた。しかし今日では、「日本オリジナルのキム」として評価されている。また、同舞台で舞台装置の滑車に足を轢かれるというアクシデントに遭遇したにもかかわらず、「最後まで演じる」と譲らなかった(靴が血の海になるほどの大怪我で流石に見逃せず、後半からはダブルキャストの入絵加奈子に交代した)。
「レ・ミゼラブル」では、1997年より4年間エポニーヌを演じてきたが、2005年公演ではファンティーヌに内定していた。ところが、白血病の治療のため降板し出演者やファンから回復を願う寄せ書きが作成されたが、本田のファンティーヌは幻となってしまった。
なお、台詞のみの演技は苦手だったようで、「十二夜」のねこ役は本田のために作られた(歌のみ)キャラクターである。
「決して人の悪口を言わない人だった」と評されている。
他人との交流を重要視しており、年賀状を欠かさず出していた。
生涯独身を貫いたが、子どもが好きで共演した子役たちを我が子のように可愛がっていた。
森公美子並みに食べる。両者は1997年より「レ・ミゼラブル」で親子役で共演していた。
ボンド企画およびBMIの社長である高杉敬二によりNPO法人「LIVE FOR LIFE」が設立。白血病患者とその家族の支援事業を行っており、定期的にライブや講演会が実施されている。
彼女には『遺作』と見なされる曲が3曲ある。
ひとつは「ナージャ!!」。2003年リリース。
ABCテレビ朝日系列日曜朝7時半枠東映アニメーション制作TVアニメ『明日のナージャ』のオープニングテーマ曲。本田自身のオリジナル楽曲(純粋なポップスソング)としては最終録音となる最期の楽曲であるため「本田のポップスソングとしての遺作」と見なされている(ピリオドの無い「本田美奈子」名義で出されたラストシングルでもある)。
しかし、この曲が出た時期はアニソン(特に子ども向けとなるニチアサアニソン)の地位は現在ほど高いものではなく一段低くみられていた。本田自身の来歴として『魔法騎士レイアース』エンディングの「ら・ら・ば・い~優しく抱かせて」や『旧アニメ版HUNTER×HUNTER』エンディングの「風のうた」があり、その上で「ナージャ!!」は本田初の(作品の看板とも言える)オープニングテーマとなったが、その一方でミュージカルや洋楽カバーで十分に実力を示した本田が今更アニメ主題歌を担当した事に、一部のファンからは「本田美奈子.にアニメの主題歌を歌わせるなんて」などと苦言が飛んだ(逆に子どもたちをはじめとするニチアサファンやアニオタたちの間では「あの本田美奈子.がニチアサアニメの主題歌を歌ってくれた」と感謝感激の言葉が舞った)。
そのうえ、主題歌となったアニメの評判も賛否両論あるもの(詳細は作品の項目を参照)であったため、本田のファンや関係者の中にはこの曲を遺作と見なす事に難色を示す者も多い。
ふたつめは「新世界」。2004年リリース。
ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章を原曲にして本田が歌詞を書き下ろしたクラシック・クロスオーバー作品であり、生前の最終リリースシングル。
クラシック・クロスオーバーである以上、事実上のカバーにあたるため、オリジナル楽曲にこだわるファン層には本作を遺作と見なす事に難色を示す者もいる。
みっつめは「好きからはじめよう」。2006年リリース。
本田没後の発掘録音から音源化されたダウンロード配信専門用楽曲であり、事実上の最終リリース楽曲(なおアルバム収録はされたがシングル化はされていない)。
本田のファンクラブの公式テーマソングであるが、もともとの公開はファンクラブ限定と定めクラブ会合などで公開されていた作品であったため知名度は低く、この楽曲のダウンロードコンテンツ化は多くの関係者やファンを驚かせた。
そのため本作を遺作と見なすケースが多いが、歌い方や声質により収録時期は「ナージャ!!」よりも前と見られるため、シングル化(商用化)や録音時期にこだわる層には、この見方も難色を示されやすい。
なお、単にダウンロードコンテンツとして考えたなら、最終リリースは2010年の「アメイジング・グレイス」(劇場版「マルドゥック・スクランブル」の主題歌に採用。本田没後に既製の歌曲データから歌唱パート音源を抽出した上で伴奏を合成したデジタルアレンジがされている)になる。
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今日は本田美奈子さんが天に昇られて太陽になられた日 私が感銘を受けた本田美奈子さんの詩、そして本田美奈子さんのメッセージを皆さんにも伝える為にこれを投稿いたします2,852文字pixiv小説作品