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レ・ミゼラブル

れみぜらぶる

ヴィクトル・ユーゴーの小説、及びそれを原作とするミュージカルである。邦題は「ああ無情」。
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世界名作劇場アニメについては「少女コゼット」へ。


概要編集

レ・ミゼラブル(Les Misérables)はヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いた、ロマン主義フランス文学の大河小説である。


主人公のジャン・バルジャンの生涯が描かれている。作品中ではナポレオン1世没落直後の1815年からルイ18世・シャルル10世の復古王政時代、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間を描いており、さらに随所でフランス革命ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入される。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、物語の背景として詳しく記載されている。


原題「Les Misérables」は、「悲惨な人々」「哀れな人々」という意味。

邦題は「嗚呼無情」だが、現代表記あるいは年少者向けの表記では「あゝ無情」「ああ無情」と題される場合もある。


銀の燭台のエピソードのみに編集され、小学生向けに教科書に掲載されたり、また児童向けの書籍もある。


また名作ゆえに、多くの漫画家の手によって漫画化されている。舞台やアニメ版のメディアミックスによるコミカライズもあれば、いわゆる「学習まんが」「名作まんが」の全集を構成する一篇としての超真面目な漫画化作品もあり、またエンタメに振り切ったパロディによるギャグ漫画としての漫画化作品もある。


特にギャグ漫画としての漫画化作品ではみなもと太郎の執筆によるものが知られているが、これはやはり少年向けとしての簡略化が成されている上で、テーマを「罪と罰に向き合う事による更生と救い(生の再生)」に振り切って描かれている(特に救いに関しては原作には存在しないテーマである)ため、そのテーマに沿った改変が成されており、その分、特にクライマックスからの後半部は原作と比してほぼ別物と言って良い「救いのある」作品となっている。


2009年、イースト・プレスより『まんがで読破』シリーズの一冊として漫画化。執筆はバラエティ・アートワークス(Teamバンミカス)。2023年に学研により復刊している。


2013年から2016年まで新井隆広による漫画版がゲッサンにて連載された。全8巻。


2021年にはスギによる幼年向けの漫画版(翻訳底本:岡田好惠)が学研の『10歳までに読みたい名作シリーズ』の一作として出されている。



ストーリー編集

姪っ子のためにパン一つ盗んだために、19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・バルジャン。仮釈放が言い渡されたが、外の世界でも自由には生きられなかった。しかし、とある教会の司祭の優しさに触れて改心を決意。そのまま逃亡し工場も経営する市長となったが、彼を追ってジャベール警部が姿を現す。


そんな時、街中で娼婦に身を落とした心気高き女性・ファンティーヌと出会うも衰弱の末に亡くなり、彼女の子・コゼットを引き取った。そのままバルジャンはコゼットを連れてジャベールの追跡から逃れた。


数年後、コゼットは美しい少女へ成長し、バルジャンとパリで暮らしていたが、時代は政治や社会が混乱し、人々は不安の中で生きていた。そんな時代を打破しようと学生達の秘密結社・ABCが革命を計画していたが、メンバーの一人・マリウスはコゼットに一目惚れし、コゼットも彼に惹かれていた。


バルジャンも彼らの恋仲に気づいていたが、ついに学生達が武装蜂起。マリウスも身を投じるが、バルジャンは彼を助けようと行動に出る。時を同じくしてジャベール警部も蜂起鎮圧のために一計を案じていた。


様々な人々の運命が交差する。


ミュージカル編集

ブロードウェイ初演は1987年3月12日に開幕。同年トニー賞8部門受賞。欧米を初め、アジア南米アフリカなど世界各国に広がりを見せ、人気を博している。


日本版編集

1987年6月11日、東宝により帝国劇場で初演。イギリスロンドンアメリカニューヨークに次いで世界で3番目、同作品初の非英語圏での上演となった。その後断続的に公演が行われている。

欧米でしばしば「Les Mis」「Les Miz」と省略されるのを受けて、日本でもレミ、レミゼ、と略して呼ばれることがある。


映画化編集

1957年のフランス・イタリア版、1996年のフランス版、1998年のアメリカ版がある。

2012年にはイギリス映画監督トム・フーパーによりミュージカル版の映画化が実現。映画は年末に日米で公開され、イギリスは2013年の年始に公開。メインキャストは以下の通り。(ミュージカル版におけるプリンシパルのみ抜粋)


ジャン・ヴァルジャンヒュー・ジャックマン

ジャヴェールラッセル・クロウ

ファンティーヌアン・ハサウェイ

コゼットアマンダ・サイフリッド

テナルディエサシャ・バロン・コーエン

マダム・テナルディエヘレナ・ボナム=カーター

マリウスエディ・レッドメイン

エポニーヌサマンサ・バークス

アンジョルラスアーロン・トヴェイト


主な登場人物編集

性格等はそれぞれの該当記事で。


余談編集

SEGAのゲームサクラ大戦4では、帝国歌劇団のメンバーたちが「あぁ、無情」のタイトルで演じた。

ジャン・バルジャンをマリア、ジャベールを紅蘭、ファンティーヌをすみれ、コゼットをアイリス、マリユスをレニ、司祭を織姫が演じることとなっている。


関連イラスト編集

アンジョとマリレミゼ


外部リンク編集

レ・ミゼラブル - wikipedia

ミュージカル『レ・ミゼラブル』公式サイト

映画『レ・ミゼラブル』公式サイト


users入り編集


関連タグ編集

文学 ミュージカル フランス

ヴィクトル・ユーゴー


少女コゼット

ディーン・フジオカ主演のフジテレビ制作のドラマ:レ・ミゼラブル終わりなき旅路

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