概要
『レ・ミゼラブル』に登場する青年革命家。秘密結社「ABCの友」に入ってはいるものの懐疑心が強く、酒と博打と女遊びに耽っている。
署名には大文字のRとだけ記す粋な男。
意味は、彼の名は大きいを表すグラント+フランス語でRの読みはアールではなくエール。なので、グランテールで大文字のエールと読ませているという言葉遊びで「R」とだけ名を署名する。
首領のアンジョルラスを非常な勢いで敬愛しており、どれくらいかというと公式で「君を信仰している」と発言するほど。
完璧主義で真面目なアンジョルラスには忌み嫌われていたが、暴動が失敗し、いざ銃殺される瞬間に和解し、手を携えて死んでいくことを許された。
映画
Thank you, Madame!
原作において、彼は「度外れな醜男」と形容され、天使のような美青年であるアンジョルラスと対比構造になっている。しかし2012年に公開されたミュージカル映画においては、なぜか超イケメン。そのため、映画を見てグランテールに目覚めた新規ファンは公式醜男設定を否定する傾向にあり、原作でグランテールにハマった古参ファンも、彼が醜いという設定をともすると忘れかける。そのうちこの設定は風化してしまうかもしれない。
原作にある「懐疑派が信念のひとに密着するのは、補色の法則と同じように簡単なことなのだ」という記述のためか、彼の服はアンジョルラスの服である赤色の補色である緑色の服である。
そんなイケメンなグランテールが酒場のマダムをディープキスで釣って椅子を奪う場面に、多くのマドモアゼルが昇天した。