概要
「ナンノ」の愛称で1980年代を席巻した80年代アイドルの代表格のひとり。
特に80年代後半にブロマイド年間売上1位になるなど、中山美穂・工藤静香・浅香唯と並び四天王の一角だった。
俳優としては、TVドラマ版「スケバン刑事」少女鉄仮面伝説で2代目麻宮サキこと五代陽子を演じたことで有名。悪を裁く際の決めセリフ「おまんら、許さんぜよ!」も代名詞となった。映画化もされており本作が代表作となる。
また、漫画原作で実写映画版「はいからさんが通る」の主演として花村紅緒を演じており、同名の主題歌も歌った。歌番組では紅緒を思わせる着物袴で歌う姿がビジュアル的な意味でも大きな印象を与え、後に大学の卒業式において女子大生の袴姿が浸透するようになったと言われる。
1990年代に入ると業界そのものの低迷も影響してか、アイドルとしての人気が下降し始めたことを機に、俳優業へとシフト。
アイドル全盛期にリアルタイムで彼女に夢中になった世代の業界人から現在も優遇を受けており、長期にわたり「笑っていいとも!」のレギュラーを務めたり、大河ドラマを筆頭にNHKのドラマには継続して出演を続けている。2023年9月放送の『仮面ライダーガッチャード』では、主人公・一ノ瀬宝太郎の母親である一ノ瀬珠美を演じている。
ただし、歌手活動を全くやっていない訳ではなく、番組で歌唱したり定期的にツアーを開催する等している。あくまで主軸を変えただけのようである。
2023年に長年所属していた芸能事務所ケイダッシュから独立し、個人事務所「サザンフィールド」所属となった。(事務所自体は元々ケイダッシュ所属前に設立済。)
私生活では、2011年に団体職員の一般男性との結婚を発表したが、2023年11月に夫が業務上横領の容疑で逮捕されたことを受け、同月28日に離婚を発表。
人物
同業者の本田美奈子や岡田有希子と仲が良く、堀越高校在籍時の同級生だった。しかし、両者共に早逝してしまっており、度々特集番組で取材を受けた際に彼女たちとの思い出話や哀悼のコメントを残している。
また、松本典子とは自身のコンサートに来てくれたことを機に連絡先を交換して仲良くなった。南野が急病で番組を欠席することとなった際には代打で出演していた。
余談
冨樫義博の「幽遊白書」のキャラクター、蔵馬の人間名「南野秀一」は彼女の名前から拝借したものである。
また、愛称の「ナンノ」であるが、彼女の一族である南野家の本来の読みこそ「ナンノ」だったことがNHKの番組「ファミリーヒストリー」で判明している。