概要
CV:天野由梨
アニメ第1部では
かつてクレフの弟子で、師匠やザガートと共にエメロード姫に仕えていた女性の魔導士(イル)。アニメ版では魔操士。
様々な魔法を操り、仕込み杖による接近戦も魔法騎士たちと互角以上に渡り合える腕前の持ち主。
ザガートに恋慕して師匠や主君を裏切るも、彼がエメロード姫と相思相愛であることを知らずに尽くした。
ザガート配下の中では明確に忠誠心を以て従っている数少ない配下の一人。
しかしザガートの私的な部下として離反以前より付き従っていたイノーバや、敗れて洗脳されたラファーガとは異なり、一方的な恋慕からエメロード姫を裏切っている。
つまり個人的な感情に走って抵抗もなくあっさりとエメロード姫を裏切ったため、かつての師であったクレフには悪感情を持たれており、押しつけがましい忠誠を嫌うザガート本人からも内心疎まれていた。戦いの末、魔法騎士の抹殺に2度(アニメ版では3度)失敗して見限られ、原作では消滅させられた。
アニメでは消滅せず、アスコットをそそのかして魔物を使った魔術を使い魔法騎士と対峙するも敗北。
アニメ第2部では
デボネアのもとに身を寄せていた。そこで再び魔法騎士の前に立つが、ランティスに敗れ幽閉される。
その後ザガートのこともあり暫くは誰にも心を開かなかったが、魔法騎士達に諭され、デボネアの居場所がセフィーロの裏にあることを告げたことでデボネアに呪殺された。
そのあまりにも救いのない最期は、彼女をおばさん呼ばわりし快く思っていなかった龍咲海でさえ涙を流すほど悲しいものだった。
セガサターン版『魔法騎士レイアース』では
エメロード姫がザガートを愛していた事を知って絶望し、真実なる火山で光達の前に現れ、自殺を覚悟した。
そして海の説得を無視して襲い掛かるが、結局敗北…消滅した。
スーパーファミコン版『魔法騎士レイアース』では
終盤でエメロード姫への嫉妬に狂って襲い掛かるが、ザガートに殺害される。
スパロボでは
スーパーロボット大戦T及びスーパーロボット大戦30に登場。
しかし何分ロボットに乗らないキャラのため、会話シーンで生身の魔法騎士達と魔法の撃ち合いをするシーンがある程度で、ゲーム上で直接戦うことはない。
Tではほぼ原作通りデボネアに殺される。
一方の30では最後まで生存し、デボネアが倒されたことでひっそりと落ち延びていった。
しかし愛するザガートもとっくに死亡してるし、生還したからと言って彼女はこれからどうすんのよとしか言い様が無い幕引き(本人曰く「これからの残る人生をザガート様を弔う事に捧げよう…」)だったので、救済と言えるかどうかは微妙な所。
ただ、ザガートを苦しめてきた『柱』制度を終わらせた魔法騎士に心の中で感謝しながら去っており、今後の人生は彼女次第といったところか。
ちなみに30では同じファンタジー系ロボット作品の敵役女幹部同士としてナイツ&マジックのケルヒルト・ヒエタカンナスとちょっとした友好を結んでいたが、彼女は最終的に戦死してしまうため、折角できた友人にも置いていかれる形になった。
ジャロウデクとの決戦時に最後までケルヒルトを倒さないと生存するが、その場合でも再会できたかは不明。
その後、追加DLCにおいてザガートの死に喪に服していたが、ドライクロイツに対して起きていた謎の軍団とそれを操る黒幕。そして黒幕の手でデボネアを蘇らせ再び力を蓄えるべく身を隠していたという衝撃的事実を知る。
散々こき使われた事に加え愛するザガートへの想いや(ルートにより)命を尽くし戦ったケルヒルトへの友情を受けせめて自分のできると思いデボネアに一矢報いるべく蘇ったデボネアを弱体化させることに成功させるが、直後デボネアの攻撃で重傷を負う、そしてデボネアを倒した後ザガートのいない世界に未練などないことを吐露、最期に彼の望みを果たせたことを満足しながら息を引き取った(そういう意味でTと比べ報われた結末と思える)。