曖昧さ回避
概要
CV:置鮎龍太郎
アニメ版オリジナルキャラクター。
かつてエメロード姫がザガートに贈った精獣であり、精霊の中でも最も魔力の高い精獣。
ザガートがエメロード姫を幽閉し、魔法騎士たちと戦うことを決めた後に、ザガートの役に立つために彼の力を借りて精獣の姿から人間の姿になり、アニメではザガート一派の副官を務める。
ザガートは自らの敗北をある程度予想していたのか、配下の者の殆どは戦後情状酌量の余地のあるメンバー(ザガートを盲目的に慕うアルシオーネ、差別を受けまだ幼いゆえに騙されやすいアスコット、外国のチゼータ出身で金銭契約で雇ったカルディナ、洗脳魔法で強制的に支配されたラファーガ)に厳選されており、イノーバはその烏合の衆を監視する役目を率先して務めた。
主(ザガート)を猊下と呼び、主の思いのために魔法騎士抹殺を誓う。
ザガートがイノーバを傍に置いたのは上述の通りエメロード姫がザガートに贈った精獣であり、相思相愛にもかかわらず柱制度の前では決して結ばれない二人にとって愛の証でもあった。
ザガート一派の殆どが敗走、鳳凰寺風の魔神・空神ウィンダムに敗れたことから再び元の精獣の姿に戻してもらうようにザガートに懇願した際は、「このセフィーロは意志の世界、何よりも心が勝る世界です。猊下の願いが叶わぬはずがございません」と述べた。
ザガートが自分の願い、エメロード姫を『柱』から解放させ普通の女性に戻す行為はセフィーロの崩壊を招きかねない邪悪な願いだと自嘲するもイノーバは「たとえ誰に悪の烙印を押されようと、私にとっては猊下のご意志が世界の全てです」と言い切り、二度と人間の姿に戻れないことを覚悟の上で元の精獣の姿に戻る。
精獣の姿で魔法騎士たちと相対し、本来の力を取り戻したイノーバの前では彼女たちの魔法や剣が全く通用しなかった。
しかし、エメロード姫の力が弱まったことで記憶を封印されていた弟のフェリオが姉から聞いた情報から、イノーバの弱点が額の宝石にあることを魔法騎士たちに教え、光の攻撃によってイノーバは壮絶な最期を遂げる。
イノーバが最後に思いを馳せたのはザガートであり、その死をザガートはもちろん、図らずも彼を死に追いやってしまったエメロード姫も悼んだ。
セガサターン版魔法騎士レイアースでは、光、海、風の三人が冒険の進行度に応じて絵日記を書く機能がついているが、ある方法で手に入れる黒の日記はイノーバの絵日記である。
絵日記に描かれるザガートは無表情だがどこかボンヤリとした様子で描かれており弟のランティス同様に天然なところがあった印象がある。
また本作においてイノーバは魔法騎士との戦いに敗れたアルシオーネに致命傷を負わせ、カルディナとラファーガを殺すなど、アニメより残忍な性格になっている。