読む前の注意
この記事は『ガンダムシリーズ』のファンの気分を損ねる可能性があります。
それでも良い方はこのまま記事をお読みください。
概要
2013年3月から4月にかけて、インターネット掲示板サイト「2ちゃんねる」の掲示板で展開された『機動戦士ガンダム』の二次創作小説の一つで三部構成となっている。
作者は不明だがシリーズを通して恐らく同一人物だと思われる。
主人公は原作アニメにおいて序盤で戦死してしまうガルマ・ザビが担当し、彼がMSに物申すことで一年戦争が『ギレンの野望』の如く変わっていくのが特徴。
詳細は以下の記事を参照
・『ガルマ「グフとか要らないんじゃあないか?」シャア「えっ」』
・『ララァ「大佐、私専用のザクレロが欲しいわ」シャア「えっ」』
原作との差異
時系列
本作はガルマが生存していることからホワイトベースが地球に降りた第5話「大気圏突入」から彼が戦死する第十話「ガルマ散る」までの間で分岐したものと思われる。
要となるグフの登場は第十二話「ジオンの脅威」からだが後の『ギレンの野望シリーズ』では開発レベル次第でこの時点で初期のA型からB型までが配備されていることもあるため一応矛盾はしていない(プロトタイプのことに関しては触れてはいけない)。
キャラ崩壊
主役のガルマも含めて原作と比べるとかなりキャラ崩壊を起こしているキャラが多い。
挙げるなら
・ガルマ以外のザビ家が全員地雷思想(特にギレンは重傷)
例:ジュアッグ⇒発案者はデキン公王
ザクレロ⇒発案者はキシリア
ビグザム⇒発案者はギレン
・テム・レイが酸素欠乏症で鬼才に変貌する(様子がおかしくなっているが、アムロ曰く「前よりキレがない」)
例:EXAMを解体してアレックスの強化システムに改造する(尚、パイロットは本来の予定だったアムロ)
整備性が悪くなるという理由でガンダムからコアブロックシステムを排除する。
MS適性が低いという理由でガンダム6号機のパイロットをユウ・カジマに変更(独断)
・シャアが所々でギャグキャラ化する。
・オデッサ作戦時にホワイトベース内がブライト派、反ブライト派、塩派に分裂している。
原作より優遇されるMS
本作の一番の特色。
原作では戦争末期という理由で不遇の扱いを受けた機体たちが救われている。但し、例外もいる。
この他にもいくつか存在するがそれは自分自身の目で確認していただきたい。
ニコニコ動画で
「謎の初心者」なるユーザーの手によって2015年2月から7月にかけてゆっくりボイスによるテキストの読み上げ式で動画化された。
大半はガンダムシリーズからのものを使用しているがところどころで関係のない作品(ナデシコ、イデオン、宇宙戦艦ヤマトなど)からも引用しているため、大変カオスな内容となっている。
毎回タイトルが異なるが後にYouTubeにてまとめられたヴァージョンが公開されているため、そちらを見ることをおススメする。
余談
度々入るナレーションとして永井一郎氏がクレジットされるが、これは初代ガンダムのナレーションが同氏であったことが由来
……なのだが、初代のナレーションはサイアム・ビストの回顧録という設定がなされたことで、この作品群の世界線における彼はジオン側のアレコレについてかなり詳細に掴んでいたことになった。
箱の意味を呪いに変えてしまった戦争の中で誰に指示されたわけでもなく、箱を知っていたわけでもないままに、呪いを願いと祈りに引き戻したたった三人の青年達の物語を彼はどんな想いで見ていたのだろうか