機体データ
概要
ジオン軍は地球侵攻作戦にあたり汎用量産型モビルスーツ、ザクⅡを地上用に改修しただけでは性能に限界があることを早期に察していた。
プロトタイプグフはその問題を解決すべくザクⅡをベースに装甲、推進装置、コクピット等全面的な見直しを図り陸戦用に特化させられた試作機である。
ツィマット社による競作のYMS-08高機動型試作機を下して開発計画を吸収・統合し、そのデータを基に後のMS-07『グフ』シリーズが作られることになる。
また、機体そのものはグフ飛行試験型のベースにもなり、量産型と違って3枚のキャノピーガラスに覆われたコクピットにその名残を見ることができる。
他に挙げられる量産型グフとの外見上の違いとして全周囲型のモノアイレール、機器が露出しノズルが3基になっている試作段階のランドセル、補助推進器が無くザクⅡと同じく動力パイプが露出している脚部などがある。
また腕部兵装も存在せず、通常のマニピュレーターとなっている。
まだ青が制式カラーとして採用されておらずサンドイエローを主体としたカラーリングとなっている。
THE ORIGINにおけるプロトタイプグフ
MSDに従来設定のプロトタイプグフがブグや局地型ガンダムのそれと同型の八洲重工製マシンガンとヒートホークを携行武装として設定されたうえで『YMS-07A-0 プロトタイプグフ 機動実証機』として登場している他、新たに『YMS-07B-0 プロトタイプグフ 戦術実証機』が設定された。
プロトタイプグフ 戦術実証機は両腕をヴァッフと同じくMW-01 01式後期型と規格を共有するアタッチメント式とし、それぞれ試作型ヒート・ロッドと後のフィンガー・バルカンに繋がる三連装マシンガンのアタッチメントを装着している。
どちらのアタッチメントもマニピュレーターとしての機能は有しておらず、三連装マシンガンの親指に相当する箇所はセンサーとなっている。
機体色は青く、元ジオニック社の社員の証言によるとランバ・ラルがテストパイロットを務めていたという。
ガンプラ
MSV版のプロトタイプグフは過去に1/100がMGでプレミアムバンダイ限定で発売されていた。
グフVer. 2.0、さらに遡ればザクⅡVer. 2.0の基本構造が流用されており、武器もザクマシンガン、ザクバズーカ、ヒートホークに加えグフのシールドとヒートソードが付属している。
大河原邦男氏の画稿と異なりモノアイレールの上部がグフ同様に中央で窄まっているため目つきが鋭い。
MSD版はHG THE ORIGINで戦術実証機が01式後期型の右腕部マニピュレーターアタッチメント付き(01式後期型には付属しておらず、戦術実証機を買うと左右の腕をマニピュレーターで揃えられる)で一般発売されており、過去にプレミアムバンダイで腕部と武器を差し替えた機動実証機がデザートイエローとブルーの2種類のカラーリングでそれぞれ発売されていた。
なお関節構造は同ブランドのシャア専用ザクⅡを踏襲している。