宇宙世紀のヒートロッド
『機動戦士ガンダム』に登場するグフの武装の一つである強力な電磁ウィップ。
敵機体に絡みつかせることで強力な電撃を食らわせたり、ビーム兵器や実弾兵器に絡みつかせて暴発させることができる。また素早く降れば敵機を切断することもできる。
資料によって効果はバラバラであり高熱と高圧電流を持つとする資料、微細な圧電アクチュエーターを内包するデンドリマーと、それを覆う伝導率の高い重合体とする資料、位相を変えることで分子量を変化させる高分子重合物を充填していることにより、伸縮を可能としているとした資料がみられる。
グフ・カスタムのヒートロッドは別名「ヒート・ワイヤー」であり、文字通りワイヤー状で溶断機能をオミットした代わりに射程距離と強度がアップしている。
グフ以外ではアッグガイの触腕はヒートロッドになっている。またドーベン・ウルフは、サイコミュ搭載以前にはグフと同様のヒートロッドを内蔵していたという設定になっている。
その他火星独立ジオン軍が使用するRFギャンもヒートロッドを装備しており、
同軍のRFグフは先端にビーム発生機能を取り付けた強化武器ビームロッドを装備している。
また、宇宙世紀0153年ではザンスカール帝国のMSジャバコもヒートロッドを装備しており、一年戦争から70年以上の刻を超えて有用な武装である事を示した。
アナザーガンダムのヒートロッド
『新機動戦記ガンダムW』に登場するガンダムエピオンおよびトールギスⅢの武器として登場。
外部作品ではスコーピオとアクエリアスも装備しているが、アクエリアスの方は心なしかグフのものに似ている。
こちらでは、高熱によって敵の装甲を撃ち抜く装備として扱われる。
『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』に登場するグフのリメイク・グフイグナイテッドにもスレイヤーウィップという同系統の武装が存在する。
亜種
海ヘビ
ハンブラビの武装である電磁ワイヤー。
グフ・カスタムのヒートロッドと同様に電子機器にダメージを与えたり、パイロットを気絶させたりする時に用いられる。
また、名称こそ不明だがギラ・ドーガも同じような武装を持つ。
ビームストリングス
電子機器やパイロットにダメージを与えたり用法次第では敵機の機動を制限させたり、ゾロアットの場合は複数機と連携する事によって『網』を形成して敵機の捕縛を行えたりと用途は幅広い。
モノフィラメント・ワイヤーカッター
ブリトヴァの武装であり、文字通り敵機を切断できるワイヤーであり、作中ではMSを容易くバラバラに切り裂いていた。
エグナーウィップ
『機動戦士ガンダム00』に登場した兵器。
上述の海ヘビに近い機能を持つ。
余談
ガンダムシリーズではないが、ゲーム『サイバーボッツ』のヴァリアント・アーマー・ジャッカルも使用する。
関連タグ
ヒート・ロッド:表記揺れ。