■注意■
この記事は特定の人物・キャラクター等を記載・誹謗中傷する項目ではありません
概要
「普通ではない事」を表す言葉で、気がふれていることを表す。他の表記として「気狂い」、「気違い」、「基地外」など。婉曲表現としては「Kワード」というものがある。
ネット上では「(相手が)頭おかしい」といった意味で安易に使われることも多いが、現在では差別用語の1つと見なされており、公共の場でこの言葉を用いるのは勧めない。
上記の意味に加え何かの物事に熱中する人を、半ば自虐的な意味も含め「○○きちがい」とか「○○キチ」といっていた。この場合は今でいう「○○マニア」や「○○オタク」と同様の意味であり必ずしも蔑称では無く、良い意味や愛称で使われることもあった。
むしろ「おたく」なんかは最初は批判用語として登場しており、差別的な意味を持つとされた時期が長く、英訳のmaniaやnerdも差別用語とされる場合もあった。
かつては日常的に用いられていたこともあり、昔のTVアニメなどでは「キチガイ」やそれに類する言葉がよく使われていた。現在では放送禁止用語であるため、こうした作品が再放送される際には「キチガイ」の箇所を無音にする処理が施されていた(『巨人の星』『天才バカボン』『海のトリトン』『ルパン三世PART1』など)。
しかし放送禁止となってからも巷の会話では使われ続け、21世紀になってからは、ネットの普及で再びこの用語が表立って復活。言葉狩りであると批判する意見も多く、ネット界隈ではこうした傾向に反発するかのように「キチガイ」という言葉が日常的に使われるようになった。
ネットでの氾濫の中で用法が変わっていき、もともと「行動や言動が常軌を逸している人」などを(揶揄を込めて)表す言葉であったがそれが転じて統合失調症など精神障がい者の蔑称としても使われるようになり、自主規制がむしろ逆効果になった。
逆に狂気の天才というようなポジティブな意味での「キチガイ」の用法も登場し(変態も同様)、『チャージマン研!』関連タグでの使用、「よくもこんなキチガイイラストを!」はその代表例である。
2010年代では冒頭に「歴史的価値などから修正措置を行わない」といった注意文を表示することで、視聴者に理解を求めることも増えている。
とはいえ、どのような意味で用いるにせよ他者に対して使った場合相手を大きく傷つける可能性があるのは事実である。そのため日常生活で安易に用いることは避けるべきだろう。
また、同音異義語に「季違い」というものがある。これは俳句において季節外れの季語を用いた際に使う言葉であり、近年では「季節違い」「季語違い」と言い直されるケースも多い。
関連タグ
狂う 気が違う 狂気 乱心 狂乱 発狂 血迷う キ印 マジキチ 変質者 狂者 瘋癲 惑乱 悩乱 錯乱 発禁 切れるcrazy madness 瘋子(疯子、中国語) 悪口 変人
マッドサイエンティスト MAD イカれたメンバーを紹介するぜ!
キチガイバト…キカイダー01に登場する怪人。ストレートすぎる名称から後年の書籍では「クレージーピジョン」になっている。
キチガイレコード…チャージマン研!に登場するセリフ。奇しくもキカイダー01のキチガイバト登場回と同年に放送された。
釣りキチ三平…「釣りキチガイ」の略であり言葉狩りと呼ばれる現象に遭ったことも。現在ではこの名称で放送するのは問題なく、漫画では「平成版釣りキチ三平」も出版されている。
ソウルイーター…作品全体として狂気を取り扱っており、そのため社会的許容が認められないとされるキャラが多い。
不思議の国のアリス…帽子屋、三月ウサギ、眠りネズミは言うに及ばず、チェシャ猫に至っては自分がキチガイであることを論理的に証明している。
キリト(PIERROT)…ライブでのピエラー(PIERROTファン)への煽り文句に多用する。でもピエラーにとってはご褒美です。地上波生放送でのライブ中継でも躊躇いなく使うため、しばしばピー音がかかる。
ズンドコベロンチョ…『世にも奇妙な物語』の作品の1つ。この言葉を知らないと驚愕と失望を浴びせられ、その言葉を教えようとせず意味を知らずに知ったかぶりをしている。
いつか誰かが……『地獄少女』宵伽の第3話。性格に問題の多い祖母・両親・姉に苦しむ兄妹の悲劇を描いた回。特に従兄弟である男子高校生が常軌を逸した異常性の持ち主である。詳細は当該項目を参照。
フランドール・スカーレット…東方projectで度々言われる。忙しい人の幻想郷シリーズに至っては本人自ら自分がキチガイとみんなから思われていると言う旨の発言をしようとして霧雨魔理沙にキ・チ・ガ…の部分で止められている。詳細は当該項目参照。
肉蝮…『闇金ウシジマくん』の登場人物。作中で明確にキチガイと呼ばれた狂人である。
クレージーゴン…『ウルトラセブン』に登場したロボット怪獣。作中で司令塔を失い暴走したことから「きちがいロボット」の異名が付いていた時期がある(流石に今は「ロボット怪獣」となっている)。名前も狂気を意味する「crazy」に由来。
ガラスの仮面…第1話から主人公が「きちがい」呼ばわりされる漫画作品。アニメ版などの他媒体では「異常」「どうかしてる」という表現に修正されている。