概要
現在、一般的に広く使われている字は「気」の方だが、それは「氣」が旧字体というわけではなく、漢字の見直しが行われた第二次世界大戦後に「気」が常用化されたためである。
漢字としての意味
そもそもが気功などで広く知られているように、体内エネルギーの概念としても使われている。
これらは中国哲学上で扱われていた事で、この漢字を含む言葉として「元氣(元気)」「病氣(病気)」「氣持ち(気持ち)」などがある。
「気」と「氣」の違いは「气(きがまえ)」の中が「〆(しめ)」か「米(こめ)」であるが、この中にある字の意味として「〆(しめ)」が『エネルギーを外に出さない、また閉じ込められている』という意味なのに対し、「米(こめ)」は『エネルギーが八方に広がる、放出されている』という意味になる。
つまり、人間の気持ちやエネルギーを指す場合は、使い方に差が出るような違いになっている。
ちなみに、「気」が常用化される前は「氣」の簡易字として「氕」があったが、こちらは現在で使われることはあまり見なくなり、理由は前述の漢字の見直しの際に「気」が新字として採用されたためである。
子どもの名付けには「気」と「氣」のどちらも使える。
関連語彙
合気道:現在でも『合氣道』という形で使う流派もある。