解説
プラント最高評議会において、シーゲル・クラインをその領袖として『地球連合との早期講和』と『ナチュラルとコーディネイターの融和』を目標に、穏健路線を採るようになった政治派閥。
あくまで穏健派の政治派閥であり、急進派かつ武闘寄りのザラ派ほどの戦力は保持していない。第一次連合・プラント大戦下において、フリーダム強奪事件を契機にシーゲル含む主要人物が何名か暗殺されたことでクライン派は瓦解する。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では、終盤に総司令官のパトリック・ザラが部下に射殺されたことでザフト中枢の指揮系統が崩壊、現場の混乱を収める為にエザリア・ジュール達ザラ派を拘束した。その後、臨時最高評議会ではアイリーン・カナーバが臨時議長となったことである程度は力を盛り返すが、先の戦争の責任を取る形で総辞職しており、ギルバート・デュランダル達次の最高評議会に跡を託し、その後の動向は書かれていない。
なお、三隻同盟のうちアスラン・ザラやラクス・クラインなどの元プラントの人員の亡命の処理を担ったのは、この臨時最高評議会である。
構成員の一部は、シーゲル・クラインの娘であるラクス・クラインらを支えるために情報組織ターミナルへ合流している。特にドムトルーパー隊三人組(ヒルダ・ハーケン、ヘルベルト・フォン・ラインハルト、マーズ・シメオン)および工廠ファクトリーはクライン派の所属である事が明言されている。この中で、ヒルダ・ハーケンがラクス・クラインの熱烈な信奉者であるからか、後述の軍事勢力に『クライン派』と言う呼称が使われている。
議員
構成員
元構成員
- ユーリ・アマルフィ(戦時中にザラ派へ転向)
パイロット
組織
新生クライン派
ラクス・クラインの配下の軍事勢力(歌姫の騎士団)の事を、シーゲル・クラインの娘であるラクス・クラインが首魁である影響からか、クライン派と呼称する場合がある。要するに『父親の政治派閥とその戦力を娘が引き継いだ』と解釈された結果である。
但し、政治派閥でも無く思想も方法も全く異なるためこの呼称は適切ではない。こちらについては歌姫の騎士団の記事を参照。
世界平和監視機構コンパスはこの流れを汲んでこそいるが、組織自体はオーブ連合首長国・プラント・大西洋連邦が共同で設立した組織であり、こちらもクライン派と呼称するには適切ではない。
補足
ザフトのMSパイロットが派閥に所属しているのは何もクライン派のみと言うこともなく、ザラ派にも「サトー隊」を始めとするザフトのMS部隊が所属している。