概要
「タイムボカンシリーズ」に欠かせない三悪ポジションの3人。
本作では「怪盗きらめきマンを追う刑事トリオ」という役どころで、「悪役」というより「敵役」に近い。しかし「やられ役」という立場には変わりない(テーマソング「懐盗ドロンボー」でも、正義という扱いに戸惑いをもっていることが歌われている)。
ジュテーム署の捜査一課(現実の警察組織とは異なる)に所属するが、周囲からは「捜査ス課」と呼ばれている。
スポンサーのどきどきドグリンの指示を受けて、きらめきマン逮捕に挑むが、いつも負けてしまい、反省会を開くのがお約束。
メンバー
ルージュ
CV:小原乃梨子
ジュテーム署の女刑事。27歳。妖艶な美女というこれまでの歴代女ボスと比較して、幾分幼く愛らしいルックスにデザインされている。
自慢の美貌はジュテーム署一番ではあるのだが、窓際族の三人に対する署内の評判は「ジュテーム署の粗大ゴミ」と非常に悪い。
ヒエール
CV:八奈見乗児
ルージュの同僚で元科学者。29歳。武器やメカの開発と操縦を担当する。
頭脳明晰であるが、歴代頭脳系キャラクターの外観をほぼそのまま受け継いでいるので外見はお世辞にもいいとはいえない。
オンドレー
CV:たてかべ和也
ルージュの同僚。30歳。力仕事を担当する。食欲と怪力だけが取り柄。
カラオケが大好きらしく、マイマイクを持っている。
関係者
スポンサー
どきどきドグリン
CV:滝口順平
花の刑事トリオをサポートする謎の土偶。
かつて三人が最果ての交番に追いやられていた時に、突如現れ出世の為に協力する代わりに怪盗きらめきマンを逮捕する様に進言する。
どこからともなく現れては三人に命令を下す。
真の目的は最終回で明らかに…。
ジュテーム署の警察官
オデコロン
CV:青森伸
ジュテーム署の署長にしてきらめきマン1号ことリップの父親。
オネエ口調と名前通りの頭髪が特徴。
花デカトリオには常に悩まされている。
メトロ
CV:中嶋聡彦
ジュテーム署の課長で花デカトリオの上司。
オデコロン同様、三人の行動に頭を抱える日々を送っている。
顔がデカイ。
シネマ、シャトー
メトロの部下として共に行動している事が多い刑事達。
個々が目立つ事はあまり無い。
コマンタレ
CV:高橋美佳子
捜査一課のマスコット的な少女。19歳。
一応ルージュの事は先輩として慕っているが、三人の扱いはそのものは他の署員と大して変わらない。
警察の仕事が暇だとラウンドガールの仕事をしている。
主なメカとワンポイントキャラ
巨大メカのコアメカ
ワンダーブル
CV:遠藤純一
花デカトリオの搭乗するブルドッグの顔をモチーフにしたメカで、本作の巨大メカのコア。
ジュテーム署のパトカーをヒエールが改造し誕生した。
ヒエールが携帯しているラッパを吹くとどこからともなく現れる。
コックピットメカ
おだてブタ
CV:中嶋聡彦
シリーズお馴染みのブタメカ。
台詞の区切り方が旧来と少し異なるが出番は同じ。
「ブタも、おだてりゃ、木に登る」
オロカブ
CV:小桜エツコ
『ヤットデタマン』で初登場して以降、ブタに次いで登場頻度の高いメカ。
三人の敗北後に登場する役どころはこれまでと同じ。
本作ではいつもの台詞以外にも「愚か!愚か!」と慌て走り回るなど更に登場バリエーションが増えた。
「愚か…ブ」
ウッス団長
CV:関口英司
花の刑事トリオを激励する際に登場する、三人組の臼のメカ。
普段は中央の団長が仕切っているように見えるが、第24話でコックピットメカの楽屋の存在が明かされた際には団長が団員の一人に物腰低く接していた。
寅さんクマ
CV:遠藤純一
ヒエールのギャグに対して余計なおせっかいを言う為に登場する。
無敵はステーキ
CV:関口英司
『ゼンダマン』の主題歌の歌詞をパロディしたメカ。
自分の名前にもなっている台詞を言うと、台座が反転しステーキになる。
ワンポイントキャラ
コッパミジンコ
花デカトリオのメカが爆発する直前によく登場する。
その名の通り、一匹のミジンコが複数に分裂する。
「木っ端微塵…コ!!」
時トキ
CV:小桜エツコ
場面転換時によく登場するトキ。
「そのトキ!」
そのコロ
CV:川上とも子
時トキと同じく場面転換時に登場する事がある犬。
胴体が『ヤッターマン』のオモッチャマと同じサイコロになっている。
「そのコロ!」
ブッタマゲ
CV:関口英司
主に登場キャラが驚いたりした際に登場するブタ。
下記の台詞と共に髷が爆発する。
「ブッタマゲ~!!」
笛吹きの少年
CV:小桜エツコ
登場キャラが首を傾げるような状況やあり得ない事が起こった際に登場。
笛を吹いてツッコミを入れる。
「それって変じゃん!」
主な台詞
- 「ウイウイサー!!」
本作に於ける頭脳担当と怪力担当の返答。
- 「ポチッとな」
シリーズ恒例の頭脳担当の台詞。
本作では『ヤッターマン』時の台詞が採用され、以降のシリーズでも基本的にこちらで統一されている。
- 「ヒュポポーン!!」
ズッコケる際に頻繁に使用。
『逆転イッパツマン』の「シビビーン!」の発展型で、こちらは小型のロケットまたはミサイルを担ぎ飛び回る事が多い。
- 「フララーン……!」
「ヒュポポーン」に変わり、後半から使われたズッコケリアクション。飛び回らなくなり、『オタスケマン』までのリアクションに近い形になっている。
なお、劇中で「新しく考案された」とあるが、本作EDは最初から「フララン ランデブー」となっている。
これは昭和の頃とのアニメ産業の構造の変化が原因と思われる。
本作放映時は、制作側は期日までに放映キー局に納品しなければならなかったため、主題歌の準備、OP・ED動画と本編の制作が並行して行われていた。
本作の場合、ED曲収録終了時点で、半~第1クールの制作は終了することとなる。