基礎データ
全国図鑑 | No.1005 |
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パルデア図鑑 | No.397 |
ローマ字表記 | Todorokutsuki |
ぶんるい | パラドックスポケモン |
タイプ | ドラゴン/あく |
特性 | こだいかっせい |
高さ | 2.0m |
重さ | 380.0Kg |
せいべつ | 不明 |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
他言語版の名称
ドイツ語 | Donnersichel |
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英語 | Roaring Moon |
スペイン語 | Bramaluna |
フランス語 | Rugit-Lune |
イタリア語 | Lunaruggente |
韓国語 | 고동치는달 |
中国語(簡体字) | 轰鸣月 |
中国語(繁体字) | 轟鳴月 |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』から登場したボーマンダのこだいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
名称の由来はそのまま「轟く月」からで、ある意味仮称に近い。
ボーマンダよりも大きい両翼の形は鳥を思わせるが、黒い尾羽で繋がったことで三日月の様なシルエットになっており、かの「血に濡れた三日月」ことメガボーマンダを彷彿とさせる。
「月刊オーカルチャー」でも直接的な公言はされていないが「他の地域で発生するボーマンダに起きる現象の結果に酷似している」と、関連が指摘されている。
また、ボーマンダと比べると前脚が大きく肘に当たる部分がはっきりしており、フィールドでのモーションを見るに、陸上での機動力も相応に高い模様。
現代種ではコモルーの名残として腹部にあった白い外殻も、こちらはタツベイよろしく頭に備えているのが特徴的。
無論凶暴性も現代のボーマンダの比ではなく、羽毛をまき散らしながら高速で飛びまわり、獲物を襲う。生息していた時代に捕食者として、相当な猛威を振るっていた事は想像に難くない。
色違いはボーマンダ同様青い体色がエメラルドグリーンとなり、頬と腕の毛や羽先が黄色になる。
ゲームでの特徴
『ザ・ホームウェイ』にてゼロラボで対峙するが、この個体はブーストエナジー持ちで特性「こだいかっせい」を発動させる。
クリア後、エリアゼロの第三観測所付近の洞窟で、一見分かりにくい場所に出現して捕獲する事が可能。また、地下でもかなりの低確率で出現する。
待機モーションは空を飛んでいる状態と着地している状態の2種類あり、トレーナー戦では空を飛んでいる状態で固定される。
パラドックスポケモンの中で一番色違いを効率よく狙いづらいポケモンでもある。
その理由はサンドウィッチであくまたはドラゴンのかがやきパワーやそうぐうパワーを掛けた際、トドロクツキと全く同じタイプのポケモンも一緒に出現しやすくなるため。更に言うと地下だけに限れば片方のタイプが共通のポケモンが他にもおり、普段トドロクツキが出やすい洞窟に至っては更にこのポケモン達も加わる。
そのため、効率よく色違いを狙える方法が確立されている他のパラドックスポケモンと比べて、入手難易度が上がってしまっている。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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トドロクツキ | 105 | 139 | 71 | 55 | 101 | 119 | 590 |
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 | 600 |
メガボーマンダ | 95 | 145 | 130 | 120 | 90 | 120 | 700 |
合計値590と屈指の性能を持ちながら特攻に55しか振られていない驚異の無駄の無さが魅力。
原種に比べれば合計値自体は下がってしまっているが、他のステータスは防御を除いて非常に高水準であり、じしん・ストーンエッジなどの高威力の物理技も揃っているため全ドラゴンの中でもトップクラスの破壊力を持つと言える。
特にA139はSVのドラゴンタイプという括りの中ではセグレイブに次ぐ程。
しかし一致技の威力がセグレイブ程優れていないため、素の火力に関しては種族値の高さに反して意外と控えめ。
しかも原種のボーマンダや同タイプのサザンドラを強力足らしめていた高威力の特殊技がさすがに採用しづらくなっているのが欠点で、シンプルに物理受けに止められやすい。HPと防御に強く育てたキョジオーンやテツノカイナなどは特に苦手。じしんを採用すれば倒せない事はないが技スペースが足りるかどうか。
また、素早さ種族値119は十分高い数値なのだが、自身より素早いポケモンのほとんどが相性で不利な相手が多いのもなかなかに悩ましい。ハバタクカミやテツノツツミ相手には更にブーストエナジーで高すぎる素早さを更に上げられてしまい、りゅうのまいを積んでも追い抜くことができず、テラスタルを駆使しないと逆に上から縛られてしまう。また、ふいうち等先制技も覚えることはできない。
素早さを積む場合スケイルショットがあるが、不安定な攻撃性能に加えやや低めな防御を削るため、変化技だが攻撃も同時に積めるりゅうのまいの方が使いやすいか。
原種が覚えられないとんぼがえりが使えるのでサイクル(交代)戦で有利を取っていきたいところだが、ブーストエナジーとの相性は最悪なので型を選ぶ。また、サザンドラ同様にとんぼがえりを使われると2倍弱点で入ってしまうことも頭に入れた方がいい。
持ち物は自慢のパワーを活かせる「いのちのたま」や「ブーストエナジー」、フェアリータイプに対する出落ちを防げる「きあいのタスキ」が無難なところか。耐性が悪くはなく、サイクル戦適性もあるため、「こだわりハチマキ」や「こだわりスカーフ」とも好相性。
その他受けループなどの対策としてくらいつくやちょうはつ等を採用した場合は追加効果に負けないおんみつマントなども候補に入る。
テラスタルは上記のブーストエナジー+アクロバットコンボの威力をさらに高めるひこうテラスタルが人気。だれが呼んだか「擬似メガマンダ戦法」。弱点も多く消せるが、こおり弱点は共通なので注意。
これに「りゅうのまい」を加えたパワーとスピードを活かす型がメイン。
次点のテラスタル候補はフェアリーとこおりを半減できるはがねやほのお。攻撃面の相性も悪くなく、ほのおの場合は「こだいかっせい」を活かして晴れパに組み込むパターンもある。くらいつくを使用して受けループに特化したい場合はどくびしの回収も可能になるどくも候補に入るだろう。
シーズン4後半に入るとランク上位層でHBベースの「ゴツゴツメット」型が流行。「くらいつく」で相手を逃さず、マスカーニャのどくびしで相手を疲弊させるのがこの型の持ち味。
ダブルバトルでも高火力を兼ね備えた「おいかぜ」サポーターとして活躍しており、「くらいつく」で対面固定する型、「ワイドブレイカー」でデバフを撒く型なども一定数存在する。
欠点としてはとにかく癖が強すぎる事。
高速物理アタッカーの極みとも言える種族値を持ちながら、一致技は威力が低かったり行動制限がかかったりただでさえ低い物理耐久が犠牲になったり……と、とにかく単純に振り回すのには向かないものばかりが大量に揃ってしまっている。
ブーストエナジー+アクロバットによるコンボも古代種にもかかわらず晴れ状態の場に出してしまうとブーストエナジーが消費されず逆に弱体化すると言う謎の現象を引き起こす上にコンボも潰れたりする。
(最初期は先にブーストエナジーが消費される仕様だったため晴れ状態でも問題なかったのだが、アップデートによって発動順が逆になってしまったため強化できなくなった)
シーズン4の上位層で流行した耐久型に関しても主力技は「くらいつく」であるため、相手を間違えるとかえって起点にされかねない可能性ができる。
……と、どれもこれも一筋縄ではいかない戦法が揃っている。
更に物理耐久もお世辞に高いとは言えない。無振りだと無振りパオジアンよりちょっと硬い程度であり、耐久調整を施さないとカイリューのノーマルテラスタル+しんそくで余裕の確定2発を取られてしまう。積む隙を作るためにもある程度物理耐久を確保した方が良いか。因みに物理耐久に振らないとピィのじゃれつくで一撃である。
一応特殊耐久の方はそれなりにあり、テラスタルで等倍タイプになればHP116特防4振りで補正なし特攻252振りハバタクカミのこだわりメガネ+フェアリーテラスタル+ムーンフォースを確定で耐える事が可能なくらいには硬い。
このように強いポケモンではあるのだが、はっきりと汎用性はドブに捨てていると言い切っていい。
「とりあえず採用」ではまず真価を発揮する事はできない、まさにあくタイプの極みと言えるポケモンである。
上位陣の評価の高さに反して採用率がいまいち伸び悩むのは、この汎用性のなさ=入るパーティを選ぶと言うのが大きく影響していると言える。
シリーズ3に入ると四災が追加されたが、パオジアンという難敵が立ちはだかり、使用率がガタ落ち。そちらには火力でも速度でも負けており、主力技で悉く抜群を突かれるため、彼のいる環境ではステルスロックによるタスキ潰しに加えてりゅうのまいやブーストエナジーによるすばやさ上昇もないと基本的に打ち勝つ事ができないため、非常に動かしづらくなった。
一方でイーユイに対してはこだわりメガネや抜群テラスタルのテラバーストでもない限り何度か耐える事が可能。状況次第ではりゅうのまいの起点にしてしまえる。
DLC前編・碧の仮面ではなんと技マシンではたきおとすを習得した。
トドロクツキは非伝説習得者の中で最も攻撃が高く、攻撃特化にりゅうのまいとこだいかっせいを乗せれば、それまでテラスタル無しでは苦戦を強いられていた強豪たちの一撃粉砕を可能とし、ステロを加算すればパオジアンすら半減をものともせずワンパンが狙えるほどに凄まじいものとなる。
それまで一致技の使い勝手の悪さに悩まされてきたが、条件付きとはいえ悪技の最高打点が更新された結果この難点は大きく改善され、使い勝手がかなり向上することとなった。
そうしたことからシーズン10終盤には上位帯で使用者が目立つようになり、シーズン11には使用率18位を記録。シーズン3での使用率13位に着実に近づく結果となり、更にシーズン12では使用率10位をマークしたことで遂にこれを超えるに至った。シーズン11の最終上位構築には、HABS「りゅうのまい」「はねやすめ」ハイブリッド型が散見された他、新技が追加される前から生まれていた型のブラッシュアップが為されるなど様々な戦法で活躍している。
シーズン13頃からアローラキュウコンの「ゆきふらし」+「オーロラベール」や「アンコール」で起点を作ってから暴れる「アロキュウツキ」コンビが流行。
DLC後編・藍の円盤の配信でレギュレーションFとなったシーズン14時点で使用率は15位とまずまずの位置に。大した強化はなく、技マシンの新規習得技はドラゴンエールのみ。ダブルバトル用の技ではあるが果たしてこのポケモンが使用する暇はあるか。
新たに追加されたブリジュラスやタケルライコにはやや不利だが事前にりゅうのまいを積んでじしんで倒してしまうことも可能なため、一概に不利とは言えない。
シーズン15終盤には、準速のパオジアンやハバタクカミまで抜けるようき最速AS252「こだわりハチマキ」「テラバースト(どく)」型を一部の上位帯が使用していた。「テラバースト(どく)」はオーガポンやアシレーヌ、アローラキュウコンへの打点にもなる
しかしシリーズ7になるとコライドンやミライドンに同じドラゴンとして居場所を追われることが目立つようになった。特にコライドンとは相性が悪いので猶更である。フェアリー4倍弱点持ちを2匹も採用したくないという事情も間違いなくあろう。
使用トレーナー
余談
古代の姿がメガシンカした姿に酷似している点は、メガプテラの『メガシンカがかつてのプテラの真の姿ではないか』という説を彷彿させる(尤もこちらは先祖返りであるのに対し、あちらは古代で生きていた時の姿という違いはあるが)。
黄色い目に赤い涙ラインという特徴はデビルマン(アニメ版)を思わせるものだが、関連性は不明(原種の時点で翼と体色がデビルマンに似ているという指摘はあったりするが)。
タイプがモロにあくタイプなのもそういう事だったりするのだろうか。
ちなみに上述のメガシンカとの関連性を仄めかす記述に関してだが、まさか伏線だと思ったプレイヤーは多くなかっただろう。ただしカロス地方にはメガボーマンダはいないが。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
1004.イーユイ→1005.トドロクツキ→1006.テツノブジン
パラドックス順
0995.テツノイバラ←・→1006.テツノブジン
こだいのすがた順
0989.スナノケガワ←・→1007.??????/ツバサノオウ
同複合タイプ
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