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基礎データ

全国図鑑No.0748
アローラ図鑑No.137
ガラル図鑑No.308
パルデア図鑑No.345
ローマ字表記Dohidoide
分類ヒトデナシポケモン
タイプどく / みず
高さ0.7m
重さ14.5kg
せいべつ50%♂・50%♀
特性ひとでなし / じゅうなん / さいせいりょく隠れ特性
タマゴグループすいちゅう1

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語ドヒドイデ程度を強調する「ど」+ヒドイデ
英語・スペイン語・イタリア語Toxapextoxic(有毒な)+apex(頂点)
ドイツ語Aggrostellaaggressiv(攻撃的)+groß(大きい)+stella marina(ラテン語でヒトデ)
フランス語Prédastérieprédateur(捕食者)+astérie(ヒトデ)
韓国語더시마사리더(もっと)+심하다(ひどい)+불가사리(ヒトデ)
中国語(簡体字)超坏星超坏(超悪い)+海星(ヒトデ)
中国語(繁体字)超壞星超壞(超悪い)+海星(ヒトデ)
ロシア語Токсапекс英語の転写
タイ語โดฮิโดอิเดะ日本語の転写

進化

ヒドイデドヒドイデ(Lv38)

概要

ヒドイデの進化形。12本に増えた触手はより大きくしっかりした形状になったが、本体は相対的に小さくなった。

変わらず海底をはい回っているが、サニーゴの頭の珊瑚だけでは食い足らず、サニーゴ本体まで貪り食うようになったようだ。

モチーフであるオニヒトデよろしく、通った跡に残るのは喰い殺したサニーゴのカスばかり。なんたるド級のひどいやつか!

触手を全て下に降ろすと、本体を綺麗に覆い隠して守るドーム状になり、潮の流れも受け流せるのでとても快適らしい。中央のツノで潮の流れを察知し周囲を探る事も出来るが、そのままでは前が見えないので、普段は前方の触手2本を上に持ち上げている。

近距離攻撃に使用するのも正面の2本で、遠隔攻撃をする際は正面の2本の触手で身体を支えて立ち上がり、敵に向けた全ての毒針を一斉に放つ。

体内の毒袋にたっぷり溜めこんだ猛毒はヒドイデより凶悪で、ホエルオーのように巨大な相手ですら三日三晩激痛に苦しみ、後遺症まで残ってしまうという。

元ネタが暖かい海に住むオニヒトデなので寒さには非常に弱いが、餌としているサニーゴとは違って雪の降るガラル地方の北海にも何とか定着する事に成功している。

脚を使って体をドーム状にする事で本体を覆い、体を温めているとの事。彼らの努力は何とも涙ぐましい。その内リージョンフォームにでも変化するのかもしれない。

パルデア地方では温かな海流が流れ込む場所を巡ってハギギシリと激しく争っているが、あちらはエスパータイプが入っている為に分が悪い様だ。

色違いは体色がパッションピンクになる。

性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
50631525314235495

「ぼうぎょ」「とくぼう」に極端に偏ったステータスを持つ。また、第7世代ポケモンの特徴なのか進化前より「すばやさ」が下がっている。

ただしHPは進化前から一切上がっておらず、耐久が物凄く高いというわけではない。と言ってもギルガルド(シールドフォルム)並にはあるのでタイプ不一致の弱点攻撃では中々倒れない。

半減8タイプと耐性が多く、「じこさいせい」も使用できるため持久戦に向く。

攻撃面は貧弱だが、「どく」「もうどく」を浴びた相手に確定で急所に当たる固有特性ひとでなしがあるので、どくどく」などの技+「ベノムショック実質威力195が実現する。

もう1つの特性じゅうなんは元々鈍足でありマヒ状態はそこまで驚異ではないため残念ながらハズレ特性である。使い道はせいぜいマヒ状態による行動不能を防げる程度か。

隠れ特性はさいせいりょくで、交代を駆使したサイクル戦も展開でき、現在ではこちらの方が主流。

こちらは「ねっとう」や「くろいきり」(タマゴわざのみ)を採用して相手の火力をとことん削ぎ落とす。

専用技であるトーチカはそのターンの自分への攻撃を防ぎ、更に直接攻撃をした相手には毒を浴びせるというもの。「ひとでなし」とは非常に相性が良く、「さいせいりょく」でも物持ちに貢献する。

ただし戦法の大半が状態異常や変化技に依存する為、「ちょうはつ」などで発動を阻止されたり「みがわり」などで無効化されたりすると機能不全に陥る。

押し返すだけの火力はないに等しいので相手の戦法をよく見極めること。

以上のように、獰猛な設定とは裏腹に、直接自分で仕留めにいくよりも受けループ、仲間のサポートや起点づくりで真価を発揮するポケモンと言える。

まあ、設定と実際の性能がかみ合わないのはポケモンではよくあることであるが。

世代ごとの変遷

第七世代から受けループ要員として抜擢された。レーティングバトルではSM期、USUM期に各1シーズン、最終1位構築での採用実績を持つ。

「ちょうはつ」の実行犯がミストフィールドを展開してくるカプ・レヒレだった際のやり返しにどくづき搭載者が増加傾向にある。

どくづきは特殊高耐久物理紙耐久のウルガモスなどへの遂行手段としても優秀。おにびが来たらごめんなさいではある。

大抵5回当たれば倒せるので、どんな事態が発生すると困るかで技を吟味しよう。

ただ、タイプ一致の大技に対する受けは無理が生じやすい。

特にカプ・コケコでんき技やカプ・テテフエスパー技、一撃必殺技が来られたら控えにそれらを軽減、無効化できるポケモンがいない限りもう死の宣告である。

また、上記のように素の火力が低く変化技の比重が大きくなりがちなので、8世代目の新要素であるダイマックスとの相性もあまり良くない。

一応「ダイウォール」込みで相手のダイマックスを振り切るのに使えなくはないが…。

ポケモンSVでも続投しているものの、

・ねっとう没収

・じこさいせいのPPが半減

・攻撃系のポケモンではないのでテラスタルも受け専用にしか使えない

・「くろいヘドロ」型の場合、テラスタイプが実質どくタイプで固定となる。

と、これだけでもかなりキツめの弱体化を受けてしまっている。

特に「ねっとう」を奪われる事は事実上物理受けでの耐久が半減したという事にも等しく、ドヒドイデは今後方針変更を余儀なくされる事になるだろう。更に言うとこの技、DLCにてわざマシンとして復活したものの、なんとドヒドイデは覚えることが出来なくなっていた。

新たに習得した技でめぼしいのは「はかいこうせん」、「ひやみず」、「アシッドボム」程度か。

この世代で「ねっとう」を失った影響は大きく、「どくどく」、「じこさいせい」、「トーチカ」、「くろいきり」or「どくびし」というノーウエポン型も珍しくなかった。

そのため、「ちょうはつ」が死活問題となり、「メンタルハーブ」型が目立つように。また、どくテラスタル以外が可能になるように「たべのこし」を持たせた型も。

テラスタルは「くろいヘドロ」と好相性などくに始まり、「キノコのほうし」対策のくさ、素のタイプ上呼びにくいはがねやどくを警戒せずに済む上に苦手がちなドラゴンに強くなれるフェアリー、弱点僅少のみず、ノーマル、じめん対策のひこう、でんき対策のじめんというのもある。中には「まとわりつく」での遂行速度を高められるむしというのも。むしテラスタル型に関しては、テラスタル状態の時にテラスタイプと同じタイプの技が原則威力60以上保証となる仕様と「まとわりつく」が好相性で、同じことがみずテラスタル「ひやみず」型にも当てはまる。

因みに東1番エリアではノーマルテラスタルのドヒドイデが手に入る。隠れ特性「さいせいりょく」も「とくせいパッチ」が余っていればそちらで変えることで問題なく戦力化できる。

シリーズ2までこれといった相方に恵まれなかったが、シリーズ3になってチオンジェンが追加されるとそちらとの相性補完を活かしたサイクル型が主流化。

シーズン6辺りからウォッシュロトムジバコイルなどのでんき枠、「キノコのほうし」を武器とするキノガッサガブリアスディンルーなどのじめん枠全般に強いくさテラスタル型が流行。

シーズン8から四災に強いフェアリーテラスタル型が増加。シリーズ4からは有利対面にれんげきウーラオスが追加され、そちらに強い「ゴツゴツメット」型も勢いを見せるに至った。このシリーズにおいて「どくびし」を回収できる目ぼしいポケモンがモロバレル、ドオー、オオニューラ程度しかいないのもプラスに働いている。しかしヒスイヌメルゴンに対しては圧倒的な不利対面を強いられる(相手の特性が「そうしょく」だとチオンジェンとのサイクル型はほとんど決め手がない)。

シーズン8最終最上位帯にはドヒドイデで「どくどく」を撒いてからディンルーで「カタストロフィ」を入れ、そのまま交代を繰り返して毒殺まで待つサイクルパがよく見られた。最終4位には「アクアブレイク」で遂行速度を上げた型も見られた。相方のディンルーの「カタストロフィ」も遂行速度を上げるためである。

シーズン10になると「どくびし」を逸早く踏ませ、「みがわり」をケアするための「レッドカード」型が激増。持ち物ランキング2位で約4分の1の比率となった。

シーズン11から徐々に「アクアブレイク」や「どくづき」で遂行する「わんぱく」物理一刀型が増え、シーズン12にはとうとう比率1位に。因みにこのシーズン12には使用率24位とベスト30に返り咲いている。

準伝説・パラドックスポケモン以上が使用不能なレギュレーションHでは、相方のディンルーを失った上に目の上のたん瘤のサーフゴーが環境の最前線に復帰したことから、不遇な立ち位置を強いられている。

それでもシーズン24シングルバトル最終2位に、既に王道と化しているノーウエポン「メンタルハーブ」型がエントリーされていた。

テラレイドバトルの味方NPCユウミが使うドヒドイデは可も不可もない立ち位置。「ひやみず」でデバフを狙えるのは長所だが、「どくづき」で毒を撒くことで味方の「でんじは」や「おにび」などの邪魔になってしまうのが難点。

使用トレーナー

ゲーム版

漫画版

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • SM58話
    • コジロウのヒドイデが惚れていたオスの色違いヒドイデ(通称「センパイ」)が、ヒドイデがをたぶらかしたと思い込んでコジロウを猛攻撃している最中にドヒドイデに進化している。なお、この色違いはゲームとは異なった色の違いとなっている。

番外作品

ポケモンGO

トレーナーバトルにおけるスーパーリーグでは、マリルリをも超える非常に高い耐久力をもつポケモンとして君臨している。

  • 通常技はダメージ効率もエネルギー効率も高めの優秀などくづきを覚えるが、ゲージ技には恵まれておらず、水タイプの技に至ってはしおみずが凡庸な技になっている。
  • 同複合タイプにドククラゲがおり、こちらが環境で活躍しているため、かつてはドヒドイデの影が薄くなりがちであった。しかし、近年の環境の変化により、ドククラゲよりもドヒドイデの方が活躍しやすくなっている。

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