シュウメイ
しゅうめい
「スター団に 仇なす 不届き者 我がポイズンにて 蝕んでくれよう」
スター団どく組「チーム・シー」のボス。
服飾担当で、ビワのコスチュームやメロコのブーツは彼が仕立てた物である。どちらもかなり凝った作りになっており、彼の手先の器用さが覗える。
バージョンによる違いはインナー。スカーレットは橙色、バイオレットは紫色になる。
毒使いらしく紫と緑を基調とした毒液をイメージしたマスクとコートを身につけている。一人称は「我」で、他人を「~殿」と呼ぶ等、口調はサブカルでイメージされる忍者キャラそのもので、ボス仲間以外からは何を考えているかわからないとされている。ちなみに、ボールを投擲する際も忍者が手裏剣を投げる時のような独特の仕草を見せる(なお、有料DLCを導入していれば、投球フォーム変更で「しのびなスタイル」を選べばプレイヤーも彼と同じフォームで投擲が可能)。
わざマシンを「カラクリ」と呼ぶなど古臭い口調を徹底しているのかと思いきや、度々横文字を挟むヘンテコな口調である。
忍者らしく、義に厚い仲間想いな性格であり、マジボスの帰還をずっと待ち続けていた。加えて礼儀作法を弁えており、バトル後には主人公に一礼している。
名前の由来はおそらく植物のシュウメイギク。忍者の末裔を自称しているので「襲名」にも掛かっているのだろうか?
シュウメイギクの花言葉は忍者キャラらしく「忍耐」である。
不良の集まりとされるスター団のボスの一人ではあるものの、当の本人は自他共に認めるオタクで、本来はむしろ非行とは無縁の存在であった。スター団に行き着いたのもいじめによってアカデミーに居場所がなくなったからであった。
本人は「オタクの道は修羅の住まう棘道」「凡人に理解を乞う気はござらぬ」と言い切ってはいるが、それでもやはり堪えるものがあったのだろう。
一方で、いじめっ子を見返すために(他のボスと共に)決起したという過去のエピソードから、アカデミーに通うオタクの間では神格化された存在ともなっており、事実、ゲーム中ではシュウメイを恩人と慕う少年:ヒロノブが登場しており、学内では一定の人望があったことが覗える。
一見すると中性的な外見だが、マスクの下は、かなり爽やかかつ凛々しい美男子 である。
サブカルの忍者をイメージさせる口調も、おそらくはWeb掲示板やSNSでよくネタにされるオタク口調のイメージもあると思われる。
手持ちが全てリピートボールに収まっているのも、彼のオタクとしての収集癖を示しているものと思われる。
またいじめっ子を見返すためか、あるいは忍者に憧れて密かに鍛えていたのか、登場する際にはジャンプしながらバク転をするというかなりアクロバティックで忍者のような身体能力を見せた。
主人公と敵対したが、純粋にただ自分達の居場所を求め続けてきたというのは前作のムベに通じるところがあり、忍者というのも一致している。
終盤にボタンと顔を合わせた際、他のメンバーが名前を略した愛称で呼ばれる中、彼のみ呼び捨てで「シュウメイ」と呼ばれている。忍者の末裔(自称)に相応しく、あえてお堅い扱いをしてくれたのかもしれない。
エンディング後のイベントでは元スター団ボスという肩書きに加えてオタクという立場から他のボス達と比べて、学校に馴染めているか特にボタンからは心配されていた。
イベントでは購買部で5着限定という忍者コスチューム(そんなもの売ってんのかよというツッコミはなし)を買い逃し、2着購入した生徒に土下座で頼み込もうとしていた。そんな彼の元にヒロノブが現れ、自身がシュウメイ用に2着購入していたことを明かし、それを譲り受けて事なきを得る。
その後もヒロノブにコスチュームをどくタイプ加工しないかと誘うが断られたり、部屋から私物の手裏剣を持ってこようとしたりと、筋金入りのオタクぶりを見せている。
いずれにせよ、復学後はオタク仲間と共に楽しい学園生活を送れているようであり、一連の様子を主人公と共に陰から見守っていたボタンもひとまず胸を撫で下ろしたのだった。
2023年1月~2月にかけて、どくテラスタルの最強ゲッコウガのレイドイベントが配信された。
忍者がモチーフ&テラスタイプがどくという、シュウメイにぴったりのポケモンであり、もしもシュウメイがこれを知ったらどうなるやら…と一部ではネタにされた(もっとも、高レベルのテラレイドバトルへの挑戦は相応の実力がなければ認められないので、仮にシュウメイがこの事を知ったとしても挑戦できるかは定かではない)。
無事ゲッコウガを捕獲できた者の中には、ゲッコウガをシュウメイに見せびらかしに行ったという者、シュウメイとお揃いにしたいがためにリピートボールで捕まえた者、ニックネームを“シュウメイ”にした者等がいたとか。
なお、当然であるがゲッコウガを連れて行ったり、対戦でゲッコウガを繰り出しても別段特別な反応を示してくれたりはしない。仕様上仕方ないとはいえ、ちょっと残念である。
1戦目
スターモービルは特性「どくげしょう」で物理攻撃を仕掛けるとどくびしをばらまく。また専用技のポイズンアクセルは、ピーニャやメロコ達のよりもダメージが80から100に上がっているうえ、30%の確率でどく状態にしてくる。
ドオーなら弱点を付きつつどくびしを無力化できるがそこはチームリーダー、地面技できっちり迎撃してくるので注意。
なお、唯一通常個体のブロロロームも使用する。
その他のオススメの攻略ポケモンはブロロロームの積み技に対抗できるびんじょうのクエスパトラ、じならしをうちつつじきゅうりょくで耐えられるバンバドロ。
他にも目には目をと毒タイプか、あるいは鋼タイプを手持ちに仕込んでおくのも有効。いざという時に出せばどくびしを消せる上、ポイズンアクセルも受けられる事があるので受け出しが効く。ただし彼らを使う場合は上述の通り地面技を警戒しよう。
また、スターモービルはニトロチャージを覚えているので、どくびしや前述のポイズンアクセルを無効化しようとして安易にはがね持ちを出すのは危険。そのため炎タイプを半減しつつ、一致で地面技を打てるうえ、近くにある洞窟で捕まえやすいガバイトなどもオススメ。
2戦目/STC(クリア後)
「日夜 学び舎で 修行中! 我の実力 見るでござるよ!」
ドラミドロやドヒドイデが入ったのはいいが、全体的に鈍足かつ弱点が一貫しており、レベル差さえつけてしまえば上から大火力を放って片付けてしまえる残念な仕様になっている。
とは言え、ちいさくなるを習得しているベトベトンなど技自体はそこそこ良いものを揃えているので、油断して弱いポケモンばかりで行くと手こずってしまうのは他のボス同様。
経験値稼ぎに使いたい場合は、足が速くて高レベルかつじめん技が使えるポケモンを忘れずに連れて行こう。
他のどくタイプの使い手
キョウ(トレーナー) アンズ(トレーナー):毒使いの忍者繋がり。
ポケモン忍者リンク
ニンジャスレイヤー:見た目もさることながら、古語めいた言い回しに横文字を挟む独特なアトモスフィア漂う話し方が実際似ている。
ルビー(ポケットモンスターSPECIAL):モデルはRSEの男性主人公だが、女性的な性格…つまり乙男で、自身のポケモン達のアクセサリーを作ったり、自分が着なくなった服を別の服に仕立てる手先の器用さが共通。また、時々会話の中に横文字を入れる話し方も似ている。
リタ・カニスカ(王様戦隊キングオージャー):カップ焼きそば現象キャラだが、こちらの場合は架空の北国の国王という肩書きを持ちながらも性別は女性である。
ゴーマ・ローザリア(王様戦隊キングオージャー):忍者オタクの戦隊怪人。
スター団のボス全員で再テストを受けたが、メロコ、オルティガとともに失敗、留年の危機に。
ピーニャとビワからお願いされた主人公の助けを借りて勉強会をすることになった。
この頃には、服飾デザイナーになりたいという明確な夢を持つに至っており、主人公にそのことを語ったが、「算術(数学)がデザイナーに必要なのか?」という疑問から数学に身が入らなかったとのことで、主人公とビワのアドバイスによって考えを改める。その後はオタクゆえののめり込み体質ゆえか勉強に身が入り見事成功を収めたようである。
ちなみにこの際ビワに対し「ビワのフォーマルな格好はいつ見ても集中力が上がる」というハンサムな素顔をさっ引いても非常に気持ち悪い発言をしている(当のビワは慣れたモノであるらしく「ごめんね、試験と関係ない集中力あげて」と、流しているのか聖女なのかよくわからない反応を返している)。
マジボスことボタンを初めて見た時も「初素顔マジ眼福(意訳)」と割とキモい事を言っていたため、その時からその片鱗は見え隠れしていたが、気が強く同じことを言われれば間違いなくキレるであろうメロコにはやらない一方で、気が弱いボタンや優しいビワには平然とやっている等、割と姑息な所が垣間見えるため、他のメンバーと異なり「本当に虐められた理由は『オタクだから』ではなく、オルティガと同様人間性に問題があったからなのではないか?」「コイツが虐められたのは割と残当だったのでは?」と疑惑の眼差しを向けられている。
もっとも、裏を返せば「良くも悪くも自分の気持ちに正直」「相手が不愉快に感じるようなことは決してしない思慮深さを持つ」という見方もできる。また、言うまでもないことだが、たとえどんな事情があったとしてもいじめを正当化する理由には絶対にならない(そもそもいじめを行う方が絶対的に悪い)ので、プレイヤーもその点は胆に銘じておこう。
さらにネタバレ
勉強会の後マリナードタウンの競り会場に現れる。
曰くデザイナーとしての一歩のため自分が夜なべで作った服を競りにだすことにしたようで、競り会場の一角をかりることになったそう。
シュウメイから購入できる服飾は以下の通り。
名前 | 元ネタ |
---|---|
ボールガイメット | ボールガイの頭(剣盾) |
EXPメットレプリカ | エスプリのスーツのヘルメット(XY) |
マグマメットレプリカ | マグマスーツのヘルメット(OR) |
アクアメットレプリカ | アクアスーツのヘルメット(AS) |
ウルトラグラスレプリカ | ウルトラ調査隊の眼鏡(USUM) |
リーダーバッグレプリカ | マリィが背負っているバッグ(剣盾) |
ドラゴングローブレプリカ | リュウキが付けている手袋(SM) |
エーテルシューズレプリカ | エーテル財団職員の履いている靴(SM) |
金銭面に余裕があり、過去作に思い入れがあるならシュウメイの競りに参加してみよう。
更に服飾をすべて購入すると新たなエモートも伝授してくれるのだが、なんとサイリウムを持った全力のオタ芸である。
このエモートは使うたびにサイリウムの色が変わるなかなかの凝りっぷりである。
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