「さあ! パーティーのスタンバイ! 永遠に チルアウト させてやるよ!」
概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場するトレーナー。
スター団あく組『チーム・セギン』のボス。
そういう趣向もあってか、ラッパーのジムリーダー・ライムのファンで彼女をリスペクトしてる部分も見られる。
バージョンによる違いはベスト。『スカーレット』版は青色、『バイオレット』版だと黄色になる。
一人称は「ボク」。カシオペア曰く計算高い性格で、また頭が切れるとのこと。このことやその容姿から過去作に登場するザオボーのように狡猾な印象が強いが、実際は一人称からも窺えるように口調はかなり柔らかく、性格も割と真面目。
瞼が茶色くなっているが、何か塗料を塗っているのか元々の皮膚の色なのかは不明。
かつてはスター団創設者であるマジボスの相談相手でもあったそうで、現在のスター団の「掟」は、マジボスの命を受けた彼が作ったものとされる。ピーニャ自身もマジボスを「スター団で一番強いボス」「トップチャンピオン的」と敬意を示している。
ちなみに彼の言うセリフのチルアウト(chill out)を解釈すると主人公(プレイヤー)に対して「永遠に黙らせてやる」と言っているようだ。
名前の由来はおそらくピーニャ(パイナップル布)、またはピニャコラーダ。なおパイナップルの花言葉は「歓迎」であり、仲間思いな面が強い。ピーナ(ッツ)やピーヤでは無い。
横に生えた角のような髪型は特徴的ではあるが、イッシュ四天王のギーマや、カロス四天王のガンピという前例がいる。
ギーマは同じくあくタイプ使いであり、ガンピはどういうわけか眉毛の形までそっくり。周りのイロモノに染まらずいい意味での堅物であり続けるところも似ており、ひょっとすると血縁関係があるのかもしれない。
人物
「まあ こんなもんかな……」
実は元生徒会長であり「不良」とは対極の生徒であった。しかしメロコ曰く「バチバチにウザい校則」を作りまくったとのことで、当時の学生の反感を買い、追放される形で生徒会長を交代させられたのだという。
実際、彼の校則は「えりあしの長さは3cmまで」等、細かすぎてウザいのは事実だったらしい。本人もこの件で指導者としての自信がポッキリ折れ、今の軟派で柔軟な性格になった模様。
その経緯のせいか彼が作ったスター団の「掟」も、マジボスやボスには下位の団員への命令権限をなくし、象徴的存在であるボスの威光を以て「お願い」する形で団をまとめる緩い体制として作られている。ただ、これでは団員が暴走しても止められなくなるリスクを孕んでおり、実際、マジボスが消息不明となった後の団は統制者がいなくなったことで組織としての統率を欠くようになり、行き過ぎた勧誘活動や道路の占拠等の問題行動が多発するといった弊害が起きている。ただ、ピーニャを含め、団の古参のメンバーとしては結成経緯からそういったハザードが表層化するまで長く団を存続させる意図はなかったものと考えられる。
ストイックすぎるメロコや調子に乗りやすいオルティガを制止したり、メンバー内で言い争いが起きれば仲裁に入り、互いの言い分を聞き入れる等、面倒見の良い性格でもある。
チーム内での信頼は厚く、マジボスの指示で彼がスター団の掟を作ることが決まった際も反発するメンバーは誰もおらず、負ければ主人公を素直に認めたり自分が犯してきた悪事について素直に反省しており、マジボスに対する忠誠はあるものの、マジボス失踪により目的を失った現在のスター団には疑問を持っていた様子。
なお主人公・ネルケ(および殆どのプレイヤー)目線でマジボスの存在が発覚するのもピーニャ撃破後のタイミングだったりする。
ストーリー中、スター団で最も手持ちLvが低かったのは最近になってあくタイプの育成を始めたため。元が真面目な性格のため形から入ったことは想像に難くない。
これ以前にどのようなポケモンを育成していたのかは不明だが、前述したガンピとの共通点や、彼の手持ちに一貫してコマタナ系統が入っていることから、はがねタイプの使い手だったのでは?という考察もある。
手持ちがタイマーボールに入っているのも、不慣れなあくタイプの捕獲に苦労したからではとの考察がされている。
なお、彼の手持ちポケモンは
と、スターモービルを除けばあくタイプの中で集団行動をとることが図鑑内で明記されているポケモンである。曲がりなりにも生徒会長を務めた実績があり、引退後もグループのまとめ役となっている彼らしい構成である。
また、同じくあくタイプ使いであるギーマと髪型が似ているのは「リスペクトないし参考にした結果なのでは?」という考察も。
制服の改造度合いが他のメンバーに比べると着崩し程度(他のボスがド派手なブーツ、そのまんま忍者、全身ピンク、脇腹出しとかなり派手な改造が施されている)に収まっていることからも根の真面目さが窺える。
エンディング後のイベントではオルティガと共にスター団の悪評払拭に向けて動いてる様子が見られた…
が、彼の考案したものはエントランスでの挨拶運動というオルティガにとっては何とも言えないものだった。
「おはよう」と「こんにちは」と「こんばんは」を順番にいつ誰に向けてなのかも分からず叫び続け、オルティガにツッコミを入れられる姿はさながら「お笑い芸人の漫才」である。
とはいえ通りすがりの生徒には若干引かれながらも「案外悪い人たちじゃないのかも」と言われているあたり効果は出ているようだ。
ちなみにわざマシンのことを「わざマ」と略すが、これはハッコウシティのジムリーダー・ナンジャモと同じ略し方だったりする。
ピーニャもナンジャモの配信を見ていたりするのだろうか。
手持ちポケモン
1戦目
「スター団に ケンカ 売るなんて キミって マジ 命知らずだよ」
スター団ボスの中では最も平均Lvが低く、最初の攻略に向いている。
スターモービルはあくタイプ、特性『いかく』。更にこちらの特攻を下げる『バークアウト』を覚えており、威嚇と合わせてこちらの火力を下げたうえで、専用技『ダークアクセル』で攻めるという戦術を取る。コマタナが格闘4倍なのでかくとうタイプで攻めるといいだろう。ただしコマタナはかくとうタイプへの有効打として『つばめがえし』を覚えており、安易な交代は禁物。
威嚇とバークアウトを組み合わせてはくるものの、威嚇もただ攻撃が1段階下がるだけなのでカバーは容易な他、バークアウトもそもそも特殊アタッカーを出さなければいいだけの話。
特に何も考えず格闘タイプの物理技でガンガン押していく戦い方でいいだろう。
ただしダークアクセルはポケモンでは珍しい眠りの追加効果があり、運が悪いと先攻眠りで延々と嵌められることがあるため、状態異常の備えはしっかりしたい。
2戦目/STC(クリア後)
「1日 1回 限定ライヴ! DJ悪事の ステージへ ようこそだよ」
平均レベル65.2と、十分に鍛えたポケモンで挑めば問題ない水準。やはりあくタイプで統一されているので対策もしやすい。
が、『ニードルガード』や『ふいうち』など技構成はしっかりしており、クリア前とは別人レベルの仕上がり。って言うか、クリア後のボスの中では最強。
特に切り札のドドゲザンは特性『まけんき』であり、さらには『つるぎのまい』を覚えているため、こうげきランクの上昇には気をつけたいところ。
ポケモンマスターズEX
2024年9月30日より、「ピーニャ&ドドゲザン」として参戦。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第16章第4話から登場。本作ではバトルの弱さを音楽やDJプレイを駆使した戦法で相手を翻弄する事で補っており、この「自身の決めたルールで他人を縛る」点を自分の長所でもあり短所と認めている。またネルケに対し「物分かりのよさそうな態度が一番怖いんだ」と意味深なことを言っているが…?
関連イラスト
関連タグ
ピーニャ ピーニャ(トレーナー) ピーニャ(スター団):表記揺れ。
ネモ:現役のアカデミー生徒会長。ただし直接の後任なのかは不明。
ヒャダイン:顔の造形が似ており、音楽家であることも共通している。ヒャダイン氏自身、ポケモン関連番組に出演していたり、対戦ガチ勢だったりするなど関わりも深いことから、少なからず意識しているのかもしれない。実際ご本人も反応している。ちなみに前作のダイマックスレイドのNPCの名前もポケモンとの関わりが深い声優やタレントの名前から取られている。
X海峡Y景色:アニポケXYの第1ED。歌詞に「ああピニャ景色」とある。
ぴにゃこら太:名前の由来が同じ。しばしばDJをしていることがある。
他のあくタイプの使い手
カゲツ(トレーナー):元不良という設定。
ネズ(トレーナー):音楽好きが共通。
カリン(トレーナー) ギーマ クチナシ(ポケモン) マリィ(トレーナー)
他作品
ヤンマ・ガスト(王様戦隊キングオージャー):ヘッドセットを首にかけ、パソコンを携帯しているキャラであることから彼と照らしあわされたが、実際の立ち位置はピーニャのそれとは真逆で、髪型もリーゼントである。さらに、オルティガと同じエンジニアでもある。
藍の円盤のネタバレ注意!!
クリア後にエントランスで素顔のビワと共に新しい制服姿(DLC購入時にもらったニュー制服セットのはるバージョン)で登場。一年半アカデミーに通っていなかったために学校の再テストをスター団のボスたち全員で受けたが、オルティガ、シュウメイ、メロコが再テストに失敗、留年の危機に。彼とビワも何とか3人に勉強を教えようとしたが、ビワは「身体の動かし方なら教えられるけど…」と勉強の教え方は不得手で、彼も「教科書や公式を暗記すればいいだけなのに何が分からないのか分からない」と成績優秀者ならではの壁にぶつかり断念。そこに現れた主人公に先生になってほしいとお願いしてくる(ボタンには既に迷惑をかけてるからと遠慮してオフレコにしている)。